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コミック【とりあえず「ゲーム部!」】#24 ゆってぃとデバッグ

監修・原案:「ゲーム部!」実行委員会
まんが:森宮鈴

「ゲーム部!」実行委員会公式Twitter: @gamebu_info

■TIPS デバッグについて

 作りっぱなしではゲームは不具合だらけ。
 その不具合を潰していくために、実際に現在のゲームをプレイして、見つかった不具合を発見し修正をしていく作業がデバッグである。また、その不具合を発見する作業をする人は「デバッカー」と呼ばれることがある。

 デバッカーの作業は、プレイして起こった不具合を報告していくだけなら簡単!と思われる事もあるが、それを読んだプログラマーが、原因を推測できないといけない。
 そのため、発生した状況を具体的に報告する必要がある。不具合の詳しい症状、その直前に行っていた動作、再現性(何回中何回再現するか)などなど。

「なんだか止まった」「背景がおかしい」など、ふわっとした報告だと、プログラマーを混乱させてしまうので注意が必要である。

■ゲームプログラマは語る(本家URL http://iapp7.blog29.fc2.com/

 おや、本編ではなにやら、不穏な空気が漂ってきましたね。
 ゲーム制作も作業がどんどんと進んでくると、チームのモチベーションにも変化が訪れ、時として、少し機嫌が悪くなってしまうメンバーが出る事は珍しくありません。

 デバッグをお願いされたゆってぃ、バグを見つけても上手に報告する事が出来ませんでした。それを見ていたかねこ、ついつい機嫌を損ねてしまい態度に表れてしまいました。

 この事件、実は、ゆってぃにもかねこにも責任はありません。
 チーム制作において問題が発生した場合、大切な事は犯人捜しではありません。
 今回の例で言えば、予め、チーム全体でデバッグフローを定めておくべきでありましたね。

「バグひとつに付き、表計算ソフトで一行追加する」
「バグ発生日時と、発生させた人を書く列を決める」
「バグには番号を振り、具体的な症状を記入する列を決める」
「なんか止まった」といったような抽象的な言葉を使わず、その直前にどんな動作をしていたのかを淡々と記述する事が大切です。
 こうしたルールを定めておけば、効率的なデバッグを進める事が出来るでしょう。

 

【今回の登場人物】


◆かねこ:性格は明るく活発で、負けん気が強い。楽しそうな事にノリでとびつくが飽きっぽい。それで今までもさんざん失敗をしているがこりてない。今回はまだ頑張っているが、そろそろプランナーの厳しさに気がつき始めたころ? 好きなお煎餅は「海苔」

◆ゆってぃ:「かねこ」の事を慕っていて、いつもついて回っている。「かねこ」の行き先には必ず「ゆってぃ」あり。どこでもいっしょ、トイレもいっしょ。プランナーとしては、あんまり役にたっていないような…?好きなお煎餅は「さとう」

◆ぐっちゃん:数学の成績が学年トップの美少女。彼女に憧れる男子学生は多いが、容赦なく手厳しいセリフを浴びせるため、なかなか話しかける男子はいない。プログラマー。好きなお煎餅は「梅ざらめ」

◆イズミサワ(コラム担当):幼少時代より幾星霜、三度の飯よりゲームが大好き、紆余曲折を廻り巡って、今ではとうとうゲーム造りが生業となっているゲームプログラマ。ゲーム制作の世界へログインしたまま早数十年、一度もログアウトした事はなし。イラストが実物に似てるかは想像にお任せします。好きなお煎餅は「唐辛子」

(C)森宮鈴/「ゲーム部!」実行委員会
※この物語はフィクションなので、実在の学校・人物とは一切関係ありません。

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