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日本科学未来館、未来について考える映画イベント「Cinema未来館」を10月24日 25日に開催

ウィズコロナ時代の新しい生活様式など未来について、SF映画をもとに考えるイベント。科学文化作家や脚本家などのトークセッションも実施。

国立研究開発法人科学技術振興機構 日本科学未来館(以下、日本科学未来館)は、新型コロナウイルス感染症と共に生きる時代をテーマに、広く安全な展示空間をいかした新しい科学館の楽しみ方を提案するイベントのひとつとして、「Cinema未来館」を10月24日(土)~25日(日)に1階企画展示ゾーンで開催することを発表した。

このイベントは、日本科学未来館が選んだ“いまだからみたいSF映画”を上映して、SFが描いてきた「未来のシナリオ」を共有し、ウィズコロナ時代によって、これまでの行動様式や価値観の変更が求められている現在、現実で直面する課題にどう向きあうかを共に考えようという映像祭だ。

イベントでは、1日目「人間と情報の未来」について、2日目は「人間と生命の未来」ついてと、日替わりでテーマを設けて、それぞれに沿った映画作品を上映。

上映ラインナップは、1日目「AI崩壊(2020年)」「チャッピー(2015年)」「レディ・プレイヤー1(2018年)」、2日目「ルパンvs複製人間(1978年)」「スノーピアサー(2013年)」「ガタカ(1997年)」となっている。

各日の最終回では、映画鑑賞後に、科学文化作家や脚本家、メディア環境学、幹細胞生物学、科学技術社会論など、各界の専門家が現実の課題について語りあうトークセッションも実施される。

イベント概要

タイトル:Cinema未来館
会期:2020年10月24日(土)~10月25日(日)
会場:日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6) 1階 企画展示ゾーン
参加料:無料
※入館料不要。常設展を見学する方は、別途事前予約と入館料が必要です。
参加方法:未来館ウェブサイトより各回の事前申込制。10月1日申し込み開始。
定員:各回100名、先着順(人数を制限し、距離を確保した座席配置を行います)
主催:日本科学未来館
協力:CINEMORE(シネモア)

イベントページ: https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202010241576.html

各回 のテーマと上映予定映画■
10月24日(土)「人間と情報の未来」

A:テーマ「監視社会」10:20~12:45 
AIの急速な発展と社会への浸透により、個人データから人間を管理できる社会に突入しようとしています。技術を生かすも殺すも人間です。では、どう使えばよいでしょうか。
上映作品:「AI崩壊」(2020年) 
監督:入江悠
出演:大沢たかお、賀来賢人、広瀬アリス

B:テーマ「ロボット」13:20~15:35 
人と人の接触を避けざるをえない現在の世界において、人間の役割をロボットが代替する流れはさらに加速するでしょう。ロボットと人間の関係は、どのように変わっていくでしょう。私たちはロボットに何を求めるでしょうか。
上映作品:「チャッピー」(2015年)
監督:ニール・ブロムカンプ
出演:シャールト・コプリー、デヴ・パテル、ヒュー・ジャックマン

C:テーマ「仮想現実」16:20~20:00※スペシャルトークセッションを含みます 
ウィズコロナ時代を迎えた私たちはコミュニケーションの転換点に立っています。リアルとバーチャルの境界があいまいになり、仮想現実が「仮」でなくなりつつあるいま、私たちにとっての「現実」とは何なのでしょうか。
上映作品:「レディ・プレイヤー1」(2018年)
監督:スティーブン・スピルバーグ、
出演:タイ・シェリダン、オリビア・クック

〈スペシャルトークセッション〉
『レディ・プレイヤー1』と未来のアイデンティティ
※映画鑑賞後に休憩をはさんで実施
ゲストスピーカー
宮本道人氏:科学文化作家、筑波大学システム情報系研究員、株式会社ゼロアイデア代表取締役。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。フィクションと科学技術の新しい関係を築くべく、研究・評論・創作を行う。編著『プレイヤーはどこへ行くのか』(南雲堂)、共同企画連載「SFの射程距離」(SFマガジン、早川書房)など。
久保友香氏:メディア環境学者。慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科卒業。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了。博士(環境学)。東京工科大学メディア学部講師、東京大学大学院情報理工学系研究科特任研究員などを務めた。著書に『「盛り」の誕生-女の子とテクノロジーが生んだ日本の美意識-』(太田出版)。

企画・ファシリテーション:宮田龍(日本科学未来館 科学コミュニケーター)

10月25日(日) 「人間と生命の未来」

D:テーマ「不老不死」10:20~12:20 
「死にあらがう」ためのテクノロジーの発展は、いつしかその範囲を超え、「生命を自在に操る」可能性を示唆しています。生命を操ることで、私たちは何を得、何を失うのでしょうか。
上映作品:「ルパンvs複製人間」(1978年)
監督:吉川惣司
原作:モンキー・パンチ

E:テーマ「人工生態系」13:20~15:45 
人口増加、少子化、食糧危機、気候変動、そしてパンデミック。世界がはらむ複数の、そして相反する問題をコントロールして新たな生態系を作れるとしたら、そのとき何が起こるでしょう。それはユートピアでしょうか。
上映作品:「スノーピアサー」(2013年)
監督:ポン・ジュノ
出演:クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン

F:テーマ「命の価値」16:20~19:30※スペシャルトークセッションを含みます
遺伝子を操作する技術が進むと、「命の価値を判断する」という考えが生まれる危険性はないでしょうか。そのとき生じるかもしれない差別とあつれきに、私たちはどのように向き合うべきでしょうか。
上映作品:「ガタカ」(1997年)
監督:アンドリュー・ニコル
出演:イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ

〈スペシャルトークセッション〉
『ガタカ』から考える未来の命
※映画鑑賞後に休憩をはさんで実施
ゲストスピーカー
八代嘉美氏:神奈川県立保健福祉大学教授、慶應義塾大学医学部生理学教室訪問教授。専門は幹細胞生物学、科学技術社会論。2009年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。博士(医学)。東京女子医科大学先端生命医科学研究所特任講師、慶應義塾大学医学部総合医科学研究センター特任准教授、京都大学iPS細胞研究所特定准教授等を経て、2018年より現職。2019年より一般社団法人日本再生医療学会理事。
佐藤大氏:脚本家。19歳の頃、主に放送構成・作詞の分野でキャリアをスタートさせ、ゲーム業界、音楽業界での活動を経て、現在はアニメーションの脚本執筆を中心に、さまざまなメディアでの企画、脚本などを手がけている。脚本代表作として、『カウボーイビバップ』、『攻殻機動隊STANDALONECOMPLEX』、『交響詩篇エウレカセブン』『エースコンバット3エレクトロスフィア』、『バイオハザード:リベレーションズ シリーズ』など。

企画・ファシリテーション:園山由希江(日本科学未来館 科学コミュニケーター)

関連サイト

日本科学未来館公式サイト

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