「鬼滅の刃」の大ヒットや巣ごもり需要による前年の好調の反動で売上が減少。コミックは『薬屋のひとりごと 8』などが売上をけん引。
日本出版販売株式会社(以下、日販)は、2021年5月の店頭売上前年比調査の結果を6月7日(月)に発表した。調査によると5月の店頭売上(全体)は前年比で7.6%減少となった。
この調査は、当年と前年ともに売上データが取得できている書店1664店を対象に、2021年5月1日~5月31日の売上結果をまとめたもの。
全体では、前年に休業したが、今年は営業を継続した店舗が売上を伸ばした一方で、前年も今年も営業していた店舗に関しては、「鬼滅の刃」の大ヒットや巣ごもり需要の拡大による反動で、今年の売上が大きく落ち込み、全体では前年割れという結果になった。
コミックに関しては、前年の「鬼滅の刃」関連商品が売上を伸ばした影響で16.7%減少となり、前年超えの連続記録は19か月でストップしたという。
雑誌扱いコミックは、『薬屋のひとりごと 8(ねこクラゲ/スクウェア・エニックス)』や『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22(赤坂アカ/集英社)』が売上を伸ばした。
書籍扱いコミックでは、『とんでもスキルで異世界放浪メシ 7(江口連/オーバーラップ)』や『ウマ娘 プリティーダービー アンソロジーコミック STAR(Cygames/講談社)』が売上をけん引したとのこと。
雑誌に関しては、月刊誌は「Myojo 7月号(集英社 表紙:Snow Man)」「V ジャンプ 7月号(集英社 付録カード:遊戯王 OCG、スーパードラゴンボールヒーローズ)」が売上をけん引し、週刊誌は、5月17日発売の「週刊現代合併号(講談社)」、5月18日創刊の「隔週刊 G メン’75DVDコレクション(デアゴスティーニ・ジャパン)」が売上を伸ばしたそうだ。
日販公式サイトの調査結果では、雑誌などの売上分析やジャンル別店舗売上が掲載されている。詳細は公式サイトで確認してほしい。