マーベラス、『ログレス』低調も営業利益29.6億円。平成30年3月期第3四半期決算。

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オンライン事業の減益も、コンテンツ事業と音楽映像事業は好調に推移。

株式会社マーベラス(以下、マーベラス)は、平成30年3月期第3四半期決算を2018年1月31日(水)に発表。当期連結経営成績に関して、売上高は173億9000万円(前年同期比19.6%減)、営業利益は29億6200万円(同22.5%減)、経常利益は29億9000万円(同23.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億2500万円(同28.2%減)となった。

マーベラス平成30年3月期第3四半期決算 マーベラス平成30年3月期第3四半期決算セグメント別

経営成績に関する説明

マーベラスグループは、多彩なエンターテイメントコンテンツをあらゆる事業領域において、様々なデバイス向けに展開する「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略を基軸とした総合エンターテイメント企業として、強力なIPの確立に向けたブランディング戦略・アライアンス戦略・グローバル戦略を推進し、話題性の高いコンテンツの提供とサービスの強化に取り組んできた。

セグメント毎の業績は、以下。

オンライン事業
新作スマートフォン向けゲームアプリ『戦刻ナイトブラッド』を平成29年5月29日から、『おそ松さん よくばり!ニートアイランド』を9月19日から、『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』を11月29日からサービスを開始。『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』は好調なスタートとなった。

一方、一部の不採算タイトルはサービスの終了を決定し、当期リリースに向けて開発中であった一部タイトルの開発を中止。それにより、それぞれ開発費用を一括計上したとのこと。

既存の主力タイトル『剣と魔法のログレス いにしえの女神(以下、ログレス)』は、4周年イベントが好調だったが前期と比べて低調に推移。

上記の結果、セグメント売上高は72億9800万円(前年同期比36.3%減)、セグメント利益9億200万円(同63.7%減)となった。

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コンシューマ事業
国内では、平成29年7月20日に『Fate/EXTELLA(フェイト/エクステラ)(Nintendo Switch)』を、11月29日に『シノビリフレ -SENRAN KAGURA-(Nintendo Switchダウンロード専売)』を、12月14日に『牧場物語 ふたごの村+(ニンテンドー3DS)』を発売。それぞれ順調なセールスを記録し、旧作のリピート販売等も好調に推移した。

海外に関しても北米・欧州等への展開を行ない、好調に推移した。

アミューズメント部門に関しては、前期より好評稼働中の『ポケモンガオーレ』が引き続き好調に推移。新機軸のプライズマシン『TRYPOD』が平成29年11月から出荷を開始した。

上記の結果、売上高は58億3900万円(前年同期比10.1%減)、セグメント利益は16億800万円(同34.4%増)となった。

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音楽映像事業
TVアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』等のパッケージ商品化を実施。前期に放送したTVアニメ『刀剣乱舞-花丸-』のBlu-ray・DVD販売が引き続き好調に推移し、これらのタイトルを含めたライブラリ作品の配信・番組販売・商品化といった二次利用収入が引き続き好調に推移した。また、事業横断で展開する『戦刻ナイトブラッド』のTVアニメを平成29年10月から放送がスタート。

ステージ制作部門に関しては、前期から展開しているシリーズの新作「舞台『刀剣乱舞』義伝暁の独眼竜」や「舞台『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Judge of Knights~」が特に好調に推移し、業績を牽引。定番シリーズに関しては、「ミュージカル『テニスの王子様』」「ミュージカル『薄桜鬼』」「舞台『K』」「舞台『弱虫ペダル』は新作公演を行なった(一部公演の実績は第4四半期計上)。新作舞台としては、「舞台『ジョーカー・ゲーム』」「B-PROJECT on STAGE『OVER the WAVE!』」を実施し、好評を博した。

そのほか、各シリーズのパッケージ販売、ライブビューイング、国内配信事業等が好調に推移した。

上記の結果、売上高は42億8000万円(前年同期比15.4%増)、セグメント利益は14億900万円(同42.3%増)となった。

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以上のことから、マーベラスの当第3四半期連結累計期間(平成29年4月1日~平成29年12月31日)の業績は、売上高173億9000万円(前年同期比19.6%減)、営業利益29億6200万円(同22.5%減)、経常利益29億9000万円(同23.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益20億2500万円(同28.2%減)となった。

あわせて、業績予想の修正も発表。

オンライン事業において、当期リリースを予定していた新作タイトルの開発遅延や、一部タイトルにおけるサービス開始後の低調な推移、不採算タイトルのサービス中止、期末に予定していたタイトルの開発中止によって、当期業績への貢献が限定的となった。

また、既存の主力タイトル『ログレス』は、4周年イベントで一定の成果を上げることができたが、上半期までの遅れを取り戻すには至らず、年間を通して当初の想定を下回る低調な推移となる。これらの結果、売上・利益ともに期初に発表した通期業績予想数値を下回る見込みと発表した。

業績予想の修正は以下。

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関連サイト

株式会社マーベラス公式サイト
平成30年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2018年3月期 第3四半期 決算説明資料
業績予想の修正に関するお知らせ

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