◆『北斗の拳』の世界観をそのまま麻雀化！
牌の光沢まで再現したグラフィックに、タッチパネルの特徴を活かした操作性。そして人間の思考を追求したAIで、実際に麻雀を打っているような感覚が味わえるとして累計600万ダウンロードを突破した本格3D麻雀ゲーム『麻雀 雷神 -Rising-』。そこで遊べるモードのひとつとして提供されていた『北斗の拳～世紀末覇者麻雀バトル～』がついにスピンオフアプリとして登場。それが今回紹介する『麻雀雷神 北斗の拳～世紀末覇者バトル～』だ。
コラボレーションしているのはその名の通り、1983年に連載が開始されてから日本だけでなく世界各国で人気を博し、アニメや映画、ゲームなど、さまざまな分野で多くの作品を生み出してきた大人気コミック『北斗の拳』。『麻雀雷神 北斗の拳～世紀末覇者バトル～』はそんな『北斗の拳』の世界観をそのまま麻雀に落とし込んだ、麻雀ゲームとしても『北斗の拳』ゲームとしても楽しめるアプリになっている。
時は世紀末。暴力が支配する世界でプレイヤーはケンシロウとなり、麻雀対局で雌雄を決していく。最大の目的は拳王ラオウを倒すこと。原作に登場した個性豊かなキャラクターが次々と登場し、ときには行く手を阻み、そして強敵(とも)となって一緒に戦ってくれる。この『北斗の拳』ならではの熱いストーリーに、ファンなら「愛をとりもどせ！」と叫びたくなってしまうこと間違いなしだ！
◆麻雀の点数よりも相手のHPを奪うことが大事！
プレイヤーはまず対局するステージを選択。「北斗現れるところ卓あり！」やシンが最終ボスの「宿命の雀荘 サザンクロス編」など、ファンなら名称を見るだけで興奮してしまうようなステージが待ち受けている。各ステージには複数の対戦相手がいて、たとえば「宿命の雀荘 サザンクロス編」なら、スペード、ダイヤ、クラブ、ハートの4人を倒してようやくシンと対局可能に。もちろん各対局でもいきなりボスとは戦えない。ザコ戦に勝利して初めてボスに挑戦できるようになる。
ゲームのルールは当然ながら麻雀だ。プレイヤーを含めて4人での対局となる東風戦で、それはボスを倒すことが目的のボス戦でも変わらない。各キャラクターはHPと攻撃力を持っていて、アガることで相手にダメージを与えられる。ザコ戦では対局終了時にプレイヤーのHPが0以上ならクリアとなりボス戦へ。そのボス戦ではボスのHPを0にすればクリア。麻雀の点数は順位に関係するだけで、クリアに重要なのはHPだ。
『北斗の拳』ならではの特殊なアイテムも用意されている。その最たるものがボス戦で使える、北斗七星にちなんだ「北と七の牌をドラにする」アイテム。このアイテムを使ってボスからアガることができれば役は跳ね上がり、大ダメージを与えられる。ほかにも対局中に相手の手牌をオープンにするアイテムや、負けてしまったり流局になってしまった対局をやり直せるアイテムも用意されている。麻雀のルールからは逸脱してしまうが、拳王を倒すため、そして世紀末覇者を目指すためには必要な手段。正しいルールを主張する自分の心に「あ?聞こえんなぁ」とフタをして積極的に使えば、さらに『北斗の拳』気分が増すはずだ。
ケンシロウはメインのプレイヤーキャラクターとして固定されているが、ステージクリアやガチャで獲得した強敵は仲間にしてパラメータアップをはかることで戦いを優位に進められる。自分が獲得したキャラクターは3人まで、さらにほかのプレイヤーのキャラクターである「助っ人」をひとり加え、ケンシロウを含めた合計5人のチームを作って対局に挑戦。HPと攻撃力が全キャラクターの合計値となり、「立直でアガると攻撃力アップ」、「ダメージを軽減」といった各キャラクターが持つスキルも追加される。獲得したキャラクターを素材として、「おまえはもう死んでいる」と心の中でつぶやきながら別のキャラクターを強化することも必要だ。
麻雀ゲームの各所に張り巡らされた『北斗の拳』ならではの設定やルール。そしてチーム編成やキャラクター強化といったRPG要素。前者は『北斗の拳』が好きなら何度もニヤリとできるはず。麻雀のどこが『北斗の拳』風にアレンジされているのか。それを見つけるだけでも楽しくなってしまうだろう。そんな『北斗の拳』ファンなら、後者は強化ではなくコンプリートを目指して楽しみたい。「北斗四兄弟をそろえるとリュウケンを獲得」、「南斗六星拳をそろえるとユリアを獲得」など、原作のストーリーを思い起こさせるコレクション要素も搭載されている。とにかく徹頭徹尾『北斗の拳』。麻雀のルールがアレンジされていても許せる『北斗の拳』のファンなら、『麻雀雷神 北斗の拳～世紀末覇者バトル～』は必ずプレイしておきたいタイトルだ。
