【台北ゲームショウ2015】台湾STGマニアが作った弾幕系本格派シューティングゲーム『ライトニングファイター2』

 最近元気がないシューティングゲーム業界だが、まだまだコアなファンが多く、スリリングなプレイを求めて次なるゲームを探しているプレイヤーもいるのではないだろうか? そんなプレイヤーにぴったりの弾幕系シューティングゲームが、台湾ゲームショウ2015のインディーズゲームフェスタに出展されていたので紹介しよう。

『ライトニングファイター2』オフィシャルトレーラームービー

 本作を開発したUwan Gameは4人のグループ。CEOのユーさんは生粋のシューターで、日本でも高難易度で知られるシューティングゲームの『怒首領蜂』シリーズや『雷電』シリーズ、をやりこんだ大ファンだという。そういったゲームをプレイしているうちに自分たちでも作ってみたいと思い立ち、『ライトニングファイターズ』の開発を行ったそうだ。

 操作はタブレットでのプレイを想定して、画面をなぞることで自機の移動。ショットはオートショットでゲーム内で出現するアイテムを獲得すると、それぞれミサイル、レーザー、ワイドショットに切り替わる。ピンチのときに役立つボムや強化ショットは画面左にあるバーチャルボタンをタッチすることで発動できる。 「私はガチゲーマーですから、やりがいのあるゲームを作りたい」といっていただけあって、敵の攻撃はしっかりと殺意が感じられるほどするどい……。そのような激しい攻撃を、なぞり操作でかいくぐるわけだが、遅れやズレなどをほとんど感じない完成度の高さが素晴らしい。ジョイスティックにも対応しているとのことなので「シューティングはやっぱりジョイスティックでプレイしたい」と思っているユーザーにもおすすめできる。

ライトニングファイター201
▲操作は指先でなぞるだけ、自機の攻撃も派手で十分な爽快感が感じられる。

 ステージは全部で10ステージ用意されており、各ステージの最後にボスが登場するというスタンダードな作り。数発の敵弾を吸収してくれるシールドがついているので、プレイ直後に被弾ということもない。このシールドも考えられていて、シールドがついているときは自機の当たり判定がシールドを含む見た目通りの判定だが、数発被弾してシールドがなくなると、自機の中心に表示されている数ドットの点に当たらなければ、被弾したことにはならない。シールドがなくなった方が被弾しにくいのは、シューター魂をくすぐられるポイントだ。

 攻撃に関してはオートショットになっていて、ゲーム内に出現するアイテムを獲得することで、レーザー、ワイドショット、ミサイルなどに切り替えが可能だ。緊急回避に役立つボムや高威力のスーパーチャージショットは画面左のバーチャルボタンをタッチすることで発動する。
 難しすぎる! という人たちへの心配りもばっちり。ゲームの難易度をEASYから数段階で調整ができるだけでなく、課金アイテムを使ってシールドや武器を強化すればゲームを有利に進められるので安心だ。

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 実は『ライトニングファイター2』は2013年に有料アプリとしてリリースされたそうだが、マネタイズがうまくいかず、基本プレイ無料に切り替えて再リリースしたという。その際に課金アイテムが実装されたが、いわゆるお助けアイテムだけに限り、ないとクリアできないような作りにしなかったところにゲーマー魂を感じた。

 機体の種類も豊富で、それぞれ見た目や攻撃方法に個性があるが、ここは『ライデンファイターズ』の機体の種類のワクワク感を参考にしたそうだ。
 台湾に住むシューティングゲーム好きが作った弾幕系ゲーム。この記事で挙げられたゲームを知っている人ならば、プレイするだけで“好き”だという気持ちが伝わってくる内容になっている。シューティングゲームが好きな方はぜひプレイしてみて欲しい。

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▲“東京”をモチーフにしたステージでは、スカイツリーを模したタワーをバックにボスが登場。多彩な攻撃とギミックを持つ強敵だった。