◆ファンタジックな世界に広がるダンジョンの冒険へ！
スマートフォンゲームの新たな定番ジャンルともいえるパズルRPG。さまざまなタイプのゲームが登場しているが、『ダンジョン・ジェム』は美しいグラフィックと迫力あるアニメーション、そして育成・強化要素が融合した、本格的な冒険が楽しめるファンタジーパズルRPGだ。
プレイヤーはトレジャーハンターとして、財宝を求めてダンジョンに潜入することになる。そこはかつて竜が支配していた世界。現在は滅びたと言われる竜だが、ダンジョンを探索するプレイヤーの前に漆黒の巨体が突然現れて……という壮大なストーリーを確認しながら、まずはチュートリアルを体験する。
そこで目を奪われるのが美麗なグラフィックと滑らかなアニメーションだ。自分のパーティによる攻撃はもちろん、敵モンスターたちの細かな動きまで表現。翼が羽ばたく様子や武器を掲げる動作、その場で動くだけでなく画面狭しと上下左右、画面奥手前に飛び回るなど、それぞれのモンスターが個性豊かなアクションを見せてくれる。ダークファンタジーの世界を再現した重厚なイラストにも注目だ。
◆ルーンをつなげた強力攻撃でクエストクリアを目指す！
ルールはシンプルながら奥深いもの。冒険に出るチームは最大5人のヒーローで構成し、さらにひとりの「戦友」を加えて合計最大6人のパーティを組み、「クエスト」に挑む。戦友とは同じ『ダンジョン・ジェム』をプレイしているほかのプレイヤーのこと。それぞれのクエストは複数のターン制バトルによって構成されていて、最後に強力なボスが出現。ボスを倒せばクエストクリアとなり、ヒーローや財宝などの報酬を入手できる。
敵を攻撃する手段は画面下部に表示された「ルーン」。ルーンには火、水、木、光、闇という5つの属性があり、タップするか、ルーンを複数なぞってつなげるとパーティ内にいる同じ属性のヒーローが敵を攻撃する。複数のルーンをつなげるほどヒーローによる攻撃が強力になるため、同属性のヒーローが複数人パーティにいればさらに攻撃が強力になるのだ。
ルーンにはほかにも、HPを回復するための「心のルーン」と、同属性のルーンを5つ以上つなげると出現する「フィーバールーン」も用意されている。「フィーバールーン」は画面上にひとつしかストックできないが、タップすると火、水、木、光、闇のいずれかのルーンをすべて使って敵を攻撃。次々と消えていくルーンと敵のHPを一挙に奪う豪快な攻撃は、派手なグラフィックと続けざまに発生する連鎖で爽快感抜群だ。
◆ヒーローたちを育成・強化してチームを編成せよ！
しかしルーンのつなぎと、フィーバールーンによる連鎖で攻撃力を上げるには限界があり、クエストが進んで出現する敵が強くなってくると簡単には倒せなくなってしまう。そこで必要となるのがヒーローの強化と進化、そしてヒーローたちの連携だ。
新たなヒーローは、クエストクリアやガチャ、期間限定イベントなどによって獲得する。それらのヒーローを育成するものと素材にするものにプレイヤーの好みで仕分けし、強化、進化させていくことになる。強化はどんなヒーローでも素材にできるが、進化には特定のヒーローが必要だ。それぞれのヒーローの属性や、持っている「アクティブスキル」を考慮して淘汰していかなければならない。アクティブスキルは強力な攻撃をくり出す、毒などの効果を付加する、HP回復量アップなど、さまざまな効果がある各ヒーロー固有の能力だ。
登場するヒーローはなんと220種類以上。コレクションやコンプリートする楽しみはもちろん、どのようにチームを編成するかも重要だ。なかなかクリアできないクエストに遭遇したときは、HP回復やダメージ減少のアクティブスキルを持ったヒーローを選択するなど、状況に合わせてヒーローを入れ替えていくことがポイントだ。さらに連携という要素も見逃せない。これは特定のヒーローを組み合せると発動し、攻撃力やHPなどが上昇する。これを上手く使えば、あまり強化していないヒーローばかりでも戦闘を有利に進められるようになる。
属性の相性も重要な攻略要素となる。火は木に強く、木は水に強く、水は火に強い。そして光と闇は互いに弱め合う。それぞれのクエストに出現する敵は固定されているので、相性を意識してチームを編成。さまざまな属性の敵が次々と出現するクエストの場合は、連携の効果は断念して5つの属性すべてのヒーローでチームを編成すると効率的にダメージを与えられる。
◆トロフィー獲得のためにはAPの使いかたがポイントに！
そして『ダンジョン・ジェム』の大きな特徴といえるのが「AP」だ。これはRPGのMP的な要素で、ヒーローのアクティブスキルを使用する場合や、複数属性のルーンを1度の攻撃でつなぐ場合に消費する。しかしこのAPは敵を倒さないと回復できず、さらにクエストクリアで獲得できるトロフィーの条件のひとつにAPの使用制限が含まれている。つまり本来ならAPは積極的に使いたいものの、使い過ぎるといいトロフィーが獲得できない。さらにAPの使用回数を減らすために、クエストのどのタイミングで使うべきか、これを考えるのが『ダンジョン・ジェム』の醍醐味だ。
ガチャや期間限定クエスト、協力プレイといった定番を押さえながら、APやチーム編成といったRPGならではの要素を加え、さらに流麗なアニメーションを採用して新たなパズルRPGの形を提示した『ダンジョン・ジェム』。 単純明快なパズルのルールで、普段あまりゲームをプレイしない人でも手軽にファンタジックな世界を味わえる。しかしその先に待っているのはヒーローの強化や連携といった奥深いゲーム性だ。ありがちな萌え絵ではないヒーローたちにコンプリート欲を大いに刺激され、パズル自体の魅力も相まって何度も連続でプレイしたくなってしまう。飛び抜けた魅力は少ないが、さまざまな要素が高度に結実したそつのないゲーム性がその理由と言えるだろう。その魅力を理解したとき、トレジャーハンターとしての本当の冒険が始まるのだ。
