Supercellにグリー保有特許の非独占的使用権を付与。将来起こり得る紛争も含めて解決する機密和解契約を締結。
グリー株式会社（以下、グリー）は、Supercell Oy（以下、Supercell）に対して、米国連邦裁判所で提起していた訴訟について、和解が成立したことを発表した。
グリーは、2019年2月以降、Supercellが米国において配信・運営を行なうゲームがグリーが所有する様々な特許を侵害していると主張し、アメリカ合衆国テキサス州東部地区連邦裁判所マーシャル支部に対して複数の損害賠償請求訴訟を提起していた。また、Supercellも米国特許庁に対して、グリーの特許の無効審判を複数提起していた。
グリーは、2021年5月10日付「訴訟の陪審評決（勝訴）に関するお知らせ」で開示した通り、本件訴訟の一部について勝訴の陪審評決を得たが（ 関連記事 ）、その後、アメリカ合衆国テキサス州東部地区連邦裁判所マーシャル支部にて進行中の7件すべての訴訟を含む、両社間における紛争及び訴訟すべての解決及び取下げに向け、Supercellとの協議を重ねた結果、2021年8月17日に和解が成立したという。
グリーとSupercellは、両社間における現在の紛争すべてを友好的に解決し、Supercellに対してグリー保有特許の非独占的使用権を付与し、訴訟を提起しない相互の約定を行なうとともに、将来起こり得るいかなる紛争も解決する仕組みを定める機密和解契約を締結するとのこと。
和解の諸条件については、和解契約の守秘義務の対象になるため開示はされないそうだ。
この和解が 2022年6月期のグリー業績に与える影響は軽微とのこと。