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【レビュー】常夏の島々を制するのは……! 世界のヒットメーカーが贈る戦略シミュレーション『ブーム・ビーチ』とは!?

◆南国の島への上陸作戦が発令! 周囲の群島から村人を救い、支配下に入れよう!

ブームビーチ1

 今回紹介する『ブーム・ビーチ』は、世界規模の大ヒット作『クラッシュ・オブ・クラン』を生み出したスーパーセルの最新作。海に浮かぶ島々を奪い合い、領地を増やしていく戦略シミュレーションゲームだ。「領地運営」と「戦略バトル」を軸に、それぞれ丁寧に作りこまれている。単なる力押しだけでは先に進めなくなる絶妙なゲームバランスは「さすがスーパーセル」とうならされるモノがある。


▲自分の島を自由自在にカスタマイズ! 数ある施設をどんなレイアウトで配置するか、プレイヤーの個性が出せる場所でもある。

▲バトル時、戦闘ユニットの上陸ポイントを決めたら、ユニットは自動で動き出し攻撃開始。基本的にはシンプルなバトルルールだが、戦略性はかなり高い。

◆敵に占拠された周囲の村を解放して、拠点の島を発展させる!

 ゲーム開始直後は、周囲の島々がブラックガード軍団という敵に占拠されている。これらの敵を撃退して解放した村は自分の領地となり、貴重なゴールドの収入源となる。そして集めた資源やゴールドを使って、自分の島を発展させていくのだ。
 自分の拠点には、さまざまな資源施設や防衛施設が建てられる。資源の獲得と貯蔵量に影響を与える「資源施設」、敵の侵略から島を守るための「防衛施設」をはじめ、多種多様な施設が用意されている。拠点の島を発展させることで新しい施設や支援装備なども開発可能となるので、領地運営は決しておろそかにはできない。


▲周辺のブラックガード軍団の拠点を攻撃して、捕らわれた村人たちを救出! 成功すれば拠点に蓄えられていた資源も奪取できる。

▲司令部をアップグレードすると、新しい施設などが建てられるようになる。なるべく優先的に強化して、拠点を充実させていくのだ。

◆資源を求めて他の島へ侵攻! 気になる戦力増強のポイントとは!?

 戦ってくれる兵士のことを「ユニット」と呼び、1隻の上陸艇に乗せられるのは1種類のユニットのみとなっている。ユニットにはさまざまな兵種があって、それぞれ特徴が異なるので用途に応じた使い分けが必要。
 序盤は防御面に優れた「ヘビー」、人海戦術が得意な「ライフル兵」、遠距離攻撃に長けた「バズーカ兵」などが活躍する。使えるユニットの種類も司令部レベルが上がれば増えていくので、地道にアップグレードさせていこう。


▲勝負の大きなカギを握るユニット選び。それぞれ一長一短あるので、しっかり特徴を把握しておきたい。

▲上陸艇にユニットを乗せたら準備完了! 赤い建物のある島が敵の占領地だ。よろしい、ならば戦争だ!!

 上陸ポイントを決めたら、上陸艇からユニットが飛び出して行軍開始。ユニットは手近な施設に向かっていく。ユニットを直接操作できないのでヤキモキさせられるが、それもまた『ブーム・ビーチ』のバトルの面白い部分だ。
 プレイヤーがバトル中にとれる行動はガンボートから支援を行なうだけ。そのなかで最も重要なのが「フレア」という煙幕弾だ。ユニットは「フレア」の着弾場所に向かって移動・攻撃を行なう。この特性を利用すれば、地雷を避けたり、攻撃順序を指示したりと、ある程度はプレイヤーの意に沿った行動をとらせることも可能。「フレアを制するものがブーム・ビーチを制す」といっても過言ではないかも。
 ちなみにガンボートの支援行動にはエネルギーを消費する。消費したエネルギーは敵の施設を破壊することで得ることが可能だ。


▲戦闘の前に相手の戦力分析は必須。偵察中は施設をタップすれば攻撃射程範囲なども確認できるので、侵攻ルートの判断材料にしよう。

▲ユニットは、フレアを撃ちこんだ場所に向かって移動。ただし使用できる回数と効果時間は限られているので使いドコロは慎重に!

▲敵の司令部を破壊すれば勝利! 捕らえられていた村人を救出して、敵が残した資源をゲットできる!!

◆他人が支配する島に大注目! 最大の敵はやはり他のプレイヤーか!? 

 敵対勢力はNPCのブラックガード軍団だけではない。他のプレイヤーが自分の領地を狙って攻めてくることもあるので油断は禁物。もちろんチャンスがあれば、こちらから他のプレイヤーの領地を襲うのもアリだ! 
 また、他のプレイヤーとチームを結成する「タスクフォース」や協力プレイを楽しむ「オペレーション」など、PCのオンラインゲームなみにコミュニティ要素が充実している点も見逃せない。


▲探索を行なって行動範囲を拡大。他のプレイヤーが支配する島を発見。島の上に赤い人型のアイコンがあるので一目瞭然!

▲他のプレイヤーの島は、防衛施設も豊富で手強いことが多い。逆に自分の島の防衛施設がおろそかになると襲われやすくなるかも。

 戦いに勝利して、集めた資源をもとに領地運営――ゲームの流れ自体はオーソドックスな戦略シミュレーションゲーム。だが、さすがにモバイルゲームのトップメーカーが開発しただけあって、作りこみ具合はハンパじゃない。そしてコテコテの海外ゲームっぽさはあまり感じないので日本人向きにも感じた。
 視覚的にも操作感覚的にもライトユーザーを強く意識して作られているので、初めて戦略シミュレーションゲームを遊ぶという方にもぜひおすすめしたい作品だ。

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