DeNA、平成30年3月期第2四半期決算を発表。スポーツ事業の増益で営業利益136億円。

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スマホゲームの既存タイトルの堅調な推移や、任天堂との協業タイトルが売上に貢献。

株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は、平成30年3月期第2四半期決算を11月9日(木)に発表した。平成30年3月期第2四半期の連結業績に関しては、売上収益733億1400万円(前年同期比4.2%減)、営業利益136億5800万円(同10.3%減)、税引前利益160億7100万円(同6.1%増)、四半期利益108億円6400万円(同6.7%減)、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は103億4600万円(同7.9%減)、四半期包括利益合計額305億5200万円(同49.9%増)となった。

DeNA平成30年3月期第2四半期

経営成績の概況

平成30年3月期においてDeNAグループは、中長期で企業価値を向上させるべく、主力のゲーム事業を継続的に強化。長期的には、複数の収益の柱を育てるべく、さらなる成長へ向けた事業ポートフォリオの強化に取り組んでいると発表。

当第2四半期連結累計期間において、売上収益は前年同期比で減少。スポーツ事業は前年同期比で増収となったが、ゲーム事業等が減収となった。

売上原価・販売費及び一般管理費は、合計では前年同期比で減少。ゲーム内課金の決済に関する支払手数料が減少したほか、販売促進費・広告宣伝費は、適切にコントロールし、期待ゲームタイトルを中心に投下したとのこと。

また、受取配当金の増加等により金融収益が前年同期比で増加したほか、前第2四半期連結累計期間において、円高の進行により計上した為替差損が、当第2四半期連結累計期間においては為替差益に転じたことから、金融費用が前年同期比で減少。

以上の結果、売上収益733億1400万円(前年同期比4.2%減)、営業利益136億5800万円(同10.3%減)、税引前四半期利益160億7100万円(同6.1%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益103億4600万円(同7.9%減)となった。

事業毎の業績は、以下。

DeNA平成30年3月期第2四半期セグメント毎

ゲーム事業
国内のブラウザタイトルにおけるユーザ消費額は前年同期比で減少したが、グローバルでのアプリタイトルにおけるユーザ消費額は増加。スマートフォンを中心とした国内既存タイトルの堅調な推移や、平成29年3月期中にリリースした任天堂株式会社との協業タイトルが売上に貢献。

上記の結果、売上収益487億1400万円(前年同期比3.4%減)、セグメント利益134億6500万円(同2.5%増)となった。

DeNA平成30年3月期第2四半期ゲーム事業

EC事業
旅行代理店サービスや決済代行サービスの取扱高は堅調に推移。しかし、オークションサービスの利用減をはじめ、平成28年12月に「DeNAショッピング」及び「auショッピングモール」の名称で運営してきた事業を譲渡したことなどから、前年同期比で減収減益。

また、子会社の株式会社DeNAトラベルにおいて判明した、平成29年3月期以前における一部取引に係る原価計上漏れ等の修正を第1四半期連結累計期間に行なったと発表。

上記の結果、売上収益80億200万円(前年同期比16.5%減)、セグメント損失1億3500万円(前年同期は9億9400万円の利益)となった。

DeNA平成30年3月期第2四半期EC事業

スポーツ事業
株式会社横浜DeNAベイスターズは、主催試合の入場者数が増加したことにより、好調に推移。

上記の結果、売上収益124億8200万円(前年同期比6.5%増)、セグメント利益44億1000万円(同10.3%増)となった。

DeNA平成30年3月期第2四半期スポーツ事業

新規事業・その他
本区分には、IP創出プラットフォーム事業、ヘルスケア事業、オートモーティブ事業、ネットサービスインキュベーション事業など、中長期での事業ポートフォリオの強化を目指した各種取り組み、及びメディア事業を含んでいるとのこと。売上収益は、メディア事業の減収により前年同期比で減収となったが、同事業の費用や組織体制の適正化に努めたという。

上記の結果、売上収益45億6200万円(前年同期比13.8%減)、セグメント損失24億7700万円(前年同期は20億6200万円の損失)となった。

DeNA平成30年3月期第2四半期新規事業

連結業績見通しに関しては、売上収益1066億円(前年同期比1.9%減)、営業利益168億円(同10.0%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は129億円(同55.2%減)を見込んでいるとのこと。

前第3四半期連結累計期間においては、DeNA Global, Inc.等の欧米のゲーム事業に関わる海外子会社の解散・清算の進捗に伴い、過年度の当社単体決算において計上した関係会社株式評価損に係る繰延税金資産を計上。法人税等調整額を通じて、親会社の所有者に帰属する四半期利益を押し上げたとのこと。

一方で、平成30年3月期第3四半期連結累計期間においては、このような一時的要因の発生を見込んでいないため、親会社の所有者に帰属する四半期利益が前年同期比で、減少する見込みとしている。

DeNA平成30年3月期第2四半期業績予想

関連サイト

株式会社ディー・エヌ・エー公式サイト
平成30年3月期第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2017年度 第2四半期決算説明会資料

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