ハウステンボス『ゲームの王国』で巨大スマホを見た!(前編)


 編集部アベです。このサイト『TAPPLI』の準備にてんやわんやしていた6月、「長崎・ハウステンボスにゲームの王国というアトラクションがオープンする」というニュースが舞い込んでまいりました。ゲームの過去、現在、未来を一堂に会して……ふむふむ。

 ゲームの現在っていうからには、当然スマホ要素もあるでしょう! 見るでしょう! ってことで、九州出身のアベが旅行がてら取材してまいりました。関東から行ってみたいな、って人のために生々しく金額も書きつつ、レポートします!

◆九州できるだけ安く上陸作戦

 九州って東京からは結構距離がございます。飛行機の定価、片道4万弱です。往復ホテル代で約10万! SIMフリーのiPhone 6 PLUSが買える値段です! 編集長! 経費出して! え、出ない? ってことで、自腹となると、最近はLCC(ローコストキャリアー)というものがございまして、これを使うと飛行機代が片道約1万円になっちゃうのです!

 九州へのLCCはおもに4種類。ソラシドエア(スカイネットアジア航空)、Jetstar、あとは福岡着ですが、スターフライヤーと、スカイマークです。それぞれ、羽田発か成田発か、長崎に直行するかなどの違いはありますが、基本的にサービスが簡素だったり、シートが必要最低限だったり、と、お値段に応じたサービスを提供していますが、詳しくはほかのサイトに譲ります。「LCC 福岡」などで検索してください。

 LCCの基本は、事前予約。繁忙期以外で、おおよそ2週間前の予約であれば、たいてい1万円未満で日本全国どこでも行けてしまうのがうれしいところ。今回は激安セールでおなじみのJetstarを使ってみました。

 ところがこのJetstar、もっともお安い便は朝7時からの早朝便。Jetstarの場合、乗客による遅延は重罪なため、チェックインは出発30分前に済ませなければなりません。最速ですと6:45、つまり、6:15にチェックイン。成田空港の構造がよくわかっていないんで、30分ほど余裕をもっていくとすると、5:45に成田……って、あれ、無理じゃね?

 そう、なぜ安いか。それは「たどり着ける人が極端に少ないから」なのです(たぶん)。とはいえ、そこを乗り越えれば、最低運賃6,990円が待っています。なんとかならないかな……ってことで、ちょっとズルいですが、友達を召喚し、成田まで車で向かうことにしました。成田空港のパーキングは車を置いてフライトすること前提で作られているので、数日預けるなら数千円で大丈夫です(今回の場合、2泊3日で4,500円ほどでした)。

 車なんかないよ! という人は、前乗りという技があります。新宿駅、東京駅から深夜1時、2時ごろに出発。数時間バスの中で待機し、朝イチで成田に下ろしてくれるプランだそうです。

成田国際空港 公式WEBサイト[交通アクセス]


▲こちらは時間つぶしの散策で立ち寄った国際線ロビー。国内線は反対側、もっというとJetstarは第二ターミナルからの出発です。空港敷地もかなり広いので、ターミナルを間違えると20分はロス。事前に調べておこう。

 というわけで、6時台にまんまと空港にイン。万が一、朝イチ便で間に合わないことを想定して、2番目の便、8時15分のフライトを選択したので余裕でした。その余裕で空港内を探索すると……

 本日の第一Android、発見~

 ハウステンボスにある巨大『パズドラ』を見に行くつもりだったんですが、旅の入り口である成田空港で巨大スマホを発見してしまいました。成田空港のコンシェルジュ、その名も「NariCo」。


▲その戻るボタン、ホームボタン……おぬし、Androidと見た! 動く歩道の途中の廊下にポツンと置いてあるので、わざわざ降りて戻ってきてから試しました!


 世界中の空港でも初となる(プレスリリースより)、音声エージェントアプリ『成田コンシェルNariCo powered by しゃべってコンシェル』が正式名称。音声認識により成田空港について質問すると、フライト情報やショップ、レストラン情報、駐車場情報などを音声合成で回答してくれるとのこと。さっそくジェットスターのカウンターはどこかと聞いてみたものの、ちょっと質問が難しかったようで、空港マップを表示してくれました。

 なおこの『NariCo』、単に巨大なAndroid端末というわけではなく、Google Playでダウンロードできる立派なアプリなので、Android端末をお持ちであれば、成田空港に行く前から利用可能の模様。


▲下から見上げると、やっぱりandroidの証が見え隠れ。

『NariCo』のダウンロードはこちらから(Android専用)

◆九州上陸。レンタカー、電車、好きな方法で乗り込もう

 成田からは飛行機で約90分。少々席が窮屈でも、たかが90分なので問題なし! サービスレベルも予想していたよりは全然親切で、6990円ならこんなものかな、という納得の価格。さて、福岡空港からはレンタカーで移動します。九州のレンタカーはざっくり1日5000円から。しかも、乗った場所と違う土地で返却する「乗り捨て」を選んでも1万円プラスぐらいでOK。福岡から上陸して、鹿児島空港から帰るなんてプランも組めちゃいます。ご参考まで。


▲最近、航空機内での電子機器使用が緩和されたので、こんな写真も撮れちゃいます。電波の出力はご法度なので、スマホは航空機モードで。ネット接続の不要なひまつぶしアプリをインストールしておくこと!

 今回はあちこち行きたかったので、レンタカープランを選択。福岡空港から高速に乗って、長崎までは約2時間弱。電車で行っても2時間強で一人片道3000円程度なので、車も電車も利便性はほとんど変わらないようです。ハウステンボスにはJR大村線の「ハウステンボス駅」という直通の駅があるので、電車でも問題なく探訪できます。

 その他、ハウステンボスまでの行き方は公式ホームページを参考にしてください。


▲福岡空港から、長崎自動車道を走ります。夏の雲! ちなみにごろっと果実ゼリーでおなじみの「たらみ」さんはここ長崎のメーカーの模様。


▲長崎市内の商店街に立ち寄ったところ、「長崎くんち」というお祭りの予行演習の列にでくわしました。こんなおみこしが次々と商店街を練り歩きます。圧倒されます。


▲ハウステンボスに向かう道中、海沿いを走る大村線とすれ違う。まるで大分むぎ焼酎『二階堂』のCMの世界そのまんまの光景に感動!

 寄り道をしながらハウステンボスに到着。デカイ! とにかくデカイ! テーマパークってレベルじゃなく、街全体がハウステンボス(意味不明)! 関東のテーマパークといえば東京ディズニーリゾートですが、あそこよりもまるごと街! ちょっと調べてみたところ、ハウステンボスの広さは152万平米だそうで、ディズニーランド+シーを足しても100万平方メートル。そう、ハウステンボスは日本最大のテーマパークだったのです。知らなかった。ちなみに152万平方メートルは東京ドーム32.5個分だそうです。広い!


▲ドーン! デカイ! こちらは併設されているホテルのうちのひとつ、ホテルオークラだそうです。入口ゲートはこの写真の右側にあります。


 さて目指すゲームの王国は、正面ゲートではなく、ウエストゲート側から入場するフリーゾーンに位置しております。ハウステンボスはテーマパークなので、当然入場料が必要なのですが、ゲームの王国は入場料不要のフリーゾーンにあります。太っ腹!

 運河をまるごと作ってしまい、港街を再現したハーバータウン。巨大なサウザンド・サニー号(『ONE PIECE』)がいやでも目に入ってきますが、まっしぐらにその向かいあたりにある「ゲームミュージアム」を目指します。


▲ゲームミュージアムの建物も徹底して異国情緒。手前のテントには目をつぶりましょう(実は『Oculus Rift』の体験コーナーなのですが)。

◆指の脂がすぐになくなる46インチの巨大『パズドラ』

 入ってすぐに大きなモニュメント「ゲームツリー」、その左にありました、でっかい『パズドラチャレンジ』! 46インチの巨大画面で遊ぶスペシャルバージョンの『パズル&ドラゴンズ』、取材時は夏休み期間中ともあって、ちびっこたちに大人気で、3台設置されているものの、つねに数人がプレイ待ち。オッサンがちびっこの邪魔しちゃいけないよな……と遊べるスキをうかがうこと30分、ようやく体験できました。


▲出たー! 巨大『パズドラ』!! 結構な人気展示なので、ちびっこたちに紛れておじさん並んじゃいます。


 この巨大スマホ、やはりAndroid製(アップルにそのような製品がない以上、消去法でAndroidなのは自明なんですが)。プレイすると……ドロップがデカイ! 隣に移動させるだけでも指の脂がなくなりそう! そして、手が届く範囲で触らないといけないので、画面が近くて全容がつかめない! 筆者自身『パズドラ』はずいぶん前に引退してしまったのでカンが相当鈍くなっていたのもありますが、これで10コンボ以上を出すのはなかなか厳しいんじゃないかと思われます……。上手い人はできるんでしょうけど!


▲右下に注目! iPhone5です! あまりにも巨大。



▲こちらも下から覗くと、右上の時計がチラリと見えました。


 確かにこの巨大スマホでゲームを遊ぶ感覚は、ハウステンボスでしか味わえません! ちなみにここで稼働している『パズドラチャレンジ』は、『パズル&ドラゴンズ』の公式スピンアウトアプリ。『パズル&ドラゴンズ』をベースに、ハウステンボス用にカスタマイズされたスペシャルバージョンです。過去にイベント用として配布されていたタイムアタック仕様の『パズドラ』。『パズドラ』ファンならハウステンボスまで行って体験するしかないでしょう!

(後編に続く)