【レビュー】『逆転オセロニア』オセロの駒が個性を持ったらこうなった! 逆転の爽快感は本家以上のリアルタイム対戦!

 白と黒に分かれ、8×8の盤面上で相手の石を挟んでひっくり返し、より多くの石を獲得したほうが勝利となるオセロ。極めて単純なルールながら戦略性が高く、子供から大人まで多くの人に親しまれているゲームだ。『逆転オセロニア』は、そんなオセロにRPG要素をミックスしたゲームである。

タイトル画面

◆オセロなのにデッキ構築? スキルを駆使して一発逆転だ!

 オセロをモチーフにしながらも、大胆なアレンジを加えているのが本作の特徴だ。特に違いがあるのは勝敗の決しかた。通常のオセロであればたくさんの石を取ったほうの勝ちだが、本作は石を挟んでひっくり返し、相手のHPを多く削ったほうの勝ちとなる。

徳井青空
▲高レアリティの駒はボイス付きで、このカードの声優を務めるのは徳井青空さん。ほかにも、沢城みゆきさん、木島隆一さんなど多数の有名声優のボイスを楽しめる。

 本作でユニークなのは、トレーディングカードゲームのようなデッキ構築要素。駒がそれぞれキャラクターになっており、ひたすら強力なカードを詰め込む戦いかたもあれば、同じ属性で揃えてスキル効果を最大限に活かす戦いかたもある。戦略はプレイヤー次第で、オセロの強さと同じくらい重要なのがデッキ構築なのだ。

アヌビス
▲オセロで熱くなる局面といえば、四隅をめぐる戦い。このアヌビスのように、ひっくり返した枚数によって攻撃力が上がる駒を四隅に配置できれば、終盤の大逆転劇につながることもある。

ハヴィラーム
▲竜属性特化型デッキに最適なスキルを持つハヴィラーム。レアリティの低いカードではあるが、デッキの構成によっては非常に有用なカードになる。

ギミック
▲ステージによってはギミックもある。盤面が正方形でなかったり、特定の属性の駒を置くことで攻撃力が上昇するコマがあったり……。

 CPU対戦で進化素材やゴールドを集めることができるが、やはり熱くなるのは対人戦だろう。もちろんリアルタイムで対戦できる。デッキも戦術もプレイヤーの数だけ存在するため、CPU相手のようにひと筋縄ではいかない。「クラスマッチ」での最上位、マスタークラス獲得を目指して、オセロの腕、デッキ構成力を鍛えよう。

練習モード
▲練習モードはスタミナ消費なしで何度でも対戦できる。ここでゲームに慣れたり、新たに組んだデッキのテストをしたりして、クラスマッチに備えよう。

◆新感覚オセロであり、新感覚スマートフォンゲーム

 RPGとオセロと組み合わせたパターンは私自身初めてプレイしたのだが、オセロが元々もっている単純ながら奥深いゲーム性を活かしつつも、駒に個性を与えたことで新しい楽しみかたを味わえた。逆転の爽快感は本家以上の『逆転オセロニア』、ぜひプレイしていただきたい。

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