マーベラス、『ログレス』など長期運営タイトルの売上が伸びず営業利益6.5億円。2019年3月期第1四半期決算。

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フジゲームスとの協業タイトル『オーディナル ストラータ』をすべてフジゲームスに移管し、開発費を一括償却。

株式会社マーベラス(以下、マーベラス)は、2019年3月期第1四半期決算を7月31日に発表した。当期連結売上高は62億9600万円(前年同期比30.6%増)、営業利益は6億5000万円(同8.2%減)、経常利益は6億9900万円(同1.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億4000万円(同16.7%減)となった。

マーベラス決算 マーベラスセグメント別

経営成績に関する説明

オンライン事業
『剣と魔法のログレス いにしえの女神』をはじめとする長期運営タイトルの売上が低迷。前期にリリースしたタイトルの中では、スマートフォン用ゲーム『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK(以下、シノビマスター)』が好調な推移をみせているものの、他の新作タイトルについては十分な収益貢献ができなかった。

一方、強化中の海外展開は、『戦刻ナイトブラッド(繁体字版)』を台湾・香港・マカオで、『戦刻ナイトブラッド(簡体字版)』『シノビマスター』は中国本土での配信開始を決定した。

『ORDINAL STRATA -オーディナル ストラータ』については、協業先のフジゲームス社へ全ての運営を移管し、マーベラスにおける開発費を一括償却した。

上記の結果、売上高は23億200万円(前年同期比1.2%減)、セグメント利益は2900万円(同90.4%減)となった。

マーベラスオンライン

コンシューマ事業
自社販売部門は、国内でシリーズ最新作の『Fate/EXTELLA LINK(フェイト/エクステラ リンク(PS Vita・PS4))』を2018年6月7日に発売。海外では、2006年にXbox360向けに販売した『Bullet Witch(バレットウィッチ)』を子会社のMarvelous USAから、Windows PC移植版として全世界向けに配信。旧作リピート販売も好調に推移した。

アミューズメント部門では、稼動開始から3年目の「ポケモンガオーレ」が堅調に推移し、「ポケモントレッタ」の海外展開も順調に推移した。前期に新発売したアミューズメント機器「TRYPOD」は、海外を含めて順調な販売が継続した。

上記の結果、売上高は26億6800万円(前年同期比99.3%増)、セグメント利益は5億900万円(同87.4%増)となった。

マーベラスコンシューマー

音楽映像事業
音楽映像制作部門は、TVアニメ『HUGっと!プリキュア』等のパッケージ商品化や、TVアニメ『東京喰種トーキョーグール:re』を放送。映像配信を中心としたライブラリ作品の二次利用収入が拡大した。

ステージ制作部門では、「ミュージカル『薄桜鬼』」「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』」「ミュージカル『テニスの王子様』」「舞台『ジョーカー・ゲーム』」などのシリーズ作品を多数公演した(いずれも計上は第2四半期)。また「舞台『刀剣乱舞』」『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズのパッケージ販売が、それぞれ好調に推移した。

上記の結果、売上高は13億2600万円(前年同期比13.9%増)、セグメント利益は4億5400万円(同4.5%増)となった。

マーベラス音楽

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高62億9600万円(前年同期比30.6%増)、営業利益6億5000万円(同8.2%減)、経常利益6億9900万円(同1.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億4000万円(同16.7%減)となった。

連結業績予想は、5月10日発表の内容から変更はないとのこと。

マーベラス業績予想

関連サイト

株式会社マーベラス公式サイト
2019年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年3月期 第1四半期 決算説明資料

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