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【Ingress珍ポータル】とみさわ昭仁の 珍ポータル紀行・第3回珍ポ求めて静岡県へ! 東海道ブックオフめぐり(後編)

 さて、今回は静岡遠征編の後編です。前編では、自宅のある松戸市を出発して、首都高から東名高速を突っ走って静岡県に到着。ブックオフ5軒、ハードオフ1軒、中古レコード屋を3軒まわって藤枝市のホテルに宿泊するところまで書いたのでした。そして夜が明けて──。

◆藤枝名物「朝ラーメン」に挑戦

 7時起床。なんて早起きなのか。それにはワケがある。ここ、静岡県の藤枝市にはひとつ名物があって、その名も「朝ラー」。朝っぱらからラーメンを食べるという不思議な文化が定着しているのだ。

 その発祥となった店「マルナカ」は、朝8時半からの開店。そのため、ホテルをチェックアウトする前に徒歩で店まで行って、素早く食べてこようという寸法。ぼくが開店の10分ぐらい前に着いたときにはまだ誰もいなかったけど、店頭の椅子に座って待っていたら、続々うしろに人が並びはじめた。やっぱ人気なんだなあ。

 ここのラーメンは細麺のあっさりした醤油味で、非常に自分好み。なんでも、地元では暖かい中華そばと冷やしラーメンを1杯づつ食べる人が多いのだとか。ぼくは少食なのでラーメンなんか1杯食べりゃ十分なんだけど、藤枝の朝ラーを体験するのなら、やっぱり両方食べてみるべきなんだろうな。

 2杯食べる人は最初にもう「温」と「冷」の食券を2枚買っちゃうらしくて、実際そうしてる人が何人もいたけど、ちょっとそこまで思い切る勇気がない。なので、まずは「温」だけを購入。それで食べてみて、腹具合的にイケそうなら「冷」も食べることにした。


▲これがマルナカの「中華そば(並)」。これはぼく好みのビジュアル!

 丼が小さめなので少食の自分でもお代わりできるかも……とその気になりかけたが、よく見たらチャーシューがどっさり乗っている。無理、これをお代わりするのは無理。罰ゲームじゃないんだから、無理そうだと思ったことはやらない。普通に1杯食べて「おいしかったな……」という記憶だけを大事に抱えて、次の目的地へ進もう。


中華そば マルナカ
営業時間:8:30~13:30
定休日:日曜、祝日、第2、4土曜日その他臨時休業有り
http://marunaka.on.omisenomikata.jp/

 今日も向かうはブックオフ。しかし、1軒目の「静岡島田店」では空振り。代わりに、休憩で寄った道の駅掛川でこんなポータルを見つけた。


▲「長生きの像」。なんか映画『未来惑星ザルドス』っぽい。そういえばあの映画に不老不死の種族が出てきたっけ。ま、それとは関係ないだろうけど。

 2軒目は「ブックオフ掛川店」。こちらではいい本がいろいろ買えた。


▲ノムさんの『女房はドーベルマン』は大好きな本で、これまでに何冊も売り買いしてる。

 ブックオフのそばにはハードオフが隣接していることも多い。この2社って本当はまったくの別会社なんだけど、まあいろいろあってお互い友好関係にある。仲良きことは美しきかな。で、「ブックオフ掛川店」のすぐそばにある「ハードオフ掛川店」では、ジャンクボックスの中から8センチCDを3枚発掘してきた。


▲サブちゃんの『2000年音頭』もいいが、『ロボコン』の主題歌を冠二郎が歌っているのがさらにいい。

◆珍ポータル4連発

 ……と、こんなふうにいちいち収穫を紹介してるとキリがないので、そっちは適当に省略して、珍ポータルを見ていこう。まずは「ブックオフ掛川店」から500メートルほど離れたとこにあった「SL Park」。


▲東京の新橋にもあるけど、こういう鉄道ポータルばかり集めていくのも楽しそうだ。

 袋井市に入り、永楽町というところでガソリン給油中に見つけた「へそ寺」。


▲時間が許せば、どこがどう「へそ寺」なのか見学してみたかったな。

「ブックオフ袋井店」で買い物をしたあと、スキャナーで周囲をサーチしてみたところ、こんなヤツがいた。


▲「Statue of Chicken」。けっこうデカいぞこいつ。夜中に遭遇したら子供は確実に泣く。

 さらに、ヘンゼルとグレーテルのようにブックオフを点々とたどりながら磐田市、牧之原市、焼津市と移動していって、「ブックオフ静岡榛原店」の1キロほど南ではこいつと遭遇した。


▲「ゴリラ」。とてもいい顔をしてらっしゃる。またがって写真撮りたかったな。

 決して数は多くないが、なかなか味わいのあるいい珍ポが集まった。そうこうするうちに日が暮れてきて、最後に立ち寄った「ブックオフ清水岡町店」では、珍しいものを見つけた。


▲牛帝さんの『同人王』。電脳マヴォで読んだ方も多いはず。のちに紙の本として刊行されたけど、これをブックオフで見たのは初めてだな。

◆本日2杯目のラーメンは「あねタン」

 さて、この旅もそろそろ最後のシメに入る。朝に1杯ラーメン食べてるんだけど、この清水の土地でどうしても食べておきたいラーメンがあった。それがこれ。


▲「あねタン」。

 一斉に「何それ?」とツッコミ入れられた気がした。えー、これは何かと申しますと、神奈川県の川崎市には、ニュータンタンメンという独特なニンニク+ひき肉+玉子とじの辛口ラーメンがあるのね。ぼくはそれが大好物で、元祖である「ニュータンタンメン本舗」の各支店はもちろん、それ以外のインスパイア系の店も片っ端から食べ歩いてるの。

 で、調べたところなぜか宮崎県にも、これに類似した「辛麺屋・桝元」というチェーン店があることがわかった(これも食べに行った)。なるほど「神奈川」対「宮崎」という構図なのだな、と納得しかけたところで、静岡県にも飛び地的に同種の辛口ラーメンが存在することを知ってしまった。それが、この「あねタン」(店名です)だったというわけ。

 念願叶って実食してみたところ、味は明らかに川崎系だった。遠いのでおそらく二度と来ることはなさそうだけど、同じ味は川崎でも食べられるのでまーいーかー。

 というわけで、読者おいてけぼり同然の話題を熱く語って、今回の珍ポと盤と本と麺の旅を終えたい。

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