IQVIAが構築する製薬企業向けプラットフォーム「Genome Wide Study Platform」で、遺伝子検査サービス「MYCODE」の一部データが閲覧可能に。
株式会社ディー・エヌ・エー(以下DeNA)の子会社である株式会社DeNAライフサイエンス(以下、DLS)は、ライフサイエンスの事業最適化を支援するIQVIAジャパングループ(以下、IQVIA)と、疾患に関連する遺伝子の統計情報や疾患・体質・生活習慣などのアンケート情報の関連解析結果をデータベース化し、医薬品の有効性・安全性検証や創薬研究に利活用することを目的とした製薬企業向けプラットフォーム「Genome Wide Study Platform」における協業を2020年12月より開始したことを発表した。
今回の取り組みでは、一般向け遺伝子検査サービス「MYCODE」の利用者のうち、研究参加同意を得た人の統計データを保有する「MYCODE Research」において、遺伝情報と疾患・体質・生活習慣などのユーザーアンケートの関連解析結果(統計データ)をデータベース化し、IQVIAが構築するプラットフォーム「Genome Wide Study Platform」において当該データベースの閲覧や利活用が可能になるという。
製薬企業は、このプラットフォーム内の各種データを閲覧・利活用することにより、ゲノム統計データに基づく創薬研究及び開発における新たな仮説創出や検証が可能となり、そこにIQVIAが保有する幅広い医療データやソリューションが加わることで、診断と治療におけるメカニズムの解明や臨床データの補強が支持され、医薬品の有効性・安全性のさらなる精緻化をはかることができるとのこと。
また、創薬に遺伝子データを活用できれば臨床試験(治験)の期間短縮や対象疾患の探索に役立つ可能性も期待できるそうだ。
今後は、製薬企業側で独自に着目している疾患や体質を対象とした遺伝子関連解析を実施して得られた統計データが閲覧・利活用可能になるなど、個別の要望に応じて「MYCODE Research」から新たな関連解析データを抽出・提供することも予定しており、製薬企業各社にとって有意義なデータを継続的に、かつ速やかに取得できるプラットフォームの構築を目指していくとのこと。