SHIFT、平成29年8月期決算を発表。営業利益は前年同期比24.4%減の3億9100万円。

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エンタープライズ市場では、新規顧客からの売上が増加。エンターテイメントに関しては、大手企業からの新規契約を受注し、収益基盤を拡大。

株式会社SHIFT(以下、SHIFT)は、平成29年8月期決算を10月11日(水)に発表。売上高は81億7400万円(前年同期比48.3%増)、営業利益は3億9100万円(同24.4%減)、経常利益は4億4000万円(同22.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億800万円(同32.2%減)となった。

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経営成績の概況

SHIFTグループでは当連結会計年度を、成長戦略「SHIFT’100 -シフトワンハンドレッド-」の2年目として位置づけ、大型案件に対応できる体制の構築をはじめ、M&Aによる領域拡大、人材の強化・育成を重点課題として取り組んできた。また、株式会社メソドロジックとバリストライドグループ株式会社をグループ会社に迎え入れることで、ソフトウェア開発工程に沿ったソリューション提供も可能にした。

既存顧客においては堅調な受注環境を維持しながら、期初より各業界トップ企業への戦略的な新規顧客開拓活動を重点的に行なってきたが、新規開拓を加速させるハイスキル人材の積極的な採用などの先行投資に努めた。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は81億7406万円(前年度比48.3%増)、営業利益は3億9147万円(同4.4%減)、経常利益は4億4064万円(同22.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億869万円(同32.2%減)となった。

セグメント別の業績は以下。

エンタープライズ市場
エンタープライズ市場では、金融業、流通業、製造業、通信業、ウェブサービスなど社会基盤を支える企業における業務システムや情報システムにおいて、ソフトウェアの品質保証に関するサービス全般を提供している。

当連結会計年度では、特にIT投資規模が大きい金融・流通各分野を注力業界として定めて取り組み、長期的な関係構築を視野に入れたプロジェクトへの参画が進み、また、新規顧客からの売上高が徐々に増加した。

以上の結果、当連結会計年度のエンタープライズ市場の売上高は68億6855万円(前年度比48.5%増)となった。

エンターテインメント市場
エンターテインメント市場では、モバイルゲーム、ソーシャルゲーム、コンシューマゲームなどをユーザーに向けて提供する方に向けた、品質管理工程やデバック業務のアウトソーシング、カスタマーサポート業務のアウトソーシングにより、ビジネスの付加価値を向上させるサービスを提供。

当連結会計年度では、競合との差別化を図ることによる業界内認知度の向上や、業界内の大手企業との新規契約を受注することで、収益基盤の拡大を進めてきた。

以上の結果、当連結会計年度のエンターテインメント市場の売上高は13億551万円(前年度比47.3%増)となった。

今後の見通し

SHIFTグループが提供するソフトウェアテストサービスの市場規模は、年々拡大しており国内で5兆円規模と推定される。一方で、国内ではアウトソーシングが進んでいない現状から潜在的な成長機会は非常に大きいものと考えており、テスト業務をアウトソースする流れを加速させる働きを推進していく。

この状況から、平成30年8月期連結業績予想は、売上高120億円(前年度比46.8%増)、営業利益8億円(同104.4%増)、経常利益8億円(同81.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5億円(同139.6%増)となる見通しと発表した。

関連サイト

株式会社SHIFT公式サイト
平成29年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

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