グリー、平成29年6月期決算短信を発表。営業利益は前年同期と比べ約43%の減少

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スマホゲームのコイン消費は前年同期比で増加したが、ウェブゲームのコイン消費は減少。

グリー株式会社は、平成29年6月期の連結業績(平成28年7月1日~平成29年6月30日)を8月3日(木)に発表。営業利益は653億6900万円、営業利益は79億9700万円、経常利益は100億3500万円、当期純利益は121億1600万円となった(百万円未満切捨て)。

グリー

経営成績に関する説明

業績回復を図るべく、スマートフォン向けゲームアプリ(以下、ネイティブゲーム)の開発に注力し、国内向けに8本の新規タイトルをリリース。その大半がApp StoreおよびGoogle Playのトップセールスランキングにおいて上位に入り、ネイティブゲームのコイン消費は前年同期比で増加。一方、利益率の高いウェブゲームのコイン消費は前年同期比で減少。

以上の結果、売上高653億6900万円(前年同期比6.5%減)、営業利益79億9700万円(同43.8%減)となった。経常利益は為替相場が円安に推移したことによる為替差益の計上などにより100億3500万円(同4.7%減)。

親会社株主に帰属する当期純利益に関しては、Fantasy Legend Studios, Inc.に係るのれん、無形固定資産の減損損失を計上し、海外事業の戦略転換に伴って見込まれる損失を引当計上。一方、投資有価証券売却益の計上に加え、子会社株式の譲渡に伴い過去に計上した関係会社株式評価損や貸倒引当金繰入額が税務上認容される見込みとなり、法人税などが減少したことにより121億1600万円(同44.2%増)となった。

業績予想についても、発表があった。

ネイティブゲームは更に事業拡大を果たすべく、既存タイトルの強化を図りつつ、外部IPを用いたタイトルの展開や外部パートナーとの協業など、引き続き新規タイトルのリリースを進める。

ウェブゲームに関しては、高い利益率を維持しながら継続的な利益創出ができるように取り組んでいく。

ネイティブゲームの海外展開は、これまで国内開発及び海外開発モデルの両方の展開を行ってきたが、2017年7月7日に戦略転換。今後は国内開発モデルに注力し、日本国内で実績のあるタイトルの海外展開を拡大することで、引き続き海外事業の成長に積極的に取り組んでいく。

さらに、新たな事業の柱構築に向け動画を軸とした広告・メディアの事業規模を拡大していくとのこと。

インターネットを取り巻く環境の変化が激しく、グループの業績も短期的に大きく変動する可能性があることなどにより、信頼性の高い通期及び半期の業績予想数値を算出することが困難なため、第1四半期の業績見通しのみを公表。

平成30年6月期第1四半期は、売上高205億円、営業利益15億円、経常利益15億円、親会社株主に帰属する四半期純利益10億円を見込んでいるとのこと。

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