ネクソン、『アラド戦記』の好調で前年倍増の営業利益905億。平成29年12月期決算。

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PC・スマホ、各ゲームが堅調に推移し、韓国市場の売上が増加。中国市場に関しても前年同期比増。

株式会社ネクソン(以下、ネクソン)は、平成29年12月期決算を2月8日(木)に発表した。当期連結経営成績は、売上収益2349億2900万円(前期比28.3%増)、営業利益905億400万円(同122.6%増)、税引前利益699億9500万円(同48.5%増)、当期利益565億1700万円(同175.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益567億5000万円(同181.9%増)、当期包括利益合計額919億1700万円となった。

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当期の経営成績の概況

ネクソングループは、PCオンライン事業及びモバイル事業を展開し、ユーザーが楽しめる高品質なゲームの開発、コンテンツの獲得、新規ゲームタイトルの配信に努めるとともに、既存ゲームタイトルのアップデートを推進。

グループ内におけるゲーム開発力の強化、他社との共同開発を含めた事業提携、有力なゲーム開発会社の買収等による高品質な新規ゲームタイトルの配信、モバイル事業における開発力強化、既存ゲームタイトルの魅力的なコンテンツアップデートを実施するための事業基盤の更なる強化などに取り組んできた。

当第4四半期連結会計期間では、主要外貨の対円為替レートが対前年同期比で上昇したことによる為替の好影響と、中国事業が引き続き好調であったことにより売上収益は大きく成長。

費用面は、韓国における従業員の増加等に伴い人件費が増加した結果、売上原価は前年同期比で増加。

販売費及び一般管理費は、新規タイトルのローンチに合わせて広告宣伝費が増加したことに加え、モバイルタイトルに係るプラットフォーム費用が売上収益に比例して増加した影響等により、前年同期比で増加した。また、当第4四半期連結会計期間における為替相場の変動の影響により外貨建ての現金預金及び売掛金等について為替差損が発生した結果、金融収益は減少し、金融費用は前年同期比で増加となった。

法人所得税費用は、前連結会計年度において海外子会社の未分配利益に対して繰延税金負債を追加計上した影響により前年同期比で大きく減少した。

上記の結果、売上収益は2349億2900万円(前期比28.3%増)、営業利益は905億400万円(同122.6%増)、税引前当期利益は699億9500万円(同48.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は567億5000万円(同181.9%増)となった。

セグメント毎の業績は、以下。

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韓国
PCオンラインゲームの売上収益は『EA SPORTS FIFA Online 3(以下、FIFA Online 3)』、『アラド戦記(Dungeon&Fighter)』、『メイプルストーリー(MapleStory)』の主要コンテンツアップデートやアイテム販売が好調であったことにより堅調に推移した。

モバイルゲームの売上収益は、当連結会計年度においてローンチされた『ダークアベンジャー3』や『AxE』、『OVERHIT』が堅調に推移したことから前年同期比で増加した。

韓国セグメントの売上収益には、子会社であるネクソン・コリア・コーポレーションの傘下にあるネオプル・インクの中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。当連結会計年度においては、中国おける主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』の旧正月アップデート(1月)、9周年アップデート(6月)、及び国慶節アップデート(9月)を含む主要アップデートがユーザーの好評を博し、アイテム販売などが好調であったこと等により大きく成長した。

以上の結果、売上収益は2087億8600万円(前期比36.3%増)、セグメント利益は1126億200万円(同51.0%増)となった。

中国
主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』向けに第3四半期連結会計期間に行った国慶節アップデート(9月)がユーザーの好評を博し、当第4四半期連結会計期間においても継続してアイテム販売等が好調であったことにより売上収益は大きく成長したが、既存のPCオンラインゲームに係るコンサルティング収入が減ったことにより減収減益となった。

以上の結果、売上収益は31億9700万円(前期比29.4%減)、セグメント利益は16億9000万円(同45.4%減)となった。

<strong>日本</strong> PCオンラインゲーム及びモバイルゲームともに減収となった。  以上の結果、売上収益は121億600万円(前期比21.5%減)、セグメント損失は40億900万円(前期は37億9100万円の損失)となった。

日本
PCオンラインゲーム及びモバイルゲームともに減収。売上収益は121億600万円(前期比21.5%減)、セグメント損失は40億900万円(前期は37億9100万円の損失)となった。

北米
売上収益は100億5000万円(前期比14.5%増)、セグメント損失は68億6800万円(前期は48億3900万円の損失)となった。

その他
売上収益は7億9000万円(前期比36.5%減)、セグメント損失は2億7200万円(前期は2億6200万円の損失)となった。

<strong>日本</strong> PCオンラインゲーム及びモバイルゲームともに減収となった。  以上の結果、売上収益は121億600万円(前期比21.5%減)、セグメント損失は40億900万円(前期は37億9100万円の損失)となった。

2018年12月期第1四半期の連結業績の見通しは、売上収益819億1700万円~897億9900万円(前年同期比9.5%~20.1%増)、営業利益451億3200万円~523億200万円(同13.5%~31.5%増)、税引前利益465億1400万円~536億8500万円(同85.8%~114.5%増)、四半期利益403億2000万円~462億8300万円(同103.5%~133.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益403億9700万円~463億3200万円(同102.9%~132.7%増)とのこと。想定するドル円の為替レートに対して1円為替が変動した場合は、第1四半期は売上収益が約7億4600万円、営業利益が約4億6300万円変動すると推定している。

<strong>日本</strong> PCオンラインゲーム及びモバイルゲームともに減収となった。  以上の結果、売上収益は121億600万円(前期比21.5%減)、セグメント損失は40億900万円(前期は37億9100万円の損失)となった。

今回の決算発表について、代表取締役社長であるオーウェン・マホニー氏は以下のコメントを寄せた。

「ネクソンはこの第4四半期、過去最高の売上収益および営業利益を記録し、通期でも過去最高の業績を記録することができました。当社が持つライブ運用の強みを活かし、プレイヤーが長期にわたって楽しむことができるプレイ体験を重視してきた結果、主要地域において展開するゲームタイトルのプレイヤー基盤および売上収益が成長しました。
対前年同期の売上成長に大きく寄与したのは、中国における『アラド戦記』、ならびに『AxE』や当第4四半期に配信を開始した『OVERHIT』を含む韓国のモバイル事業です。また、昨年グループ会社となった Pixelberry Studios の代表ゲームタイトル『Choices:Stories You Play』も好調に推移しました。
2018年、ネクソンは市場において差別化されたゲームタイトルの創出によりプレイヤー層の拡大を目指すとともに、強みであるライブ運用に引き続き注力してまいります。今年新たに配信開始した『Durango: Wild Lands』は、画期的なオープンワールド MMORPG1です。複数のプレイヤー同士が共存しながら未開の地をリアルタイムで開拓し、社会を形成していく、まったく新しいモバイルゲーム体験を楽しんでいただけます。また、『OVERHIT』のグローバル展開、ならびにインタラクティブ・ストーリージャンルを牽引する Pixelberry Studios が提供するゲームタイトルの更なる成長にも期待しております。」

関連サイト

株式会社ネクソン公式サイト
平成29年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2017年度第4四半期及び通期 連結業績のお知らせ

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