Cygames、カリフォルニア大学サンディエゴ校とMR技術などの技術共同研究に関する基本合意書を締結。

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MR技術、CG/Soundメディア処理などのディープラーニング技術の共同研究により、Cygamesのゲームへ応用できるAI技術の実現を目指す。

株式会社Cygames(以下、Cygames)は、自社の研究部門であるCygames Researchと、カリフォルニア大学サンディエゴ校のリサーチセンターであるThe Center for Research in Entertainment and Learning(以下、CREL)との間で、Mixed Reality(以下、MR)技術、CG/Soundメディア処理のためのディープラーニング技術などの共同研究推進に関する基本合意書(MoU:Memorandum of Understanding)を締結したと発表。

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2017年11月9日(木)に、Cygames取締役CTO・芦原栄登士氏とCygames Research所長・倉林修一氏の2名が、カリフォルニア大学サンディエゴ校を訪問。同大学の産学連携型研究所であるQualcomm Institute所長Ramesh Rao教授、CREL代表Shlomo Dubnov教授との間で、基本合意に関する確認と、記念品の交換を実施。

今回の基本合意書は、世界中のゲームプレイヤーに楽しんでもらえるコンテンツ提供を行なうことが目的。

本基本合意書に基づき、Cygamesとカリフォルニア大学サンディエゴ校CRELは、スマートフォンを用いたMR技術、および、CG/Soundメディア処理のためのディープラーニング技術の研究を中核とした共同研究を推進し、Cygamesのタイトルに応用可能なAI技術の実現を目指すとのこと。

また、Ramesh Rao教授、Shlomo Dubnov教授、倉林修一氏の3名は、今回の発表に関して以下のコメントを発表した。

Qualcomm Institute所長・Ramesh Rao教授
「教育に従事している身としては、このようなプロジェクトに必要なインフラ、共働環境、そして研究者を提供できることをとても喜ばしく思っています。」

CREL代表・Shlomo Dubnov教授
「この共同研究は双方のクリエイティブ面、あるいは技術面における発展に大きく寄与する、非常に有意義なプロジェクトであると考えています。
ソーシャル的、あるいは双方向的な体験が重視されるにつれ、ゲームはより包括的なメディアになりつつあり、広範な創造性が制作側に要求されています。今回の共同研究を通じて、当校の学生はサウンド、グラフィックやストーリーといったゲームに求められる要素に触れることで、クリエイティブな経験を積むことができるでしょう。
Cygamesでは、仮想空間におけるアバターを生み出すノウハウを作り上げる研究に取り組んでいます。それには、モーションキャプチャー、音声認識、コンピューターによる発声やマッピングに関する技術が求められますが、この共同研究によって、それらの分野の技術開発が促進されるでしょう。
私たちもCygamesもディープラーニングや機械学習に強い関心を持っており、その開発によって双方の目的を達成していくつもりです。」

Cygames Research所長・倉林修一氏
「このたび、カリフォルニア大学サンディエゴ校CRELとの共同研究に係る基本合意を締結する運びとなりました。設立2年目を迎えるCygames Researchが、カリフォルニア大学サンディエゴ校という世界トップレベルの研究型大学との共同研究を推進できることを、非常に光栄に思います。
CREL代表のShlomo Dubnov教授とは、慶應義塾大学において10年以上共同研究を推進してきており、本基本合意の下、これまで以上にアクティブかつディープな研究を推進し、コンピュータ・エンタテイメントの時代を切り開く新たな技術を開発してまいります。また、本共同研究を通じて、カリフォルニア大学サンディエゴ校の教職員の皆様、学生の皆様、そして、広く米国の学術界の皆様に、弊社の存在を知っていただく契機になればと願っております。」

関連サイト

株式会社Cygames公式サイト
The Center for Research in Entertainment and Learning(海外サイト:英語)

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