バンナムHD、平成30年3月期第1四半期決算短信を発表。営業利益が前年同期と比較して33%減少

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海外では「ガンダム」や大人向けのコレクション商品が高い人気となり、国内では「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」「ドラゴンボール」などの定番IP商品が好調。

株式会社バンダイナムコホールディングスは、平成30年3月期第1四半期の連結業績(平成29年4月1日~平成29年6月30日)を8月4日(金)に発表。

売上高1440億8400万円(前年同期比0.5%減)、営業利益156億1100万円(前年同期比33.3%減)、経常利益162億4000万円(前年同期比29.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益134億9800万円(前年同期比27.0%減)となった。

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経営成績に関する説明

トイホビー事業
国内において「仮面ライダー」シリーズや「スーパー戦隊」シリーズ、「ドラゴンボール」シリーズなどの定番IP商品の好調が継続。「機動戦士ガンダム」シリーズの商品がプラモデルを中心に安定的に推移した。また、大人層などに向けたターゲット拡大の取り組みを強化したほか、IPラインナップ拡充に取り組むなどIP軸戦略強化に向けた施策を実施。

海外においては、アジア地域は「機動戦士ガンダム」シリーズの商品や大人層向けのコレクション性の高い玩具などが人気となり、欧米地域では「Power Rangers(パワーレンジャー)」シリーズの商品が堅調に推移。

しかし、トイホビー事業全体では商品のプロダクトミックスの違いなどにより前年同期の業績を下回り、その結果、トイホビー事業における売上高は427億9400万円(前年同期比11.0%減)、セグメント利益は13億4600万円(前年同期比61.8%減)となった。

ネットワークエンターテインメント事業
スマートフォン向けゲームアプリケーションなどのネットワークコンテンツの好調が継続し売上に貢献したが、利益面では家庭用ゲームにおいて利益率の高い新作タイトルが人気となった前年同期を下回った。

ネットワークコンテンツにおいては、ワールドワイド展開している「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」や「ワンピース トレジャークルーズ」などの主力タイトルが高い人気となり、国内では「アイドルマスター」の既存主力タイトルが好調に推移し、新作タイトル「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」が好スタートをきった。

家庭用ゲームでは、新作タイトル「TEKKEN(鉄拳)7」が欧米地域を中心に人気となった。

アミューズメントビジネスでは、アミューズメント施設の国内既存店が順調に推移し、新店舗のオープンや新業態店舗の展開などの施策に取り組んだ。業務用ゲームにおいては人気シリーズを中心に安定的な展開をはかったほか、新技術を融合した新たな取り組みとして、VRを活用した機器や施設の開発を積極的に推進。

この結果、ネットワークエンターテインメント事業における売上高は917億8900万円(前年同期比7.1%増)、セグメント利益は127億800万円(前年同期比23.4%減)となった

映像音楽プロデュース事業
映像音楽プロデュース事業に関しては、第2四半期連結会計期間以降に主力IPにおける新作と連動した商品展開を予定しているため、利益率の高い商品が人気となった前年同期の業績を下回った。

第1四半期連結累計期間においては、「機動戦士ガンダム」シリーズや「ラブライブ!」シリーズなどの主力IPの既存作品の商品展開を行うとともに、新作展開に向けた話題喚起をはかった。また、「ガールズ&パンツァー」や「黒子のバスケ」などの作品などに関連したライセンス収入が収益に貢献。

この結果、映像音楽プロデュース事業における売上高は104億100万円(前年同期比23.6%減)、セグメント利益は2,億700万円(前年同期比43.1%減)となった。

その他
その他事業では、グループのトイホビー、ネットワークエンターテインメント、映像音楽プロデュースの各戦略ビジネスユニットへ向けた物流事業、印刷事業、その他管理業務などを行っている会社から構成されており、グループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。

その他事業における売上高は62億4900万円(前年同期比1.4%増)、セグメント損失は4100万円(前年同期は101百万円のセグメント利益)となった。

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