【第3回】あの兄弟に、感動にふたたび出会える! 『宇宙兄弟 ビジュアルリバーシ』


 アニメは深夜に放送しているものだけじゃない!

 いきなり叫んでみましたが、こんなことは私が言わなくても、みなさんはちゃんと理解していますよね。日曜朝のキッズ向け作品群、いわゆる「ニチアサ」にはじまり、土曜朝の「ドアサ」枠や夕方アニメ枠など、深夜のマニア層を狙ったものではないアニメもたくさん放送されています。そして、アニメアプリにも、そういったアニメを題材にしたものがしっかりリリースされているんです。今回の『アニメ大好き! ゲーム満喫術』は、そんな深夜枠以外のアニメを題材にしたアプリ、『宇宙兄弟 ビジュアルリバーシ』をご紹介しましょう。



◆『宇宙兄弟』とはなんぞや? 

 まずはアニメ『宇宙兄弟』について簡単に解説しましょう。原作は小山宙哉氏が描く名作マンガ。子供のころに兄弟で誓った約束を守るため、宇宙飛行士を目指す主人公の南波六太(ムッタ)と、同じく約束を守り宇宙飛行士になった弟の日々人(ヒビト)が、宇宙を目指して切磋琢磨する姿を描いた作品です。

 ムッタとヒビト、そして彼らを取り巻くたくさんの登場人物たちが、それぞれの想いを胸に、懸命に頑張る姿が多くの人の感動を呼び、現在に至るまで人気を博しています。TVアニメは2012年から2014年まで土曜の夕方枠で放送され(一部地域では放送時間が異なる)、2014年8月9日(土)からは、劇場版アニメ『宇宙兄弟#0(ナンバーゼロ)』が公開中です。


▲画像はアニメDVDの第1巻。見ていて本当に胸を打たれる作品です。


◆ポイントその1:石をめくればあの名場面が蘇る! 

 つづいてゲームアプリ『宇宙兄弟 ビジュアルリバーシ』の紹介をしましょう。本作は、その名の通り“リバーシ”(いわゆるオセロ)を遊ぶことができます。ルールも一般的なリバーシと同様で、プレイヤーの石はつねに白。黒い石を挟んで白にしていき、盤面のすべてのマスが埋まった時点で、白の石を相手より多く確保できていれば勝利です。


▲難しいルールはまったくないので、誰でも気軽に楽しめます。盤面の下にいるのは、宇宙服を着たヒビトの愛犬であるパグ犬のアポ。



▲ゲーム結果の発表画面には、確保した石の数などのゲーム状況をTwitterに投稿できます。友達同士で結果を教え
合うのも楽しそうですね。こちらの画面にもアポが登場しています。


 遊べるステージは全部で10ステージ。それぞれの盤面には、『宇宙兄弟』のイラストが隠されており、ゲームをプレイ中に、白の石を置いた部分には、イラストが浮かび上がってきます。これこそが『宇宙兄弟 ビジュアルリバーシ』最大の特徴。ゲームに勝利すると、終了時点で白の石だったマスは保存されていき、すべてのマスを白にすると、完全なイラストを堪能できるというわけです。


▲どのマスがまだ埋まっているかは、ステージ選択画面で確認ができます。


◆ポイントその2:あの名場面で、思わず目頭が熱くなる

 アプリに収録されているイラストは、厳選されたアニメの名シーンや雑誌広告やポスターなどに使用されたビジュアルといった、『宇宙兄弟』ファンなら見逃せないものばかりです。バラエティに富んだチョイスがなされているをしてくれているので、グッと来るイラストが多いのですが、その中でも特に、アニメ71話の一場面である「ムッタとヒビトの写真撮影」を収録してくれているのはうれかったですね。このシーン、しっかりと宇宙服を着ているヒビトと、上半身は宇宙服、下半身はスーツという素っ頓狂な格好だけど、それが妙にハマっているムッタの姿が、お互いの関係やそれぞれの立ち位置をわかりやすく、しかしあくまでサラッと表現しているのが実に印象的で大好きなんです。


▲上で紹介している写真撮影シーンというのがこれ。改めて見ると、なかなかインパクトのある絵面ですね。


▲全国各地のプラネタリウムで特別上映された『宇宙兄弟 〜一点のひかり〜』のメインビジュアルなんていう、レア度の高いイラストも収録されています。


◆終わりに:だれでも『宇宙兄弟』を楽しめる! 

 
リバーシということで、「ちゃんとイラストを拝むことはできるのかな」と不安に感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、心配する必要はありません!  3段階の難易度選択や、負けても開いたマスを保存しておける便利な機能が用意されているので、テーブルゲームがあまり得意じゃない人もちゃんと楽しめるんです。こういう配慮は本当にありがたいですね。

 課金要素なども一切ないので、本当に気軽に楽しめるのも良ポイント。『宇宙兄弟』が好きなそこのアナタ!  とりあえずプレイしてみても損はないですよ! 

この記事を書いた人

吉良ひろた
アニメ、特撮大好きライター。最近興奮したことは、新しいゴジラをまた映画館で見れたことと、テレビアニメ『RAIL WARS』第4話のおっぱいの揺れ。