『ゼルダの伝説BotW』や『NieR : Automata』など今年の顔ともいえるタイトルが最優秀賞を受賞。
CEDEC運営委員会は、CEDEC AWARDS 2017の優秀賞ノミネート作品及び最優秀賞受賞作品を発表した。
最優秀賞
エンジニアリング部門の最優秀賞は、「PlayStation VR」開発チーム（株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント）の「VR技術の普及に貢献」が選ばれた。
VR元年と呼ばれた中で、遊びやすさとそれを見据えた価格帯が評価され、今回受賞された。
ビジュアル・アーツ部門は、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド（以下、ゼルダの伝説BotW）』開発チーム（任天堂株式会社）の「国産オープンワールドの雛形の提示」が最優秀賞を受賞。
ゲームの世界観を構築する高いグラフィック表現、国産オープンワールドのひな形を提示した面が評価され、今回の受賞となった。
ゲームデザイン部門には、「「マテリアル」と「フィジックス」で次世代のゲームデザイン・レベルデザインを実現」が選出され、ビジュアル・アーツ部門に引き続き『ゼルダの伝説BotW』開発チームが受賞した。
プレイヤー視点からは、日本人になじみのないオープンワールドを緻密な設計で、より楽しいものに。開発者視点からは、風が吹いたら草がなびくなど、当たり前のことをプレイヤーに違和感なく提供し、ギミックとして楽しませている点が評価された。
去年に続き激戦となったサウンド部門を制したのは、『NieR : Automata』サウンド開発チーム（プラチナゲームズ株式会社）の「世界観を表現するインタラクティブな音楽演出と、音楽作品としての商業的な成功の両立」。
来場者からの「曲の進行や場面進行で、音の有無を切り替わる部分に対して、どのように発注、制作を進めてきたのか」という質問に対して、「プロデューサー・ヨコオタロウ氏からのオーダーで、力技で行った」との、ゲーム制作の一場面がうかがえる話も飛び出した。
その他の賞
特別賞は「ファイナルファンタジー」シリーズの生みの親である坂口 博信氏が、著述賞には、Eske Yoshinob 氏による著書「マヤ道!! THE ROAD OF MAYA（株式会社ボーンデジタル刊）」が選ばれた。
その他、各部門のノミネート作品に関しては、CEDEC2017公式サイトを確認してほしい。