2015年9月17日（木）から20日（日）まで開催されている東京ゲームショウ2015。同会場のGREEブースでWright Flyer Studiosの新作『アナザーエデン』に関するステージが行なわれた。
▲左から本作のプロデューサーの高大輔さん、ゲストの声優、園崎未恵さん、シナリオ＆演出担当の加藤正人さん。
「最近RPGやってます？」という高さんの問いかけから始まった本ステージ。これまで「KMS Project（仮）」と呼ばれ、一昨日にタイトルが決まったばかりという『アナザーエデン』は、そんな彼が思う「スマートフォンで僕達が遊びたかったRPG」だ。
▲高さんと旧知の仲である園崎さんは、RPGについて“ドットでできた山や海を冒険するもの”とRPG感も近い。この日はドット柄の着物で登場した。
この日、高さんが挙げた『アナザーエデン』の見どころはスタッフ、「ソーシャルゲームをやめた」、「できる限り2Dで頑張った」、フィールドを歩ける、そしてシナリオの5つだ。
既報のとおり、シナリオには『クロノトリガー』、『クロノクロス』のシナリオ、『ゼノギアス』の演出を担当してきた加藤正人さんがシナリオで参加。「業務命令」（加藤さん）で演出のスクリプトを組むなどの作業もしているそうだ。
また同じく『クロノトリガー』で知られる作曲家の光田康典さんがオープニングを担当されることが新たに発表された。多忙ななか頼み込んで実現したらしく、音楽は彼が率いるプロキオン・スタジオの土屋俊輔さん、マリアム アボンナサーさんが担当する。ただしこちらも「完パケしていない現時点でも、かなりやばい」と高さんは納得の表情を見せた。
また本作はスマートフォン用のRPGではあるが、ホーム画面やフレンドもなく、2D描写がメイン、さらにフィールドも気持ちよく歩ける、と既存の作品とはかなりテイストが異なる模様。
シナリオについては、ゴールデンウィーク前にお願いしたところ、休み明けには100ページ近く出来上がっていたという。この時のことを加藤さんは「タイムトラベルものは『クロノトリガー』でやり尽くしていたと思ったけど、ネタをひとつ思いついた。また別の形のタイムトラベルものができそうだと思ってガーッと書いた」と振り返り、現在では300や400ページの大ボリュームとなっているという。
▲シナリオの一部を、園崎さんが朗読する場面も。
本作については特許なども絡むため、あまりゲーム画面を公開できないそうで、ステージ中に動画は用意されず、見られた静止画面もほんの一部のみ。そんななか、ステージでは園崎さんがこっそりと実機でプレイ。第一声の「かわいい！」から始まり、「十字キーがないけど、こんなにスムーズに動いちゃっていいの？ コンシューマみたい！」「私達世代からすれば『そうそうこれこれ』って感じだけど、若い人にもこれはこれで新しいと感じそう」と絶賛の嵐だった。
▲過去、現在、未来が舞台という『アナザーエデン』のコンセプトアート。
▲「わりと自由に動く」（園崎さん）という猫。高さんは「猫ゲームで一番を目指す」、加藤さんも「猫が主人公です」と語っており、本作では猫に対して異常なこだわりがあるようだ。
本作のリリースは2016年春ごろを予定されているが、「年末か年明けかそれ以降」のクローズドβが発表された。最後に「私も何かやりたい」という園崎さんからのリクエストに高さんが応える形で、彼女がイメージソングを担当することも決定し、ステージは終了した。