LIMEXに切り替えることで石油由来プラスチックの使用量を年間5トン以上削減し、CO2の排出削減に貢献。第1弾の商品として「恐竜」のプラモデルを2021年に発売。
株式会社BANDAI SPIRITS（以下、BANDAI SPIRITS）は、株式会社TBM（以下、TBM）と連携して、石灰石を主原料とする新素材「LIMEX（ライメックス）」を、2021年以降、BANDAI SPIRITSが展開する一部のプラモデル製品に使用することを発表した。
今回採用するLIMEXは、主原料となる石灰石（炭酸カルシウムなどの無機物）を含む、プラモデルで一般的に用いられるポリスチレン（以下、PS）との複合素材だ。従来使われてきた石油由来のプラスチックに替わり、石灰石を主原料にすることで、製品中の石油由来プラスチックの比率を重量ベースで50%以下に抑えたという。また、塗装可能な点や通常のPS樹脂と比べて重量感がある点などが特徴で、TBMとの連携によって、射出成形機での成形性や強度面において改良を重ねることで完成したとのこと。
プラモデル製品へのLIMEXの採用は世界初になる見通しで、第1弾の商品として、2021年に「恐竜」のプラモデルを発売する予定。現在開発中の恐竜プラモデルにおいて、LIMEXに切り替えることにより、石油由来プラスチックの使用量を年間5トン以上削減し、CO2の排出削減にも貢献できるそうだ。
今後、他の製品にもLIMEXを採用（ブリスター材への活用など）することや、ランナーなどの回収、再生システムの拡大などを通じて、持続可能な社会の実現に向けた資源循環への取り組みなどを推進する。