【超会議2018】超歌舞伎の演目「積思花顔競 -祝春超歌舞伎賑-」を発表。中村獅童&初音ミクが揃って二役に挑戦。

超歌舞伎キャッチ

進化を続ける超歌舞伎。今回はついに初音ミクが透過ボードの外に。伝統文化と先端テクノロジーの挑戦は止まらない。

株式会社ドワンゴは、六本木ニコファーレで行なった「ニコニコ超会議2018」発表会にて、「超歌舞伎 Supported by NTT(以下、超歌舞伎)」第3弾の演目「積思花顔競 -祝春超歌舞伎賑-(つのるおもいはなのかおみせ -またくるはるちょうかぶきのにぎわい-)」を発表した。

超歌舞伎ポスター

この演目は、顔見世舞踏の大作『積恋雪関扉(つのるこいゆきのせきのと)』に着想を得て作られた新作歌舞伎で、中村獅童氏は、初の悪人役となる惟喬親王(これたかしんのう)と、これに敵対する良岑安貞(よしみねやすさだ)の二役を演じる。また、初音ミクも同様に、安貞の許嫁である小野初音姫(おののはつねひめ)と、白鷺の精霊の二役を演じ、主役をつとめる2人がともに二役に挑戦するという、見どころのある構成になっている。

その他、磐萩の局役に中村蝶紫氏、秦大膳武虎(はたのだいぜんたけとら)役に澤村國矢氏に加え、ボーカロイドキャラクターである鏡音リン(かがみねりん)の出演も決定。あわせて、鏡音リンが歌う楽曲「天樂(作曲・作詞 ゆうゆP)」が今回の劇中曲として決定したことも明かされた。

伝統と最新テクノロジーの融合が楽しめる超歌舞伎。これまでは、初音ミクは透過ボード上しか動くことができなかったが、今回は新たな技術「両面透過型多層空中像表示装置」によって、透過ボードの外での演出が実現。初音ミクが山車(だし)に乗って登場し、舞台上を練り歩く。

最新技術

正面からも背面からも立体にみえる新技術。超歌舞伎の進化は止まらない。

また、肺腺ガンより復帰した中村獅童氏が超歌舞伎の舞台に戻ってくることと、超歌舞伎3年目の春を祝い、冒頭の口上において、「お祭り」をもとにした超所作事(舞踏劇)「祝春超歌舞伎賑」を上演。会場内の「松竹超縁日」ブースでは、超歌舞伎に関連した様々な体験企画の実施や、超歌舞伎出演者がゲストとして登場し、作中の所作レクチャーやトークショーなど様々なイベントが楽しめるとのことだ。

超歌舞伎タイトル

会場には、中村獅童氏も駆けつけ、超歌舞伎の新作をアピールした。

超歌舞伎は、立見席は無料(超会議の入場料は必要)でみられるが、じっくり楽しみたい人のために有料席も販売中。すでに売り切れている回もあるので購入はお早めに。

関連リンク

超歌舞伎公式サイト
ニコニコ超会議2018公式サイト

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