柔軟かつ多様な就労環境を実現することで人材獲得の幅を広げるだけでなく、生産性の向上とワークライフバランスの最適化を目指す。
株式会社スクウェア・エニックス（以下、スクエニ）は、在宅勤務の態勢を2020年12月1日より正式に制度化し、株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス及び株式会社Luminous Productionsの役員と全職種の社員を対象に運用を開始することを発表した。
スクエニでは、勤務形態の柔軟化を検討していたところに、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、2020年2月から在宅勤務や時差通勤、会議のオンライン化などの各種措置を段階的に行なってきた。これらの措置が長期化するなかで6月に行なった意識調査では、全社員の約8割から在宅勤務について肯定的な評価が寄せられたという。加えて、在宅勤務と実務の親和性についてもゲームや出版、音楽など多岐にわたる各事業から幅広い意見を受け、慎重に検討した結果、今回の在宅勤務の制度化を決定したとのこと。
在宅勤務制度では、最高のエンタテインメントをユーザーに提供するにあたり、不可欠な創造性や業務の生産性の確保、業種の特性上必須となるセキュリティ水準の維持向上を目的に、「ホームベース」と「オフィスベース」の2方式を併用する。
在宅勤務中の一例（サウンド担当およびグラフィック担当）
各部署で社員に対して「ホームベース（平均週3日以上在宅で勤務）」または「オフィスベース（平均週3日以上出勤）」のいずれかを指定して運用するが、原則として全対象者を「ホームベース」にしたうえで、業務上の必要性を鑑みて会社での勤務を必要とする業務や個別の社員に対して、部門長が「オフィスベース」を指定する。
この指定は業務の繁忙にあわせて1か月単位で変更可とするが、導入初月の12月は「ホームベース」の社員が約8割になる予定とのこと。
この制度により、就業の選択肢が広がり、スクエニにとっては多様な人材の獲得も可能になるという。
今後は、新しい時代の新しい働き方によって、社員がいっそうの創造性を発揮し、引き続き世界中のユーザーの期待に応えるコンテンツ・サービスを提供することで、さらなる企業価値の向上につとめていくとのこと。