DeNA、平成30年度3月期第1四半期決算。主力ゲーム事業の売上収益、営業利益が減収となるも利益増。

メディア事業が大きな赤字となるも、スポーツ事業等の増収とコスト管理によって利益増。

平成30年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)(証券コード-2432 IR 書類ナビゲータ)

株式会社DeNAは、平成30年度3月期第1四半期の決算を発表。売上収益が364億(前年同期比 4.8%減)、営業利益63億(同13%減)、税引前利益80億(同14,8%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益53億(同3%増)となった。

2017年度 第1四半期決算説明会資料(証券コード-2432 IR 書類ナビゲータ)

経営成績のの概況については、当社グループの柱ともいえるゲーム事業の売上が減収となったものの、任天堂との協業タイトルである『ファイヤーエンブレムヒーローズ』や『スーパーマリオラン』をはじめ、既存タイトルの順調な推移したことや、ゲーム内課金の決済に関する手数料が減少、販売促進費・広告宣伝費を適切にコントロールした結果、セグメント利益については増収となった。

EC事業においては、旅行代理店サービスや決済代行サービスは順調に推移したが、オークションサービスの緩やかな利用者減少、平成28年12月の「DeNAショッピング」及び「auショッピングモール」の事業譲渡が影響し、前年同期比で減収となった。

スポーツ事業に関しては、売上収益が前年同期比で15.8%、セグメント利益については25.5%の増収と好調に推移。株式会社横浜DeNAベイスターズ主催試合の入場者数の増加が増収に貢献した。

新規事業については、当社の事業ポートフォリオの強化を目指した中長期に渡る各種取り組みを行なっているが、メディア事業(旧キュレーションプラットフォーム事業)を含んでいるため、大きな赤字となった。

メディア事業部に関しては、費用や組織体制の適正化に努めており、2017年8月からは、小学館との共同出資で株式会社MERYを設立。記事作成や編集、校閲などは小学館に任せ、システム構築やネット上のマーケティング業務に関して担当するとのこと。決算説明資料では、DeNA単独で運営をする予定の媒体は無いと発表された。

連結業績見通しについては、主力のゲーム事業の市場動向を予測することが難しいことからも、翌四半期の業績見通しのみの公表とし、平成30年3月期第2四半期連結累計期間の業績について、売上収益72,800百万円(前年同期比 4.9%減)、営業利益14,200百万円(同6.7%減)と発表した。

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