グリーが保有する特許の有効性と、Supercellの故意侵害が認められ、損害賠償金約100億円の支払い命令。
グリー株式会社(以下、グリー)は、フィンランドのゲーム会社Supercell Oy(以下、Supercell)に対して、米国連邦裁判所で提起していた、特許権に関する訴訟について、勝訴したことを発表した。
本件は、グリーが、2019年6月24日と2019年9月16日に、Supercellがアメリカで配信、運営しているゲーム3タイトルについてグリーが保有する特許権6件を侵害しているして、アメリカ合衆国テキサス州東部地区連邦裁判所マーシャル支部に対して合計3件の損害賠償請求訴訟を提起したもの。
同法廷の陪審員は、2021年5月7日(現地時間)、当該3件の訴訟について、グリーが保有する特許の有効性と、Supercellによるグリーの特許の故意侵害を認めるとともに、Supercellに対して損害賠償金9210万ドル(約100億円)の支払いを命じる評決をくだしたとのこと。
今後は、同連邦裁判所の裁判長が、今回の評決内容をもとに正式な判決をくだすことになるが、その際、賠償金額は評決額から増減する可能性があるほか、当該判決後に、Supercellが法令に従い連邦控訴裁判所に控訴することも可能だそうだ。
グリーは、2019年2月以降、Supercellに対して特許侵害に基づく損害賠償請求訴訟を合計7件連邦裁判所に申したてており、今回はそのうち3件の評決になるとのこと。