6月20日に開催されたXMアノマリー#Persepolis。このイベントは指定されたエリアで支配しているポータルの数や、張られているリンク、CFで算出された点数を競うイベントだ。点数を計測する回数は計4回。そのそれぞれの戦いの結果を中心に簡単なレポートを紹介しよう。
計測時間前の攻防
今回のイベントでは、これまでに加えて、クラスタの外周付近に出現する3つのマーカーがついたポータルをCFで囲んだまま、計測時間を通過することにより、大きな得点が加算されるという新ルールが追加された。
▲Intel mapでみると、画面左下のほうにあるポータルのように、3つのマーカーがついているポータルが確認できた。
このルールによって#Darsanaや#Shoninでも行われた大規模CF(Control Fields)の構築合戦が繰り広げられることは誰しもが予想しており、その予想通り、当日の午前中にはお互いのけん制リンクや、リンクを通さないためのガードリンクが張り巡らされ、計測時間前からアジア規模の激戦が繰り広げられていた。
▲多数のガードリンクが張り巡らされた日本。この状態で巨大なCFを構築するのはかなり難しいと思われていた。
▲カムチャッカとアメリカ西海岸をつなぐ不気味なリンクも確認……。西海岸と日本以西の地域への直リンクは遠すぎて距離的に不可能だと思われるため、けん制かも……とも思われるが、リンクの湾曲が地球が球体であることを教えてくれている……。
▲カムチャッカを頂点とした場合を想定していたのか、樺太にレジスタンスのガードリンクが張られていた。もうどこで戦っているのかわからない世界だ……。
MEASUREMENT1(第1計測時間): 640対716 エンライテンドの勝利
▲13時過ぎ。エンライテンドが仙台をすっぽりと覆うCFの構築に成功。
1回目の計測時間を間近に控えた13時過ぎ。スキャナーの画面が緑に染まる。スキャナーで見える範囲すべてが緑色なっていたことから、エンライテンドの巨大CFが構築されたことがわかった。さらにエンライテンドは、計測時間が始まる直前にさらにCFをかぶせることに成功。そのまま計測時間に突入し、1回目の計測時間はエンライテンドの勝利となった。
▲計測時間直前、スキャナー画面がさらに緑化。マップの道が見えなくなるほどの濃さだ。
▲Intel Mapで東側に離島を中間点とした多重フィールドを確認。離島を挟むことで、簡単には対応できなくなっている。
MEASUREMENT2(第2計測時間): 880対1212 エンライテンドの勝利
▲第2計測時間を前に、エンライテンドは多重フィールドの北の頂点を伸ばすことに成功。これで北側も即時の対応は難しくなった。
第1計測時間を終えてからもエンライテンドの猛攻は続く。第2計測時間の前にエンライテンドはさらなる多重CFを構築。北側と東側の頂点を複数個所にしたことで、守りを固めたエンライテンドは、そのままの勢いで第2計測時間でも勝利をおさめた。
▲3重フィールドになったことで、マップの道は目視不可能。広大な緑の草原が画面を覆い続ける。
MEASUREMENT3(第3計測時間): 1118対1790 エンライテンドの勝利
エンライテンドに大きくリードされたレジスタンスは、巨大CFの支配下から抜け出し、加点の大きいリンクやCFを構築して追い上げたいところだ。そのため、巨大CFの西側の頂点となってる蔵王エリアのポータルの破壊を待ち望んでいた。そして蔵王に向かったレジスタンスのエージェントによってついに対象ポータルが破壊された。と思った瞬間、タイミングを見計らっていたかのように、エンライテンドがそのさらに西側からより大きなCFで囲いなおす。つねに一歩先へ行くエンライテンドの作戦がうまくハマり、第3計測時間でもエンライテンドの勝利となった。
▲さらに西側に伸ばされた頂点。壊されたあとの対処のスピードも含め、エンライテンドの作戦は完璧に機能していた。
MEASUREMENT4(第4計測時間): 1358対2524 エンライテンドの勝利
第3計測時間までの3戦で大きな差をつけられてしまったレジスタンス。なんとか一矢報いるために最後の戦いにのぞむ。しかし、快進撃を続けるエンライテンドの勢いを止められず、第4計測時間もエンライテンドの勝利となった。
▲最終戦の風景。必死に攻撃するもエンライテンドのポータルは硬い……。
アフターパーティーでは、今週他の国で開催されていた#Persepolisの結果も発表され、今週のXMアノマリーはエンライテンドが勝利したことも発表された。 これで日本で開催されたXMアノマリーのイベントは3戦続けてエンライテンドが勝利。今回は特に巨大CF構築の緻密さが印象的なイベントとだった。作戦を立てるだけでなく、しっかりと実現できるエンライテンドのエージェントたちには脱帽。これだけの作戦を実行しようとすると何人規模になるのか……。想像するだけでも容易でないことがわかる。
だが、XMアノマリーのイベントはこれで終わりではない。日本に多くの『Ingress』ユーザーがいる限り、日本国内のどこかで開催されるのは間違いないはずだ。今回のような熱い戦いがまたみられる日を楽しみに待っていたい。
▲川島氏よりエンライテンドの勝利が発表されると会場のエンライテンドから大きな歓声が!
▲最後の記念撮影。いつもながら圧巻のエージェント数。みなさんお疲れ様でした!