【第3回】『パチスロ鉄拳3rd』を打ってみた~前編~


◆ホール導入間もない『パチスロ鉄拳3rd』をアプリで初実戦!

 なんだかあっという間に第3回。8月、9月は仕事もイベントも多く、コミケの制作もあったりで忙しかったから余計に日が経つのを早く感じているのかも。特に8月は大阪、名古屋で行われた『アイドルマスター』の9周年ツアーにも参加。アイマスがパチスロ化されたタイミングで見に行った7周年ライブ以降、8周年の名古屋以外は全部参加している事実に今気づきました。アイマス最高だね! と、今回のコラムと関係のない話からはじまっているようでいて、まったく無関係というわけではありません。『アイドルマスター』のバンダイナムコゲームス繋がりで、今回遊んでみるアプリはバンダイナムコゲームスを代表すると言っても過言ではない3D格闘ゲーム『鉄拳』とのタイアップマシン『パチスロ鉄拳3rd』(山佐)。ほら、繋がったのでなんくるないさー!(無理矢理)


 前述の通り、この夏がわりと多忙でパチ屋に行く回数も少なかったというのもあり、実はまだホールで触っていない『パチスロ鉄拳3rd』。導入2日目にホール覗きには行ったんですけど、さすがにフル稼働で空かなかったのでベガ立ちだけして帰ってきたんですよね。そんな状況で改めて考えてみて、アプリが初実戦というのは、ゲーム性が複雑になってきている最近の機械において、特に初心者の人にはオススメかもしれないな、なんて思ったり。実際、打たなきゃわからない、頭に入ってこないっていうのは感じるし、かといってゲーム性を理解するためだけに遊びでホールで打てるほど生易しい機種も少ないですからね。

 さっそくダウンロードして……と思ったらこのアプリ、容量が1.84GB必要とのことで、16GBの貧弱iPhoneユーザーである自分は、まず容量確保からスタート。ダウンロードはWiFiで2時間程度だったので、この手のアプリはPCで落としたほうが良いのかもしれませんね。最近の据え置きハードのゲームでもダウンロード購入だと時間かかりますし、遊ぼうと思ってすぐ遊べるわけではないってことは頭に入れておいたほうがいいかも。

 さすがに1.84GB使っているだけのことはあって、画面はまったく不満がないくらいに綺麗。筐体全体が見えるようになっているのがデフォで、ズームがあったり全部で3種類から画面を切り替えられます。画面を大きくすれば、図柄の目押し(※1)も難なくできそう。液晶をタップすれば液晶だけさらに拡大することも可能。やっぱり液晶搭載機は液晶しっかり見たいですもんね。

※1 目押し:特定の図柄を狙った場所に止めること。ただしパチスロのリールは内部的にプログラムで制御されており、揃う(または揃う可能性のある)役はレバーを叩いた時点で決まっている。そのため、必ずしも停止ボタンを押したタイミングでリールが停止するわけではない。


▲筐体全体が収まるレイアウト。


▲よりアップで見たいならここまで寄ることができる。


▲中間のレイアウト。液晶部分をタップすれば液晶部分のみ拡大可能。

 自分も初実戦ということで、あまりゲーム性を把握しないままアプリを起動したわけですが、親切なことにアプリ内の「ヘルプ」から「機種ガイド」を選択すると、山佐スロワールドのサイトへと飛んで機種ガイドブックを見ることができます。これは実際のホールに置いてあるガイドブックをデータ化したものなので、基本的なゲームフローから覚えておくべき要点までひと通り把握することができるという優れもの。ホールでも初めて打つ時はガイドブック片手に打ったりするし、そういったところまで配慮があるのはうれしいところ。

 ダウンロードが完了したタイミングでちょうど期待値プロを名乗るパンチ(かつて同じ出版社でパチスロ攻略雑誌の編集をしていたパチプロ)と合流。一杯やりながらアプリをいじってみることに。とりあえず操作しながらでは飲めない食べれないので、オートプレイを活用。ウェイト(※2)カットや終了条件の選択、オートプレイのスピードも3種類から選べるとあって、なかなか気の利いた作り。

※2 ウェイト:パチスロには1ゲームあたり4.1秒の最低遊技時間が設定されており、4.1秒の感覚が空けられない場合はスタートレバーを叩いてからストップボタンが有効になるまでのウェイト時間が発生して最低時間を調整する。ウェイトカットとは4.1秒の規制をなくし、いかなる場合でもスタートレバー後すぐにストップボタンが有効になる。ゲームなどでは遊技の高速化を図るために、実機の仕様とは異なるが機能として搭載されていることが多い。


◆飲みながら見ているだけで理解が深まるオートプレイ活用法に感動!

 このオートプレイを見ながら飲んでいたわけですが、『パチスロ鉄拳3rd』を知っているパンチは、「この演出は多分高確ですよ」、「ボーナスの赤7と青7は自力の2択なんですよ」、「これはゾーンで当たりましたね」などなど、放っておいても機種の説明をしてくれるもんだから、自然とゲーム性が頭に入ってくる。遊ぶ前は「500G(※3)超えるとフリーズ確率がアップして、777Gが天井
(※4)なんでしょ?」くらいの知識しかなかった自分も、2時間くらいオートプレイを見ながら説明聞いてたら、ひと通りの流れを理解できるくらいの知識がつきました。

※3 G:ゲーム数のこと。ゲーム数のカウントはボーナス終了時を起点にするのが一般的。

※4 天井:一定ゲーム数間、ボーナスを引けない場合などに発動する救済機能。本機の場合は最大で777G間ATを引けないとAT(※5)当選が確定する。

※5 AT:アシストタイムの略。AT中は、押し順を当てないと揃わない役の正解の押し順を液晶画面などでナビしてくれる。



▲パンチに「キングの完全告知いいっすよ」と言われた直後にドスンと落ちてきたw


 初打ち前に予習をしたい、初心者の人がどんなゲーム性なのか知りたい、という時は、攻略誌を読んだり、公式サイトを見たり、というのももちろん良いですが、アプリがあるなら、その機種を知っている人と一緒にアプリをオートプレイで回し、それを見ながら解説してもらうのが最強なんじゃないかと! ちょっとした感動があるくらいそう思いました。実際に見ながらっていうのが頭に入ってくるし、説明動画とかだと一方通行だけど、人に説明してもらえるならば今目の前で起こったことに対して教えてもらえるし。知っている人と一緒に打ちに行っても隣同士で打たないとできないことを、飲みながらでも気軽にできるっていうのは本当にオススメ。しかも高速オートプレイで設定も自由なわけだから、1日ホールで打たないと経験できないことを短時間で経験できるしいいことずくめ。周りにスロ打つ知り合いがいるならぜひ試してみてください。お互いに打ったことのある人間同士でも知識の共有をするために一緒にアプリ見ながら話すっていうのも悪くなさそう。このコラム担当するまではアプリでパチスロなんて、って思っている節もあったけど、なかなかどうして使い道はいろいろありそうな気がしてきました。


▲今回の実戦で回した2800G分のデータ。オートプレイで回していても最後にこういった確認ができるのはうれしい。


 データ関連もわりと細かくチェックできるので、シミュレーターとして使う分にも申し分なさそう。次回、後編ではもうちょっとガッツリとした実戦か、オートプレイをうまく使って何かやってみようかと。ではではまた次回。

※このレビューは『パチスロ鉄拳3rd』ver1.0.0を元に執筆しているため、現在公開されているバージョンとは内容が異なる箇所がございます。ご了承ください。

この記事を書いた人

いおりん
パチンコ歴は20年以上、パチスロ歴は15年以上、趣味が高じてパチスロ攻略誌の編集になったあの日から早10年以上。いわゆる技術介入全盛の時代にパチスロにどっぷりハマってしまったダメな世代。最近は何故か声優さんとパチ&スロについて語るニコ生をやっていたり。アニメとかゲームも好き。Twitterアカウント@DRILLSTAR