Androidの普及促進団体である日本Androidの会が主催する『ABC 2014 Winter(Android Bazaar and Conference 2014 Winter)』が、2014年12月21日に東海大学高輪キャンパスにて開催された。
このイベントは、Android端末メーカーをはじめ、アプリ開発会社や個人の開発者の団体などが講演や展示を行う、いわば最先端技術の発表会。11回目となる今回も、Androidの進化を感じさせるアプリや周辺機器が数多く展示され、会場を賑わせていた。そのなかから『TAPPLI』読者が興味を引くこと間違いなしの逸品をPICK UPして紹介していこう。
出展者:ビッグローブ株式会社
WEBサイト: http://www.biglobe.co.jp/
2014年6月に格安スマートフォン市場への参入を発表した、ビッグローブが開発しているウェアブルデバイスのデモ機を展示。注目すべきは、スマートフォンと連携して機能するスマートウォッチのようなデバイスではなく、本機は単体で通話もインターネットも、そしてアプリも楽しめるAndroid端末であること。1.6インチのディスプレイを搭載した本体は実にコンパクトで軽く、生活防水にも対応しているため、さまざまなシーンでの活躍が期待できそうだ。
▲充電器にセットした状態のビッグローブ ウェアブルデバイス。4.7インチディスプレイのLG G2 miniと比べてみると、いかにコンパクトなのかがよくわかる。発売時期や価格等はまだ未定ではあるが、開発状況はほぼ終盤に差し掛かっているため近々正式発表がありそうだ。
<ビッグローブ ウェアブルデバイス仕様>
OS:Android4.2 ネットワーク:WCDMA HSDPA CPU:デュアルコア 1GHz RAM:1GByte ストレージ:4GByte 外部ストレージ:×(SDカードスロットなし) ディスプレイ:1.6インチ(220×176)TFT 通信:wifi 802.11 b/g、Bluetooth 4.0 LE GPS:○ 加速度センサー:○ スピーカー:○ マイク:○ カメラ:× 防水・防塵:IPX 5/7、IPSX相当 バッテリー:リチウムイオン SIMカード:nano SIM 外部端子:USB(付属のUSBチャージャ経由)
出展者:日本アンドロイドの会 秋葉原支部
WEBサイト: http://android-akihabara.info/
テクノロジーとサブカルチャーの融合を目指す秋葉原支部のブースでは、Android端末でLEDをコントロールするウェアラブルイルミネーションやアクセサリーを展示。コスプレ理系女子のアイデアから生まれる独創的な周辺機器の数々が来場者の目を引いていた。
▲秋葉原支部長でメイド喫茶『橙幻郷』でも活動する「鈴峰きり」さんが、ウェアラブルイルミネーションを着こなしてお出迎え。セーラー服に装飾されたLEDのイルミネーションは、Android端末から無線でコントロールしている。
出展者:インフィニテグラ株式会社
WEBサイト: http://www.infinitegra.co.jp/
USB上の画像転送やAndroid端末へのUSB接続技術などに関する研究開発を行っているインフィニテグラ株式会社。Android端末でUSBカメラを使用可能にするアプリのほか、最近実現したというサーモグラフィーカメラの接続も実演公開していた。
▲サーモグラフィーカメラを使用することで、これまでは不可能であった“ガラス”をAndroid端末で認識できるように。実際に画面を見ると、ガラスの部分のみ黒く表示されていることがわかる。この技術により、Android端末の活躍の場がますます広がりそうだ。
出展者:シャープ株式会社
WEBサイト:http://www.sharp.co.jp/k-tai/
操作しなくてもスマートフォンから話しかけてくる新機能“エモパー”を搭載した最新機種を展示。感情がこもった口調で話しかけてくれたり、画面にメッセージを表示してくれたりと、エモパーとの愉快なコミュニケーションを直に体感することができた。
数千のセリフパターンが用意されているというエモパー。ニュースや映画情報など、役立つ情報を能動的にユーザーに教えてくれることも。今後もシャープの主力機種に順次搭載される予定だ。
出展者:Andriders
WEBサイト: http://andriders.blog.jp/
ロードバイク好きのAndroid開発者が集まって開発したアプリ『Andriders Central Engine』で、ギアの変速を自動で行うオートマ化したロードバイクを出展。クランク回転数のほかにも、心拍数や速度などツーリングなどで役立つ各種情報をアプリで一元管理することが可能となっている。
▲アプリでクランクの回転数や速度を管理し、状況に応じて自動でギア変速を行っていく。Android開発者が本気出したロードバイクと銘打って出展しているだけあり、その完成度は非常に高い。
▲『Andriders Central Engine』には、自転車走行しながらスマートフォンで定期的に前景写真を撮影する機能も搭載。ドライブレコーダーのような役割も果たしてくれる。
出展者:工学院大学金丸研究室
WEBサイト:http://brain.cc.kogakuin.ac.jp/research/android-j.html
カメラを搭載した車型ロボットをAndroid Wear搭載のスマートウォッチで制御し、そのカメラの映像を表示するというデモを実演。基本的な操作感はラジコンと変わらないのだが、ロボットに搭載されたカメラの映像を見ながら操作できるので一層遊び心がくすぐられる。
▲カメラが捉えた映像がリアルタイムでスマートウォッチに映し出される。この技術を応用すれば、さまざまな家電の制御をAndroid Wearで一括して行えるようになるという。
出展者: 富士通株式会社
WEBサイト: http://www.fmworld.net/
4Kテレビを超える圧倒的な画素密度を誇る、高精細WQHDディスプレイを搭載したスマートフォンとタブレットを展示。WQHDに対応した動画撮影や4K対応ビデオカメラで撮った動画も楽しめるのが大きな特徴だ。
▲高精細ディスプレイのほか、色や輝度の変化が少ない広視野角な“IPS液晶”の採用など、同社の最新機種には映像の美しさを徹底的に追求した機能が満載されている。
出展者: 株式会社 ジョルテ
WEBサイト: http://www.jorte.com/jp/
世界で2300万人以上のユーザーにダウンロードされているカレンダー&システム手帳アプリ『Jorte』。紙の手帳のような使いやすいさと、デジタルならではの便利で多彩な機能を併せもっており、ビジネスでもプライベートでもスケジュール管理に大いに役立つこと間違いなし!
▲他社との連携サービスにより、ドラマの放送日時や野球やサッカーの試合日程などを自動的にカレンダーに表示させることも可能。画像などを使って画面を自分好みにカスタマイズできるのも嬉しいポイントだ。
出展者:GMOインターネット株式会社
WEBサイト: https://www.conoha.jp/
同社が提供するVPS(バーチャル・プライベート・サーバ)サービス『ConoHa』をブースにて紹介。低価格かつ手軽に利用できることから、Android開発者からも高い支持を受けている。また、ブースまわりには『ConoHa』に以外にも注目を集めるものが……。
▲GMOアプリクラウド公式キャラクター、あんずちゃんのコスプレイヤーが登場。正直なところ“Conoha”よりもこちらに目が奪われてしまう……。
▲さらには『ConoHa』の応援団長こと、美雲このはちゃんの姿も。これは否応がなしに応援したくなっちゃいますね。
▲会場の外には、Honda フィットをガルウィング仕様に改造したGMO自慢の痛車“あんず号”も展示。車体の前後左右にあんずちゃんのイラストが描かれ、圧倒的な存在感を放っていた。