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【レビュー】美しい巫女たちと愛を深め、悪の帝国に立ち向かえ! スクエニの『アルカディアの蒼き巫女』をレビュー

 スマートフォンゲームの人気が高まるにつれて、工夫を凝らした多種多様なシステムが生み出されてきた。RPG、育成、パズル、素材集め、武器製造、派手な演出、重厚なストーリー、楽しい掛け合い、魅力的なキャラクターたちとのコミュニケーション。

 これらの要素を、すべて詰め込んだゲームが現れた。それがスクウェア・エニックスによる『アルカディアの蒼き巫女』だ!


◆12人の巫女たちとともに、悪の帝国の野望を打ち砕け!

 プレイヤーは伝説にある13の光の後継者「ドールマスター」として、12人の巫女のひとりをパートナーに選び、巫女が生み出すドールを操って戦うことになる。まさに王道というほかないストーリー。序盤から危機また危機の展開でゲームを盛り上げてくれる。

▲美しいキャラクターたちのかけあいで進む物語。この娘かわいい! もっと褒めて!


◆シンプルでなじみやすいが、戦略性の高いパズルバトル!

 ゲームはAP(行動力)を消費しながらステージを進めていく、スマートフォンゲームのRPGとしてはオーソドックスなタイプだ。

 バトル中は、次々に現れる敵モンスターにパズルで立ち向かう。画面に表示された「斬」、「打」、「突」、「回復」のパネルから同種のパネルをスワイプでひと筆書きして消すと、消したパネルに対応したドールが敵に攻撃してくれる。パネルにはそれぞれ攻撃力(回復力)倍率があり、一度に多くのパネルを消せば倍率がすべて合計される仕組みだ。キャラクターの能力が足りなくとも、プレイヤーの技術で強敵にも立ち向かえるようになっている。

▲一度に消せるのは1種類のパネルだけ。ただし白い「連携パネル」を挟めば、2種類のパネルを繋ぐこともできる。


 バトルを進めていると、一定確率で必殺技が発動可能になる。必殺技はドールが装備している“武器”に紐づいており、同属性のパネルを消せば消すほど発動確率が上がっていく仕組みになっている。発動すると高いダメージを与えるだけではなく「攻撃力アップ」や「スピードアップ」などの効果を得られる。これらの追加効果はステージ中持続するうえに重ねがけが可能なので、あえて戦闘を長引かせ、ボス戦に向けてドールを強化しておく戦術も有効だ。

▲必殺技は装備する武器によって変わる。威力か、追加効果か、選択が悩ましい。


 さらにパネルを同時に10枚以上消すと、強力な「ブレイクアタック」が発動する。これは消したパネルに対応した属性のパーティメンバーが全員登場し、敵全体に攻撃をしかけてくれるというもの。ザコ敵ならこれで一掃できるし、威力もボスの体力をごっそり削れるほど強力だ。

▲パネルを同時に10枚以上消すと発動する「ブレイクアタック」。


 またボスに特定の属性で「ブレイクアタック」をしかけ、一定量のダメージを与えると、「標的破壊」が起きる。ボスの角や鱗などを破壊して、特別な素材を手に入れることができるため狙える局面ではぜひとも狙っていきたい。このように単純に敵を倒すだけではないシステムが満載されているのが、本作品の戦闘を楽しいものにしている。

▲「標的破壊」成功! 一撃で倒してしまうと破壊できないので、敵の体力を少し残すよう調整が必要だ。


◆AP(行動力)回復待ち時間も無駄にしないシステム満載!

 ドールたちに装備させる武器は、クエスト中で手に入る「キー素材」に、「鉄鉱石」、「骨の欠片」、「ジオナイト」の3種類の素材を組み合わせて製作する。この素材の組み合わせ比率を変えることで、できあがる武器の種類やランクが変化する。

▲製作には基本、15分ほどかかる。レア度が高いほど製作時間を費やすため、長時間かかっている場合は期待が高まる。バトルの合間に、固唾を飲んでできあがりを待つのだ。


 パートナーに選んだ「巫女」にプレゼントを贈って親密度を高めていくこともできる。「巫女部屋」を訪れると、時間に合わせて挨拶してくれるほか、顔や胸元をタップすると……? どんな反応が返ってくるかは、実際に確かめてみてほしい。親密度が高まると、パートナーにまつわる特別なクエストも発生する。

▲パートナーは、ゲーム開始後いつでも変更できる。好みの娘ひとすじに生きるもよし、片っ端から篭絡するもよし。


▲うむ! 俺も頑張るよっ! プレイヤーの日々の生活の励みになる効果もある。


◆ソーシャルゲームの進化を集約した、美麗な一作。

『アルカディアの蒼き巫女』は、手堅い作りのゲームシステムに、スクウェア・エニックスらしい美麗なグラフィックがさらなる魅力を添えている。美しい巫女たちの中にお気に入りが見つけられたなら、ぜひプレイしてみてほしい。

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