人々の命や財産を炎から守る職業、消防士。アメリカでは憧れの職業として非常に人気が高く、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンには消防士をテーマにした映画『バックドラフト』のアトラクションもあるので、その迫力を体験したかたもいるかもしれない。
アクションゲームとなる本作品では、そんな炎に立ち向かう消防士の活躍を3Dグラフィックでリアルに再現。臨場感溢れるステージで消火活動を行ない、制限時間内のクリアを目指そう。
◆眼前に広がる炎の海に負けるな! 堅実な消火活動で全10ステージのクリアを目指せ
操作方法は、画面左をタップすると現れるスティックでキャラクターの移動。画面右をスライドするとプレイヤーの視点や放水する方向を調整できる。画面下部の青い矢印は1番近い炎の場所を示す青い矢印と、画面左上のレーダーとを併せて炎を見つけ出し、すべて鎮火すればステージクリアだ。
画面右上をタップすると、放水の種類を切替えられる。炎をピンポイントで狙う「Straight」と、広範囲に拡散する「Spray」があり、直面した炎に合わせて選ぶといい。炎に放水が当たると炎の勢いを表す数値が減り、炎のグラフィックも小さくなっていく。また放水の場所によっては「クリティカル」が発生し、数値を大きく減らせる。
ステージは「下水道」、「地下鉄」、「倉庫」、「街」など全10種類。それぞれに難易度は「EASY」、「NORMAL」、「HARD」と3段階あるが、クリアしないと次のステージや難易度には挑戦できない仕組みになっているので、プレイヤーの腕に合わせて進めていける。
ステージ内には段差や障害物で通れない場所もあり、近道だと思ったほうを通ると、今度はそちらから新たな火の手が上がることもある。さらに一気に炎に向かわず、ステージを遠回りしたほうが鎮火作業が減るケースもあるので、自分なりに最適なステージの回りかたを模索するのも楽しい。ステージには3つずつコレクションアイテムが落ちているため、これを探す楽しみもある。
ステージ内で1番恐ろしいのが、火災による爆発現象「バックドラフト」。爆発により周囲のドラム缶などが飛んできて、いきなりゲームオーバーとなることもあった。じっと待って避ければいい時、急いで駆け抜けたほうがいい時など、さまざまなケースがある。こうした危険が近づくとアラートが鳴るので、より慎重に進みたい。
また制限時間が近づくと、カウントダウンが始まり、元々緊張感を煽るBGMが、ロック調になってプレイヤーを追い込んでくる。こうした緊迫感を高める演出も本作品の魅力だ。
◆コインで装備を購入し、ステータスを強化すればクリアも容易に
プレイしていると、最初のステージ辺りで基本的な操作はすぐに覚えられたのだが、少し詰まってしまったのが4つ目の「Sewer」、つまり下水道のステージ。自分なりにルートも突き詰め、無駄な動作はしていないのに最後の最後でどうしても時間が足りなくなる。「どうすればいいんだ」と頭を抱えていたところ、思い出したのが「コイン」の存在だ。炎を消すたびに手に入るこのコインを使うと、キャラクターを強化できるカスタマイズアイテムを購入できる。
カスタマイズアイテムには放水量がアップする「ヘルメット」、体力がアップする「コート」、放水範囲が拡張される「グローブ」、移動速度が速くなる「ブーツ」などがあり、プレイヤーのグラフィックも変化する。また、ステージの開始前にもコインを使った一時的なステータスアップも行なえるので、どうしてもクリアできない場合はこうしたパワーアップを活用しよう。
ひとまず最初に買える装備をひととおり手に入れて再度挑んでみたところ、消化スピードが倍以上になり、移動スピードも速くなったのでスピーディに鎮火が進んだ。このように詰まってしまっても、成長させることでどうにかなる程よいバランスに仕上がっている本作品。挑戦回数に制限はないため、思う存分、何度でも消火活動に勤しんでほしい。