【第1回】『魔法科高校の劣等生 スクールマギクスバトル』の世界にハマれ!

◆アニメ好きによる熱いアニメ好きのためのモバイルゲーム紹介です

 いよいよはじまりました、ドのつくアニメ好きライターが、アニメや特撮に関連したモバイルゲームを熱く! ちょっとマニアックに! 紹介していく連載コーナー『アニメ大好き! ゲーム満喫術』! これからは毎回、好き勝手に突っ走ったモバイルゲーム紹介をお送りしていくつもりです(注:編集ストップが入らなければ)。

 さてさて、第一回目に紹介するアプリはリアルタイムバトルゲーム『魔法科高校の劣等生 スクールマギクスバトル』(以下『スクールマギクスバトル』)です!

 ゲームの紹介をする前に、まずは題材である、佐島勉氏による大人気ライトノベル『魔法科高校の劣等生』について説明をしておきましょう。作品の舞台となるのは、超能力が魔法として認知、体系化された近未来。魔法を扱う職業「魔法師」を養成する教育機関「国立魔法大学付属第一高校」に入学した、主人公の司波達也と、彼を慕う妹の司波深雪を中心にした、学園バトルアクションが描かれます。


▲オンライン小説として累計3000万PVを超え、2011年からは電撃文庫から刊行がスタート。その人気は留まることを知らず、2014年4月からはテレビアニメも放送されています。

 ゲームの舞台も原作と同じ国立魔法大学付属第一高校です。しかし、大きく異なるのが主人公とストーリー。『スクールマギクスバトル』では、ゲームオリジナルキャラクターである藤宮介(かい)と藤宮夕(ゆう)兄妹が主人公として登場し、オリジナルストーリーが展開していきます。


▲主人公である介と夕の兄妹。ふたりは、重大な秘密を抱えており、それがストーリーの肝になっているようです。

 ゲームは、体力ゲージを消費してクエスト形式のステージを進み、バトルをしながら藤宮兄妹の秘密に関わるストーリーを追っていくことになります。同時に魔法科高校高校の生徒たちとパーティーを組んで、「魔法試合」や「撃退戦」といった、さまざまな学生生活も体験できます。

◆ポイントその1:お気に入りキャラと仲よくなれる

 オリジナルキャラクターが主人公の、ゲームだけのストーリーが展開する『スクールマギクスバトル』ですが、もちろん司波達也、深雪兄妹をはじめとする、原作のキャラクターたちもバンバン登場しますよ。これらの原作キャラクターは、ストーリーを進めることで次第に仲間に加わっていきます。中村悠一さんや早見沙織さんといった、アニメ版の声優陣による撮り下ろしボイスも用意されています。


▲キャラクターたちはかわいいデフォルメ姿で登場。コスチュームの着せ替えなどもできます。

 キャラクターとは「ラボ」というエリアで会話したり、プレゼントをあげたりして親愛度を深めることができます。それによってキャラクターの色んな反応が見られるのもさることながら、バトル中に使用できる「親愛魔法」の威力が上がるのも特筆すべき点です。

『魔法科高校の劣等生』という作品において、これは重要な要素でしょう。原作は主人公である司波達也が、すべての物事の中核となって展開していきます。バトルはもちろん恋愛関係でもそれは変わらず、劇中に登場する多くのヒロインが、達也に対して好意を抱いているくらいです(ラノベなので、当たり前かもしれませんが)。

 しかし『スクールマギクスバトル』では、親愛度を上げることでヒロインたちが自分に好意を向けてくれる展開を味わえるのです。つまり原作では達也お兄様にゾッコンの妹である司波深雪が、プレイヤーのアナタに頬を赤らめハートを飛ばしてくれるなんて展開も……! 『魔法科高校の劣等生』ファンなら、これだけでもこのゲームをやる価値は十二分にあると言えるでしょう!!


▲ラボで会話できるのは1日3回まで。しっかりコミュニケーションを取って、親愛度を上げれば、キャラクターの意外な一面を見られる。

◆ポイントその2:絶妙に取り入れられた原作要素

 『魔法科高校の劣等生』では、前述の通り魔法が重要な要素として登場します。『スクールマギクスバトル』にも、魔法や、魔法を使うための補助デバイス「CAD」といったスキルやアイテムがもちろん登場しますが、これらのゲーム内への落とし込みかたが非常に上手なのです。

 CADとは各キャラクターがひとつずつ所持し、自分専用の魔法式(魔法を使うための設計図のようなもの)をセットして魔法使用の補助とするアイテムです。さらに『スクールマギクスバトル』では、自分以外の魔法式をセットして、補助効果を得ることができる「サブメモリ」機能がゲームだけの要素として追加されています。


▲魔法式は、ガチャやストーリーを進行させることで入手可能。

 CADにセットした魔法は、プレイヤー同士で結成したチーム対抗のリアルタイムバトル「魔法試合」で使用します。「魔法試合」では、魔法を使った攻撃以外に、原作でもおなじみの「領域干渉」も使用可能です。その効果は使用することで相手の魔法に干渉し、受けるダメージを軽減するというもの。タイミングよく魔法干渉を使って敵チームの裏をかけば、さながら一流魔法師。深雪の名台詞「お兄様、さすがです!」気分を味わえます。


▲親愛度を高めたキャラクターとは「親愛魔法」を使用できる。強力な一撃を放ち、勝利を掴みましょう。


◆終わりに:大事なのはリスペクトだよね

 アニメやマンガが原作のタイトルを遊ぶ場合、ヲタクが気になるのはやはり「原作をリスペクトしているか」という点。もちろん、ゲームとして面白いというのも大事な要素なのですが、作品に対する作り手側の愛情が感じられなければ、ファンとしてはいい気持ちはしませんよね。その点、『スクールマギクスバトル』では、万能感のある司波達也気分を味わえる点、きちんと再現された魔法バトルなどで原作に対するリスペクトをしっかりと感じられました。原作ファンでゲームに興味をもったかたは、ぜひともプレイしてみてほしいですね!

【筆者プロフィール鈴木悠太:アニメ関係にばっかり趣味を持つヲタクライター。先日『ガールズ&パンツァー』OVAを映画館で観賞して以来、アンツィオ校に入学する方法を考える日々を送っている。ペパロニちゃんの作るパスタが食べたい……。