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【レポート】ゲーム音楽に現れた驚愕テクの超新星ドラマー、 ダイナ四さんに会った!(※独占動画あり)※追記あり

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◆超絶テクのゲーム音楽ドラマーに接触成功!

 アナタは、ゲーム音楽を生ドラムで演奏する男“ダイナ四”さんを知っているか?
 知らないという人も、とりあえず知っているという人も、まずはこの動画で彼の超絶テクニックを見てみて欲しい。彼が公開した動画のひとつである(2分ちょっと)。

 ……いかがだっただろうか。すさまじい手数、高速ツインペダルでバスドラムを踏み続ける技量、スティックを操るショーマンシップ。音楽の素人が見ても、この人がとんでもないテクニシャンなのが分かるだろう。
 ダイナ四さんは、2013年にニコニコ動画に最初の演奏を公開して以来、すでに10曲以上を公開。Youtubeでも公開を開始し、いま一番注目すべきゲーム音楽プレイヤーのひとりとなっている。

 TAPPLI編集部は、この正体不明の超絶ドラマー、ダイナ四さんに接触を試みたところ、快くインタビューに応じてくれた。さらに、TAPPLI読者に向けて独占ドラムソロまでプレイしてくれたのだ!
 インタビューの前に、まずはTAPPLI独占、ダイナ四さんのドラムソロを見ていただこう。メロディーから解き放たれたダイナ四さんのドラム、恐ろしいことになってます。

ニコニコ動画版はこちら

 それでは改めて、ダイナ四さんにお話を聞こう。

◆「小さな頃“ふっかつのじゅもん”を歌ってました」

――先ほど、素顔をチラッと見てしまったんですが……ダイナ四さん、えらくいい男じゃないですか!

ダイナ四 いやいや、そんなことないですよ(笑)。

――なんでいまの格好になったんですか?

ダイナ四 まず、この活動をやろうと思ったときに、顔は隠そうかなと思いまして。そうしたら、昔大好きだった“ダイナマイト四国”がポッと頭に浮かんだんです。じゃあ名前は「ダイナ四」でいいじゃないかと。で、検索したら覆面が売っていたのですぐに買って、髪の毛はドン・キホーテで売っていたカラーアフロを切ってつけました。

――実は最初は思いつきだったんですね(笑)。

ダイナ四 最初から完全に思いつきです!

――そもそも、なぜゲーム音楽でドラム演奏をしようと思ったんですか?

ダイナ四 昔からゲームが好きで、ゲーム音楽に合わせてドラムを叩きたいなとずっと思っていたんです。でも、なかなか自分の技術が追いついていなくて。自分の理想まで叩けないと思い続けていたんですけど、そろそろできるかな、と思ってやり始めたのがキッカケですね。

――最初に叩こうと思い始めたのはいつ頃だったんですか?

ダイナ四 最初は、もう13~14年前くらい、ドラムを初めてまだ間もない頃です。

――じゃあ、10年以上修行して、やっとゲーム音楽の道に(笑)。

ダイナ四 そういうことですね。

――もともとゲームは好きだったんですか?

ダイナ四 大好きです! ゲーム音楽も、気がついたら頭の中に入っていた感じですね。小さな頃、歌いまくっていたのが『ドラゴンクエストII』の“ふっかつのじゅもん”の曲です。たしか、実際に歌詞をつけて歌っている女性歌手がいたと思うんですけど、僕はそれは知らなくて、勝手に歌詞をつけて歌っていたんですよ。

――その女性歌手の歌、知る人ぞ知る牧野アンナさんの「LoveSong探して」ですよ!

ダイナ四 あ、そうですそうです。他には『ファイナルファンタジー』第一作がかなり印象に残っています。

――ということは、ゲーム好き歴はかなり長いですね。

ダイナ四 長いですし、いまでも好きです。ドラムを叩きたい時間とゲームの時間の兼ね合いが難しいんですけど、一年くらいゲームだけやり続ける時間が欲しいな、くらいには思っています。

――ゲーム楽曲で、一番好きなものを挙げてもらうのは難しいですか?

ダイナ四 難しいですねぇ……。好きな曲が多いので。そういう曲はどんどん叩いていますけれど。そこから考えると、やっぱり『ファイナルファンタジー』の曲は好きですね。あとは、まだ全然やっていないんですけれど、セガサターンのゲームの曲もかなり印象に残っていて、いつかはやりたいなと思っています。

――セガサターンというと、タイトルはどんなものですか?

ダイナ四 例えば『パンツァードラグーン』とか。あと、これはちょっとマニアックかもしれないですけれど、『ガーディアンヒーローズ』というゲームがありまして。

――『ガーヒー』! トレジャー開発の!

ダイナ四 そう、『ガーヒー』です! やりまくってたんですよ! あれが好きでしょうがなくて。敵に黒い鎧を着た剣士がいるんですけど、そこの曲がすごくロックでカッコ良いんですよ。なので、分かる人は少ないかもしれないけれど、いつか何かのメドレーに入れようと思っています。

――セガ系もトレジャー作品も、濃いファンが多いので、好きな人には刺さりそうですね。

ダイナ四 あれはメチャクチャ面白かったですからね!

◆「知らない人の結婚式に呼ばれました」

――結構古めのゲーム曲を演奏されることが多いですが、そうなると譜面はほぼ存在しないですよね。演奏用のアレンジは、ご自分でしているんですか?

ダイナ四 全部自分でアレンジしています。そのままスタジオに入って、曲を聴きながらインスピレーションを湧かせてやる場合もありますけれど、最近はメドレーでやることも多いので、自宅でドラムを打ち込んでみてから、実際に叩いてみて微調整していく、ということをしています。

――メチャクチャ手間をかけてるじゃないですか!

ダイナ四 そうですね(笑)。ただ、実はスタジオに入って試しながら決めるほうが、時間はかかっちゃうんです。実際にいいかどうかも分からないし、メドレーなら一曲やるために5~6時間はかかってしまうと思います。でも打ち込みで決める場合は、頭を使って1時間くらい構成して、スタジオに入って微調整にすれば1~2時間でフレーズが確定してくるので、長い曲ならこのほうが早いですね。

――勢いで一発撮り、ということではないんですね。それだけに、一曲仕上げるのも、結構な作業ですね。

ダイナ四 結構大変だったりはしますけれど(笑)、自分自身が曲に合った演奏をできないと気持ち悪いので、スッキリさせたいんです。なので、打ち込みを作って、自分で叩いて、場合によっては簡易的にマイクで録音して、実際に曲に合わせたときに、いいと思うかどうかです。「あー、これは好きだな」と思えたら、本番。半分は自己満足ですね(笑)。

――でも、いまはそれにファンがついているわけですから。

ダイナ四 自分が満足していることで、みんなに良いと思ってもらえるのは、嬉しいですよね。

――演奏風景を、映像に撮るようになったのは?

ダイナ四 みんな動画を上げているし、自分もちょっと上げてみたいなと(笑)。

――映像は、最初から公開するために撮り始めたんですね。

ダイナ四 そうです。一作目として「ビッグブリッジの死闘を激しく叩いてみた」というのをニコニコ動画に上げてみたのが始まりです。実はあの曲は、まったく別のところでアレンジしている人がいて、メタルアレンジですごくカッコ良かったんですけれど、せっかく自分で叩くんだったらちょっと違う感じで叩こうと思って、いま公開しているものが出来上がりました。

――そこで自分のアレンジにしたくなるところは、ミュージシャンですね。いままでアップした中で、一番反響があったのはどの曲ですか?

ダイナ四 一番人気があるのは、ニコニコ動画の『ロマンシング・サガ』メドレーです。再生数だけで言うと、Youtubeの「ビッグブリッヂの死闘」になりますね。

――動画を公開してみて、身の回りに変化はありましたか?

ダイナ四 Twitterへの連絡は多かったりしますね。ファンですと言ってくれる人もいますし、この間は知らない人の結婚式に呼ばれました(笑)。

――それは行ったんですか?(笑)

ダイナ四 行きました。

――行くんだ!(笑)

ダイナ四 ドラマーの新郎さんが僕の大ファンだったみたいで、内緒で新婦さんとイベンターのかたが連絡をくれたんです。結婚式の二次会で、新郎さんが自分でドラムを叩く企画があったので、お色直しの間に僕がこっそり入って、そのままドラムを叩くサプライズをやりました。喜んでくれましたね(笑)。

――結婚式の余興請け合いみたいですね(笑)。

ダイナ四 話をいただいて、予定も空いていたので。なぜか結婚式ドラマーになっちゃったら困りますけど(笑)、喜んでもらえたのは嬉しいですね。

――そうやってファンが増えるのも、なかなかないことなので面白そうですね。ドラマーは、比較的日陰のポジションですし。

ダイナ四 後ろでバックグラウンドを支えるところがありますからね。自己満足でやったことを認めてくれて、ファンが増えていくのは、いままでにない感覚です。

◆「今年中にダイナ四バンドを組みたい」

――これから、ということで、叩いてみたい曲、練習している曲はどんなものですか。

ダイナ四 まず『ファイナルファンタジー』のI~Xまでのメドレーを、3月~4月あたりに公開しようと思っています。

――10作分だと、大掛かりなメドレーになりそうですね。

ダイナ四 22分くらいありますね(笑)。

――22分間、バスドラムのツインペダルを踏み続けるわけですか(笑)。ドラマーは体力を使うので大変そうですね。

ダイナ四 今までもメドレーはいろいろやってきましたけど、最長で14分くらいだったので、今回はちょっと増やしすぎちゃったなと(笑)。

 ※追記:このダイナ四さん最新動画、公開されました!

Youtube版はこちら

ニコニコ動画版はこちら

――今後の活動予定は、それ以外にもありますか?

ダイナ四 確定している活動はないんですけれど、希望としては、今年中に“ダイナ四バンド”という感じで、ギタリストやベーシスト、ひょっとしたらキーボーディストも入れて、インストバンドを作ってみたいな、と思っています。メンバーはある程度の目星をつけています。

――それまでは、新しい動画を期待して待つ感じになりそうですね。

ダイナ四 『ファイナルファンタジー』メドレーの後はしっかりとは決まってないんですけれど、すぐに次に取り組みたいとは思っています。

――それも、基本的にはゲーム音楽になりそうですか?

ダイナ四 メインはもちろんゲームです。ゲーム音楽でやりたい曲がたくさんありすぎて。セガサターン系は本当にやってみたいんですよね。『ガーディアンヒーローズ』もそうですし、『ナイツ NiGHTS into Dreams…』なんかも大好きなんですよ。あとは、DSの『ラジアントヒストリア』のバトル曲も大好きです。

――それは凄いところを突いてきますね(笑)。

ダイナ四 いやあ、もう本当にいろいろ好きで。

――最後に、TAPPLIはスマートフォンゲームの情報サイトなんですけれど、スマートフォンでゲームをしたりもしますか?

ダイナ四 スマホだと、やっぱり『FINAL FANTASY Record Keeper』をやっています。あれはもうたまらないですね。あとは『パズル&ドラゴンズ』もやりましたし、『白猫プロジェクト』なんかもやります。そのうちスマホゲームの曲もやってみたいですね。

――では、そんな日が来るのも期待しています!

(2015年3月収録)

◆Youtube:ダイナ四さん 投稿動画
https://www.youtube.com/user/s61627685/

◆ニコニコ動画:ダイナ四さんの公開マイリスト「ダイナ四投稿動画」
http://www.nicovideo.jp/mylist/39800727

◆ダイナ四さん Twitter
https://twitter.com/dainashi_drum

 

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