アクションゲームを遊んでいて「このギミックがもう少しこっちにあればクリアしやすいのに!」とか「この足場があと少し長かったらジャンプしやすいのに……」と思う瞬間はないだろうか。そんなステージに対する“こだわり”をとことん突き詰められるのが、この『忍ツク!』だ。
本作はダッシュとジャンプで進んでいく2Dアクションゲーム……なのだが、お邪魔キャラや足場、ギミックなどを自由に組み合わせ、オリジナルのステージを作れるのが特徴だ。さらに作ったステージはゲーム内で公開できるので、自分のステージを遊んでもらったり、ほかのプレイヤーが作ったステージを遊んだりできるという、ただのアクションゲームに留まらない楽しみがあるのだ。
なお公開は無条件ではなく、自分が一度クリアするまでは行なえない。滅茶苦茶にギミックを詰め込んで「さあやってみろ!」といった無茶ぶりはできなくなっている。
◆ステージを彩る多彩なギミックを収集せよ!
ユニークなステージを作るためには、豊富に用意されたギミックを集めなくてはならない。ステージを邪魔する「ワルモノ」だけを見ても、ただ歩き回るだけのものから段差を含めて移動できるもの、耐久力の高いものなどバリエーションは実に多彩。ほかにもプレイヤーを運ぶベルトコンベアやジャンプ台、足を止める蜘蛛の巣と、どう組み合わせようかワクワクさせるものが多数取り揃えられている。
各種ギミックは、ステージ内に出現する宝箱から手に入る。そのためにも、ほかのプレイヤーが公開したステージを遊べる「修業」を回ろう。宝箱はクリアして初めて回収できるので、いきなり難しそうなものに挑んでもスタミナを無駄にしてしまう。操作に慣れないうちはプレイ人数が多く、クリア率も高いものを探しながら選んでいくのがベターだ。
または、メイン画面の「旅に出る」からあらかじめ用意されたステージを巡るのもギミック入手手段のひとつ。こちらは一般的なアクションゲームをプレイする感覚で楽しめる。巨大なボスが出現するステージもあるので、歯ごたえは十分に感じられるだろう。手っ取り早くレアなギミックが欲しいというプレイヤーにはガチャもオススメだ。
◆プレイヤーの個性が光る公開ステージ
公開ステージは人気や「かんたん」「むずかしい」といった難易度、プレイ履歴などから検索できる。自信が付いてきたら、あえてクリア率が低い難しいものを選んでクリアし、制作者に「お主、やりおる……!」と思わせるのもいいし、さまざまなステージへ挑んで「こんな使いかたがあったのか!」と、ギミックの設置方法を学ぶのもいいだろう。
興味深いのは公開ステージの多彩さ。難易度を追求したものだけでなく、ステージ名に「宝箱あり」などと書かれたものや、ほぼ自動でクリアまで持っていってくれる「おもてなし」とでも言うべきタイプもある。どうやらほかのプレイヤーに楽しんでもらえる、面白いと思ってもらえるようなステージ作りに注力するユーザーも多いようだ。
時間や期間限定のイベントも多数開催されており、内容はユーザーが作ったステージでタイムアタック、アイテム回収、ピクセルアートなどさまざま。アクションが得意な人はもちろんだが、ステージ作りだけを突き詰めたいユーザーでも参加しやすい内容になっているのはうれしいところだ。
自由度の高いステージ作りから、さっくり遊べるアクションゲームまで楽しめる『忍ツク!』。どこに燃えるかはプレイヤー次第という本作で、自分なりの遊びかたを見つけてみてはいかがだろうか。