【闘会議2016】「アルティメット人狼」が闘会議に進出！ ステージ上の勝負を解説、人狼ステージの見かたが分かる徹底ガイド！

　闘会議2016初日となる1月30日（土）、実況ステージで、人気の『人狼ゲーム』をステージエンターテイメントとして展開する「アルティメット人狼」が開催された。

　この「アルティメット人狼」は、人狼ゲームをアドリブ舞台として公演する「人狼ザ・ライブプレイングシアター」（以下、TLPT）から派生した興行で、人狼TLPTに出演しているキャストの他、ゲームクリエイターや将棋棋士、麻雀プロなどが多数参戦。“魅せる人狼”として、頭脳と会話のエクストリーム・スポーツとも言うべきステージエンターテイメントを展開している。
　「アルティメット人狼」はすでに5回の主催興行が開催され、そのすべてが大入り。ニコニコ生放送でも放送され、毎回数万人が視聴する人気コンテンツだ。

　今回の闘会議2016では、人狼TLPTキャスト、ゲームクリエイター、将棋棋士に加えて、ゲーム実況プレイヤーの牛沢さん、内藤さん、スナザメさんが参戦。人狼ゲームの手練たちとともに、アツいバトルを繰り広げた。

　ここでは、ステージ上で行なわれた「アルティメット人狼」を解説、情報を整理して、見かたをガイドしながらレビューしてみよう。
　こんなふうに考えながら観戦すると、ステージで展開された人狼ゲームの面白さが分かってくる！

▲MCは「人狼TLPT」からデヴィッド（溝口謙吾）、アリスン（吉成由貴）。主催の眞形隆之氏も登場。

タイムシフト試聴のリンクはこちら！
ゲーム実況ステージ@闘会議2016[DAY1]

出演者13人（以下、敬称略）

◆人狼TLPT
・医師マドック（松崎史也）
・踊り子ドリス（森本未来）
・未亡人キャシー（都倉伶奈）
◆ゲームクリエイター
・イシイジロウ（代表作『428～封鎖された渋谷で～』 ゲームクリエイター人狼会主催）
・安西崇（代表作『ドラゴンクエストX』）
・森本茂樹（代表作『ポケットモンスター』）
・大野聡（代表作『将棋RPGつめつめロード』）
◆将棋棋士
・中田功（七段）
・村中秀史（六段 人狼最大トーナメント最強決定戦MVP）
・香川愛生（女流三段）
◆ゲーム実況者
・牛沢
・スナザメ
・内藤さん

「アルティメット人狼」ルール（抜粋）
・13人は【村人 6／人狼 3／予言者 1／霊媒師 1/狩人 1／狂人 1】
　村人……特別な能力を持たない
　人狼……村人の中にまぎれ、夜に人間ひとりを襲撃して排除できる
　（人狼同士は夜にアイコンタクトで相談可能）
　予言者……夜の時間に一人を指名し、人間か人狼かを知ることができる
　（予言相手の能力を知ることはできない）
　霊媒師……昼の時間に処刑された人が人間か人狼かを知ることができる
　（処刑者の能力を知ることはできない）
　狩人……夜の時間にひとりを指名し、人狼の襲撃から守ることができる
　狂人……人狼側に属するが、予言や霊媒では人間と出る。
　（誰が人狼かを知ることはできない）
・予言者はあらかじめ、一人、狼でない人を知っている
・狩人は二日続けて同じ人は守れない
・投票は順番任意の自由投票で、最多投票者が処刑される
・自軍勝利のためなら、村人も能力者もあらゆる嘘が許される

◆初日

・森本が、実況者が本日の投票先3人を指名することを提案
・大野が予言者とカミングアウト（略：CO）、あらかじめ知っていた人間はマドックと発表
　→大野が狂人でマドックが人狼だった場合、マドックは大野が嘘をついた狂人と分かる
・投票対象として、スナザメは村中、牛沢は安西、内藤さんはイシイを指名
　→実況者3人と挙げた相手は、人狼同士の可能性は低い
・村中が予言者とカミングアウト、あらかじめ知っていた人間は大野と発表
　→村中が本物の予言者なら、大野は狂人
　→村中が狂人で大野が人狼だった場合、大野は村中が狂人だと分かる

最多得票：イシイ・安西（得票4、決定票なし）
決選投票：イシイ4　安西7

処刑：安西

▲人間・人狼のどちらか分からない人はグレー、人間確定は白丸、狼確定は赤丸で表記する。

◆2日目

狼による襲撃：イシイ
　→イシイは人間（人狼は人狼を襲えない）

・ドリスが霊媒師とカミングアウト 前日処刑の安西は人間だったと発表
・スナザメが霊媒師とカミングアウト（安西は人間と発表）
・キャシーが霊媒師とカミングアウト（安西は人間と発表）
　→霊媒師のうち、最低でもひとりは人狼、もうひとりは人狼または狂人
・予言者COの村中は、内藤さんを占って人間と発表
・予言者COの大野は、牛沢を占って人間と発表
・その他の予言者、霊媒師は名乗り出ない
　（処刑の安西、襲撃のイシイとも決選投票前のカミングアウトなし）
　→大野は予言者か狂人（人狼はあり得ない）
　→前日処刑の安西はほぼ人間

処刑：ドリス（得票7）

▲真っ先に霊媒師を名乗りでたドリスが処刑。果たして本物の霊媒師は3人のうち誰か。

◆3日目

狼による襲撃：大野
　→大野は予言者または狂人
　→村中は予言者・人狼・狂人すべての可能性がある
　→村中が予言者の場合、霊媒師3人のうち2人が人狼

・霊媒師COのキャシーは、前日処刑のドリスを人狼と発表
・霊媒師COのスナザメが、ドリスを人狼と発表
　→ドリスは真の霊媒師の可能性もあるため、人狼確定とはならない
・予言者COの村中は、マドックを占って人間と発表
　→大野・村中の両方から人間と判定されたマドックは人間

処刑：スナザメ（得票5）

▲大野が襲撃されたことで、村中が本物の予言者かどうかが、非常に重要なポイントになった。

◆4日目

狼による襲撃：マドック

・予言者COの村中は、牛沢を占って人間と発表
　→大野・村中の両方から人間と判定された牛沢は人間
・森本が、キャシー・村中のふたりが人狼だった場合、4日目の処刑者次第では、人狼側のほうが人数が多くなる状態（パワープレイ）が起こる、と指摘

処刑：キャシー（得票4）

▲これで霊媒師と名乗りでた3人は全員処刑。村中が本物の予言者なら、残る狼は1人。ニセ物なら2人もあり得る。

◆5日目

狼による襲撃：牛沢

・予言者COの村中は、香川を占って人間と発表

　……というところで、ゲームも大詰め。これ以降の展開は、実際にゲーム実況ステージの様子をタイムシフトで観戦してほしい。

　こうして、論理とパッションを組み合わせ、頭脳と議論で展開するエンターテイメントが、「アルティメット人狼」の楽しさだ。
　ときに白熱し、ときに爽快な“知の勝負”を、興行の会場やニコニコ生放送、あるいは「人狼ザ・ライブプレイングシアター」の公演などで堪能してみてはいかがだろうか。

※3日目の解説の一部を訂正しました。
※一部の方のお名前を誤って表記しておりました。お詫びして訂正いたします。