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【Ingress珍ポータル】とみさわ昭仁の珍ポータル紀行 第7回 一睡もできずに大阪へ! 発見、乳ポータルの旅

 久しぶりの遠征である。そろそろ初夏も終わって真夏に足を突っ込みつつある6月の半ば、大阪を経由して神戸まで行ってきた。なんでダイレクトに神戸まで行かないかというと、お金がないからだ。往復で新幹線に乗る経済的な余裕がないため、行きは深夜バスにした。

 でもさあ、ぼくは深夜バスって寝られないんだよね。まず、あの全カーテン閉めて真っ暗にされるのがダメ。逆だろって思われるかもしれないけど、真っ暗だとむしろ寝れないんだ。寝るために集中しろ! と強制されると、かえって目が醒めてしまうんだな。窓開けて外の景色を眺めていたほうが自然に眠れるはず。

 なので、予算を節約するために深夜バスを選ぶのは仕方ないけれど、東京~神戸はいかにも長い。以前、利用したときに感じたことだけど、夜10時頃に東京を出発して、夜中一睡もできずに大阪まで耐えてきて、そこからさらに神戸へ向かうラスト1時間が絶望的に長く感じるのだ。

 そこで今回ひらめいた。バスは大阪までにしようと。大阪に朝到着したら、そこからは料金の安い電車で神戸に向かえばいいのだ。なんなら、大阪で朝ごはんを食べて行ってもいいよね。だって大阪には……。

◆あんた前にも来たやろ?

 前夜、東京駅近くにある鍛冶橋発着所を出発した深夜バスは、およそ10時間の走行を終えて大阪難波のターミナルに到着した。神戸へ向かう鉄道に乗り換えるなら、梅田で降りたほうがアクセスはいいのだけど、わざわざ難波を選んだのにはワケがある。

 難波駅すぐそばの「なんばうどん」に行くためでーす。


▲油揚げが甘辛く煮たりされていない、ただの刻んだ油揚げが最高な「きざみうどん」。

 あーうまい。たったの210円だけど、大阪の食い物でこれがいちばんうまい。食券出したら名物店主に「あんた前にも来たやろ?」って言われてしまったよ。大阪へ来るたびにここでうどん食ってるからなあ。そういえば、前回来たときはライブのために大阪入りしてたニューロティカのあっちゃんも朝めし食べに来てて、話しかけてるのを店主に見られたりしてたから、それで覚えられたのかもね。

 それはともかく、まずは麺からスタートした今回の旅である。本当は、バスでの移動中にいくらでも珍ポータルを探せるはずなんだけど、カーテン全閉めの真っ暗バスじゃスマホの画面を点灯させるわけにもいかない。したがって、珍ポ探しはここからのスタートだ。

 なんば(自分は東京者なので、なんばと難波の使い分けがよくわかってない)の周辺をサーチしてみるが、これといって珍なポータルが見つからない。あれれ? おかしいぞ。大阪はお笑いの国じゃなかったのか。駄洒落なポータルがいくらでも見つかると期待していたのだが、まるで見当たらない。


▲唯一見つけたヘンなのが「なぞの切り株」。見たまんまだね。

 難波駅周辺は大都会だから、そういうもんなのかもしれない。もしかしたら、もう少し生活感のある場所まで踏み込んでいけば、暮らしの垢が剥がれ落ちたような、おかしなポータルが見つかったのかもな。あと、今回は別の目的地があったり、連れがいたりしたので、珍ポ探しに時間をかけられなかったのも影響しているのだろう。

◆大阪~神戸間の珍ポータル

 地下鉄で梅田へ出たら、JRで神戸方面へ向かう。その途中、梅田地下街をうろついているときにこんなポータルが引っかかった。


▲屋上に立つボーリングのピン「桜橋ボウル」。

 こうしたボウリングのピンの看板はどこにでもあるけど、ピンのボディに黒々と店名が書かれたオシャレじゃない感がとても素敵だ。これを大阪的だ、なんて言ったら怒られちゃうかな。でも、この飾らない感じはいいよね。

 さて、ここからは移動しながら気になった公園遊具の珍ポータルをスクリーンショットしておいたものを並べる。方角、地名などをメモするヒマがなかったので、どこのものかわからなくなっちゃっているのはご容赦願いたい。


▲ワイヤーフレームで造形された「うま」。躍動感もあってとてもいい。


▲奥からゾウ、ウマ、カバの「どうぶつジェットストリーム」。


▲消防車トーマスといった趣きの「雨之神公園児童遊具」。

「雨之神公園」というのは、ネットで調べたところ神戸市の住吉にあった。いつのまにか兵庫県に入っていたらしい。であるが、今回は一度の旅を2回に分けて「大阪編」「神戸編」としているので、このままキリのいいところまで神戸のポータルを追いかけていこう。

◆無数につらなる乳ポータル

 今回の目的地は神戸ファッション美術館である。最寄り駅は六甲ライナーのアイランドセンター駅だ。改札を抜けて、さっそくスキャナーを起動してみると、いきなり奇怪な珍ポが目に飛び込んで来た。なんだこれは!


▲「沢山の女性達」。スーパースリーのマイトみたいだね(古い)。

 ポータルの写真だとわかりにくいかもしれないが、鯛焼きの焼き型みたいに、女性の姿が凸型と凹型で形作られ、それが無数につらなっている。現物がすぐ近くにあったので近づいて写真を撮ってみた。


▲なんてたわわな乳ポータル。

 てなことを言ったりしながら六甲アイランドを歩いていると、おくやまゆかのマンガに出てきそうな少女の像が、神戸を訪れたぼくを歓迎してくれていた。


▲「Girl Statue in Rokko Island」。底なしの解放感!

というわけで、次回「神戸編」に続く。

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