ネクソン、平成29年12月期第3四半期決算を発表。本国韓国の売り上げ好調により営業利益2.3倍の787億円。

韓国で『FIFA Online 3』や『アラド戦記』などの既存タイトルに加え、新規タイトルが売り上げに貢献。

株式会社ネクソン(以下、ネクソン)、平成29年12月期第3四半期決算を11月10日(金)に発表。平成29年12月期第3四半期の連結業績に関しては、売上収益1822億5400万円(前年同期比30.3%増)、営業利益787億4400万円(同135.9%増)、税引前利益715億7500万円(同297.5%増)、四半期利益587億6100万円(同530.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益589億6000万円(同560.5%増)、四半期包括利益合計額676億6100万円となった。

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経営成績に関する説明

ネクソングループは、PCオンライン事業及びモバイル事業を展開し、ユーザーに楽しんでもらえる高品質なゲームの開発、コンテンツの獲得、新規ゲームタイトルの配信に努めるとともに、既存ゲームタイトルのアップデートを推し進めてきたとのこと。

具体的には、グループ内におけるゲーム開発力の強化、他社との共同開発を含めた事業提携、有力なゲーム開発会社への投資などによる高品質な新規ゲームタイトルの配信、モバイル事業における開発力強化、既存ゲームタイトルの魅力的なコンテンツアップデートを実施するための事業基盤の更なる強化などに取り組んできたと発表。

当第3四半期連結会計期間に関しては、主要外貨の対円為替レートが前年同期比で上昇したことによる為替の好影響と、中国事業が引き続き好調であったことにより売上収益は大きく成長。

費用面では、『EA SPORTS FIFA Online 3(以下、FIFA Online 3)』の売上収益が好調に推移していることに伴うロイヤリティ費用の増加や、韓国における既存ゲームタイトルの運用に係る従業員の増加等に伴い人件費が増加した結果、売上原価は前年同期比で増加。

販売費及び一般管理費に関しては、『ダークアベンジャー3 (Dark Avenger 3)(以下、ダークアベンジャー3)』や『AxE』など、新規タイトルのリリースに合わせた広告宣伝費の増加やプラットフォーム費用の発生により、前年同期比で増加。

また、外貨建ての現金預金及び売掛金等について為替差益が発生した結果、前年同期比で金融費用は減少し金融収益は増加したとのこと。

上記の結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は1822億5400万円(前年同期比30.3%増)、営業利益は787億4400万円(同135.9%増)、税引前四半期利益は715億7500万円(同297.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は589億6000万円(同60.5%増)となった。

エリア毎の業績は、以下。

韓国
『FIFA Online 3』及び『アラド戦記』は、好調に推移し前年同期比で増加。また、新規ローンチした『ダークアベンジャー3』や『AxE』が売上収益の増加に貢献。一方で主に『サドンアタック』及び『HIT』などの売上収益は減少。

また、韓国セグメントの売上収益には、子会社であるネクソン・コリア・コーポレーションの傘下にあるネオプル・インクの中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれると報告。

当第3四半期連結累計期間においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』の夏季アップデート及び国慶節アップデートに合わせたアイテム販売がユーザーの好評を博したことなどにより大変好調に推移。

上記の結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は1632億4200万円(前年同期比38.7%増)、セグメント利益は922億3400万円(同49.3%増)となった。

中国
当第3四半期連結累計期間の売上収益は26億6900万円(前年同期比20.4%減)、セグメント利益は15億5900万円(同32.5%減)となった。

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日本
PCオンラインゲームは増収となり、モバイルゲームは減収とのこと。当第3四半期連結累計期間の売上収益は94億6500万円(前年同期比15.3%減)、セグメント損失は25億5100万円(前年同期は26億600万円の損失)となった。

北米
当第3四半期連結累計期間の売上収益は64億300万円(前年同期比3.0%減)、セグメント損失は49億3100万円(前年同期は32億4800万円の損失)となった。

その他
当第3四半期連結累計期間の売上収益は4億7500万円(前年同期比53.9%減)、セグメント損失は1億8800万円(前年同期は1億5300万円の損失)となった。

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平成29年12月期の連結業績予想は、売上収益2310億300~2350億7700万円(前年同期比26.1%~28.4%増)、営業利益909億7200~941億6500万円(同123.7%~131.6%増)、税引前利益851億8600~883億7800万円(同80.8%~87.5%増)、当期利益702億900~728億6900万円(同242.1%~255.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益702億4200~728億7400万円(同248.9%~262.0%増)を見込んでいると発表した。

関連サイト

株式会社ネクソンIR公式サイト
平成29年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
決算説明資料 2017年第3四半期