ブロッコリー、「うたプリ」関連が売上に大きく貢献し営業利益3億6500万円。平成30年2月期第3四半期決算。

「ちゅんコレ」など自社発アイテムが前年同期を上回る売上を確保。カードゲーム部門は市場縮小傾向と原価上昇の影響を受け営業赤字の見込み。

株式会社ブロッコリーは、平成30年2月期第3四半期決算を2018年1月12日(金)に発表。当期売上高は38億4100万円(前年同期比1.3%増)、営業利益3億6500万円(同7.4%減)、経常利益3億7900万円(同6.3%減)、四半期純利益2億5700万円(同1.5%減)となった。

ブロッコリー

経営成績に関する説明

さらなる事業及び収益の拡大を図るために、「主力コンテンツである「うたの☆プリンスさまっ♪」ワールドの拡大」をはじめ、「トレーディングカードゲーム「Z/X-Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス)(以下、Z/X)」を、日本を代表するカードゲームへの育成」「ゲーム、トレーディングカードゲームの未来を担う新主力コンテンツの創出」「リアルグッズのライセンスパワー強化、更なるハイクオリティ化、新アイテム開発力のアップ」「最強セールスプロモーション部隊の育成」「『労働投入型』運営から『生産性重視型』運営への転換」の6点を当期課題として推進。

主力コンテンツ「うたの☆プリンスさまっ♪」に関しては、「AnimeJapan2017」の出展、舞台、コンセプトショップなどを実施し、ファンに向けて7周年の記念イベントを開催。コンテンツ関連グッズ累計の売上・利益に関しては、前年実績には至らなかったが、イベントチケット販売分も含め全社売上高の向上・営業利益の黒字化に対して継続して大きく貢献。

2018年においても、企画展、舞台、ファンミーティングなどを計画。愛されるコンテンツとしてイベントを順次開催するとのこと。

ゲーム関連では、KLab株式会社運営のスマートフォン向けリズムアクションゲーム『うたの☆プリンスさまっ♪Shining Live』を8月28日から配信。200万以上のダウンロード実績があり、売上・利益では、11月発生分までを第3四半期にて計上した結果、順当な売上・利益となり、今後の業績に寄与できるものと判断。10月には、PlayStationPortable専用ソフトとして過去にリリースした2作品に新規要素を盛り込んだPlayStationVita専用ソフト『うたの☆プリンスさまっ♪Amazing Aria & Sweet Serenade LOVE』を発売したが、計画した出荷本数を下回っているとのこと。

CD関連では、5月から11月に販売したCDがオリコン上位へランクインしたが、第4四半期発売予定のCDを含めての通期において、前年並みの売上は確保する予定だが、利益は前年割れになる見込みとのこと。

他社ライセンスグッズ部門においては、自社発のヒットアイテム「ちゅんコレ」や、新規アイテム「にゃーコレ」の開発注力にシフト。その結果、前年同期は上回る売上高・利益を確保し、黒字を継続。しかし、期初に計画していた営業利益からは下回って推移。

フィギュア部門は、他社ライセンス獲得と品質向上に注力したことで、計画並みに推移と発表。

カードゲーム部門では、トレーディングカードゲーム「Z/X」が、期初に計画した製品発売を継続。全国カードショップで開催した対戦イベント「ゼクスタ」で、月間の店舗イベントにおける集客数も上昇。一方、カードゲーム市場全体の縮小傾向と構造的な原価上昇が重なった結果、通期で営業赤字となる見込みとした。今後、原価改善に取り組み、「Vジャンプ(集英社刊)」でのマンガ連載、新規アニメ化を軸に売上向上・利益改善に取り組むとした。

カードゲーム関連のサプライ製品に関しては、他社ヒットライセンスの獲得継続により、前年同期水準には至らないが、営業利益面は黒字と発表。

以上の結果、売上高38億4100万円(前年同期比101.3%)、売上総利益率は34.1%(前年同期比0.5ポイントアップ)、売上総利益は13億900万円(同102.8%)、販売費及び一般管理費は9億4300万円(前年同期比107.4%)、営業利益は3億6500万円(同92.6%)、経常利益は3億7900万円(同93.7%)、当四半期純利益は2億5700万円(同98.5%)となった。

また、業績予想の修正も発表。第4四半期に売上・利益面を上積みする年間計画であったが、第3四半期の結果を鑑み、見直しを実施。その結果、第3四半期を下回る見込みになったと発表した。

業績予想の修正は、以下。

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関連サイト

株式会社ブロッコリー公式サイト
平成30年2月期第3四半期決算〔日本基準〕(非連結)
業績予想の修正及び配当予定の修正に関するお知らせ