【レポート】『ユバの徽』生んで供えて最強一族を目指すダークファンタジーRPGを先行プレイ!

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 子孫を作り、生贄を捧げて、最強戦士を育て、侵略者に奪われた大地を奪い返せ! ダークファンタジーを彷彿させる特殊な世界観と斬新な育成システムの横スクロール型世代交代RPG『ユバの徽(しるし)』。
 プレイヤーは神の血を引く戦士の一族「ユバ一族」の長となり、侵略者にとらわれた「祈り人」を救い出し、彼女たちと契りを交わして子孫を作り、一族を繁栄させるのが使命だ。普通のゲームじゃ物足りなくなった人は、この世界観に「おっ?」と思う方もいるはず。今回リリースに先駆けて、先行プレイで本作を体験してきたので、その内容を紹介しよう。

◆横スクロールのバトルシーンはオート進行でラクラク?

 戦士たちが活躍するバトルシーンは基本的にオートで進行する。プレイヤーはオートでもクリアできるように戦士を育てる必要があるのだ。といっても、バトルシーン中に出現した侵略者やマップ上にあるアイテムをタップすることで、追加のアイテムを入手できる。アイテムは戦士や祈り人の育成に使えるものなど、冒険に役立つものが多いのでなるべく多く入手しておきたい。

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▲3人の戦士が画面内を暴れまわる。プレイヤーは戦士のバトルを見ながら、取り逃しそうなアイテムをタップして入手しよう。

 オートで戦闘をする戦士たちは自分の持つ能力を駆使してステージを駆け巡り、侵略者を倒しながらゴールを目指す。出撃する部隊は最大3人の戦士で編成が可能で、泳ぎが得意、荒地が得意など、それぞれに特長を持っているので、攻め込むステージに合わせて編成を工夫することで有利に攻略ができるはずだ。
 また、各戦士にはサポート役として祈り人を4人までつけられる。祈り人は祈りの力で戦士の能力を引き上げるので、こちらもステージに合わせて編成を考えるといいだろう。
 各ステージには制限時間が設けられていて、時間内にゴールできない場合は「死の風」に戦士のHPを奪われてしまう。

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▲それぞれの戦士に対して4人の祈り人をサポートとしてつけられる。挑戦するステージにあわせて編成を工夫しよう。
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▲クリアした成績によって報酬が変わる。最高ランクを目指そう!

◆子孫繁栄に欠かせないサポーター「祈り人」を救いだそう

 祈り人とは戦いによって身も心も傷ついた少年少女たち。侵略者にとらわれた彼女たちを救出することで仲間にでき、進化させることでより強いサポート能力を発揮したり、契りの儀式が行なえるようになる。一族を繁栄させるために彼女たちの力は必要不可欠。彼女たちは、バトルシーンで入手できる「ウル」を与えることで育成・進化できる。
 バトルで戦士の能力を上昇させるのも彼女たちの仕事だが、バトルに連れていくたびに疲労が溜まり、疲労度が最大になってしまうと能力を発揮しなくなってしまう。疲労度は時間で回復するので、減ってきたら休ませることも大切だ。

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▲祈り人は侵略者の飛空船団に捕らわれている。彼女たちを救い出せば仲間にできるのだが……。
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▲救い出せる祈り人の人数には限りがある……。発見した人数が10人の場合は5人、2人ならば1人だけだ。
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▲祈り人のキャラクター図鑑は、各キャラクターの相関図にもなっている。見かけだけではわからない裏事情もみえておもしろい。

◆契りの儀式で新たな戦士を生み出そう!

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 一族を繁栄させるためには子孫を作る必要がある。子孫は、戦士と祈り人が契りの儀式を行なうことで新しい戦士として誕生する。新しく生まれる戦士は、親の遺伝子の組み合わせで能力を引き継ぐだけでなく、その組み合わせによっては突然変異の強力な戦士が誕生することも。幾度も契りの儀式を経て世代交代を重ねることで、優秀な能力を持った戦士が生まれるようになる。

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▲祈り人と契りの儀式で新たな戦士が誕生。優秀な戦士を生んだ祈り人にはたくさんの戦士を生んで欲しいが、祈り人によって儀式が行える数に制限が設けられている。こちらはアイテムで回復も可能だ。
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▲新たな戦士は契りの儀式によって生まれるので、戦士や祈り人の性別によって子孫が生まれないということはない。これもダークファンタジー……。

 契りの儀式だけでは優秀な戦士は生まれても強い戦士にはならない。戦士のレベルは生まれた瞬間に決まってしまい、生まれてからいくら冒険を繰り返してもレベルが上がることがないのだ。戦士のレベルを上げるためには、戦士を生贄の儀式によって神に捧げる必要がある。

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▲戦士を生贄に捧げることで、生まれてくる戦士のレベルを上げられる。祈り人を生贄に捧げるとアイテムがもらえる。
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▲無数の戦士を礎にしてこそ、最強の一族への道がひらける。

 侵略者を倒すために、契りの儀式で一族を増やして、生贄の儀式で捧げて、屈強の戦士を作り出す……。想像すると「うわぁ……」となってしまいそうだが、生贄をはぶいて考えれば競馬ゲームに近いイメージ。秀逸なバランスのコミカルな雰囲気とグロさを感じさせない描写のおかげで、抵抗なくゲームの世界に没頭して、ストーリーを楽しみながらダークファンタジー全開の世界観を堪能できる。

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▲神にドクロを貢ぐと、徐々に真の姿が現れる。完全復活させると!?
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▲ステージによってはタワーデフェンスのようなちょっと変わった遊びができる場所もある。
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▲神との仲介人であり、プレイヤーに色々と教えてくれる「シルシちゃん一号」。彼女にもとんでもない秘密が!

 最後に本作の開発者にお話を伺ったので紹介しよう。
 最近のゲームにありがちな進化・合成というシステムって、リアルにすると子孫を残したり、生贄を捧げたりということだと思うんです。そう考えると生々しいな……と思って、それを真っ向勝負で表現してみようと考えました。
 そういう世界観にインカ帝国や古代マヤ文明といった時代のイメージがぴったりハマったんです。偏見かもしれませんが「儀式」って言葉がしっくりくるのと、ファンタジー世界に取り込んでも違和感がないじゃないですか? それで作ってみたらユニークで魅力のある世界観に仕上げることができました。
 ゲーム内容についてですと、契りの儀式の遺伝子の掛け合わせに関しては、特にこだわって作ってあります。同じ種族や見た目でも遺伝子が違うので、そこに注目して欲しいですね。わかってくると、遺伝子を見て何が生まれるかがわかるようになりますよ(笑)。
 また、ストーリーに関しても楽しんでもらえると思います。古代文明の神という絶対的な存在がありながら、侵略者に住処を奪われてしまうことで、「神様を信じていていいのか?」など、色んな思いが生まれます。そういう細かいところもエピソードクエストで堪能してもらえると思います。ぜひ遊んでみてください。

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