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【レビュー】戦車乗りとして戦場に乗り込め!『World of Tanks Blitz』は漢のハートを刺激する!

◆正直言ってFPSやTPSは苦手だ! そもそもFPSとかTPSってなんだ! でも戦車は好きだ!

 PC版で世界中の戦車マニアから熱狂的な支持を集めている『World of Tanks』のモバイル版『World of Tanks Blitz』。基本無料のプレイスタイルはそのままに、移動中やちょっとした空き時間にプレイできる手軽さがウケてプレイヤー数を大きく伸ばしている注目のタイトルだ。

 ゲームシステムは、自分の戦車に搭乗して敵戦車を攻撃したり、中央の空白陣地を占領したりするTPS(サード・パーソン・シューティング=三人称視点の射撃ゲーム)。自分の戦車を後方から追いかけるカメラの視点から、周囲の地形や敵の位置を把握しながら、自分の有利な位置取りを探りつつ戦っていくことになる。

▲スナイパーモードでズームして、無防備な敵戦車を狙撃! 前面よりも側面、側面よりも後方のほうが装甲が薄く、ダメージが大きい。
▲敵味方入り乱れてのオンラインマッチ! どうやら敵が陣地を占領しようとしている。近づいて阻止しよう!


◆ガレージの戦車を育てる楽しみ。アメリカ、ソビエト、ドイツ、君ならどれを選ぶ?

 ゲーム開始直後、ガレージにはアメリカの「T1」、ソビエトの「MS-1」、ドイツの「ライヒトトラクトーア」といった豆粒のような戦車が3台並んでいるだけ。ここから経験値とクレジットを貯め、新たな装備を研究開発して搭載することによって、徐々に高性能な戦車に乗り換えていける。

 おもな操作は、画面左のバーチャルパッドと、画面右側の射撃ボタンおよびスナイパーモードへの切り替えボタン、そして画面右側スワイプによるカメラ視点移動くらい。戦車ならではの重々しい操作感覚にさえ慣れてしまえば、特段難しいことはない。

 砲弾は基本的に3種類を選ぶことができ、複数の砲弾を積載した場合には戦闘中に切り替えられる。砲弾は出撃ごとに補給するため、それを購入するクレジットが必要になるが、足りなくなるといったことはない。自分が使う戦車に合わせ、どの弾が有効か、相手はどの戦車で来るのかなどを考え、どれくらいのバランスで搭載すれば有効かを探すのが楽しい。

▲ガレージの戦車たち。参戦中に破壊され、そのままガレージに戻った場合は、その車両は参戦している戦闘が終わるまで使用不可。


◆負け戦でもガンガン参加し経験値を稼げ! 開発を重ねれば次世代戦車が手に入るぞ!

 バトルで勝利すれば経験値やクレジットが入る。経験値によって新たな装備が開発可能になり、クレジットでその新たな装備を購入できる。しかしある程度性能のいい戦車に乗り換えるまでは、ほとんどやられ役といっていいほど活躍も難しい。

 そのため序盤は自分の戦果、手柄を求めるよりも、戦車の操作感覚や地図の見かた、相手に対して有利、不利な位置どりといったことを体に叩き込むフェーズだと考えよう。もし負け戦となっても、ある程度の経験値やクレジットがもらえるので、とにかく戦闘の回数を重ねることが、上達と、そしてなにより高性能な戦車を手に入れるための近道となる。


▲経験値を使用して新しい装備をどんどん研究開発していこう。特定のルートの開発を進めれば新しい戦車も。
▲弾薬、リペアキットなどの消耗品、拡張パーツはゴールド(課金)でも購入できるが、基本的には戦闘で手に入るクレジットですべて購入できる。


◆戦車だから「速すぎない」! じっくりやり込んで、いぶし銀の戦車乗りになろう!

 ゲームはランダムマッチングされたほかのユーザーとのオンライン戦のみ。砂漠の砦や、起伏に富んだ小川のほとり、雪の操車場といったステージが用意されていて、いずれも敵チームの戦車をすべて破壊するか、あるいはマップ中程にある中立地帯に、自分も含め味方の戦車を一定時間居座らせてマップを占領するかによって勝利となる。

 マップに応じて戦略的に重要なポイントがある程度決まってくるため、右も左もわからないうちは味方の戦車にくっついていくのもいいだろう。最初のうちはモッタリ感しかない「死にゲー」のように思えるかもしれないが、重たい操作感はほかのプレイヤーも同じ。逆に高度な反射神経がいらないぶん、じっくりやり込める。手持ちの戦車が育ってくるにつれ、意のままに扱い敵を倒す爽快感や没入感もグイグイ高くなってくる、なかなかに味わい深いゲームだ。

▲右も左もわからないときは、先輩戦車にノコノコついていこう。そして動きを研究し、マネするなどしてその技を自分のものにしていくのだ!

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