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【レビュー】猿が走って飛んで大冒険! Ubisoftの西遊記風ランニングアクション『Monkey King Escape』

◆くぉぉぶつかる! 障害物を避けて走り続けるハイテンポなランニングアクション!

『Monkey King Escape』は西遊記風の世界がモチーフのアクションゲーム。自動的に走る主人公のモンキーキングを操作し、左右のスワイプによる移動、上下スワイプによるジャンプ、スライディングなどを駆使して障害物を避けながら走り続けるランニングアクションだ。


 ステージのような区切りはなく、走り出したらミスしない限りエンドレス、障害物に当たれば即ゲームオーバー。課金アイテムの「桃」を使用すればコンティニューも可能だが、基本的には1回のプレイでハイスコアを目指すという、シンプルかつスリリングな仕様になっている。難易度も序盤こそ「こんなん簡単やんけ!」と、それこそ猿でもできるような感じで始まるが、進めるにつれてジワジワとスピードが上昇し、障害物の配置もいやらしくなっていく。

▲ステージ道中。力の限り走り続けろ!


 遊んでいて気持ちいいのが、動きにモッサリした感じがなく、思った以上にキビキビと反応してくれる点だ。ハイスピードで迫りくる障害物の前に「絶対無理!」と絶叫しつつ、スイスイッと連続操作で避けられた時には、思わず「俺上手ぇ!」と舞い上がり、次の瞬間に突っ込んできた馬車を避けられずあえなくゲームオーバー。そして「悔しい、もう一回!」と繰り返し遊んでしまう中毒性がある。

▲道中には障害物の一種として敵キャラクターも出現する。ここでは表示される矢印の方向にスワイプすればあとは自動で進行する。


◆勢いあまって激突注意!? 便利だが一癖あるアイテム

 道中には障害物のほかに、ショップで買い物に使える「コイン」をはじめとしたさまざまなアイテムが落ちている。アイテムの効果は「スコア2倍」、「周りのコインをすべて吸引」など、大体はあったら何も考えずに取っていいありがたいものばかり。そんななかクセモノなのが、ジャンプを2倍の高さにしてくれる「魔法の靴」。「これでどんな障害物もひとっ飛びだぜ」とつい鼻息が荒くなるが、ジャンプの幅が大きくなるぶん、適当に使うと自分から障害物に飛び込んでいくハメになるのだ。

 また、拾って使うアイテムとは別に、好きなタイミングでアイコンをタップして使える消費アイテムとして、2段ジャンプができる「マジックブーツ」、さまざまな効果を持つ「アニマル」に変身できる「変身アイテム」がある。どちらも便利だが、なにぶん忙しいゲームなので、使いこなすには慣れと見極めが肝心だ。

 またショップでは消費アイテムの補充だけでなく、各種アイテムの持続時間を長くするアップグレードも購入できる。細かな成長をさせていくことで、走行距離をジワジワと伸ばせるようになるのだ。

▲アイテムの中でも拾えると格段にラッキーな「魔法の雲」。ステージ上空をしばらく安全に突き進める。


▲ジャンプを駆使することで入れる「隠しステージ」。宝の山だぜ!


◆継続は力なり! さらなる高みを目指して走り続けろ!

 続けてプレイするうえでの大きな楽しみになっているのが「ミッション」、「冒険」の存在だ。「ミッション」は「敵を×回倒す」、「ゲーム中×回ジャンプする」などの、ちょっとしたプレイ課題が3つセットで出題され、1セットクリアするごとになんとゲームのスコアの基本倍率が2倍、3倍と上がっていく。すぐに10倍近くまで跳ね上がり、単純にプレイするのに比べてスコアが桁違いに伸びていくので、なかなか気持ちいい。

 一方、「冒険」は走った距離の総計でマップを旅させていく要素で、一定距離を進むごとにアイテムなどのボーナスがもらえる。シンプルな仕組みだが「あとちょっとでボーナスもらえるし、もうひと走りするか!」という気分にさせてくれる。

▲スコア倍率がぐんぐん上がっていく「ミッション」。ここまで景気よく上がると気持ちいい。


▲総走行距離で進められる「冒険」。思えば遠くへ来たもんだ……!


 ほかにもハイスコアの実績や、コインを貯めて買えるキャラクター、「変身アイテム」で使えるアニマルなどやりこみ要素は多い。こうした目標に向けて、単に腕任せにプレイするだけでなく、システムを上手く利用して、効率よく成績を伸ばしていく楽しみがあるのはありがたい。基本はあくまでシンプルだが、長く楽しめる要素もバッチリ用意された充実感の高い一作だ。

▲購入できるキャラクターのひとり、ナタ。ぼかぁこういう子がかわいくて好きですね……!


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