過去最多の国内出展社数。業界統一競技団体の設立が発表されたe-Sportsと成長著しいVR分野に注目が集まる。
日本国内最大級のゲームの祭典東京ゲームショウ2017(以下、TGS2017)が千葉県幕張メッセでいよいよ開幕。今年は9月21日(木)~22日(金)が業界関係者のためのビジネスデイ、23日(土)~24日(日)が一般公開日となっている。
オープニングセレモニーでは、主催者代表として一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(以下、CESA)の岡村秀樹氏から「多数が海外からの出展ということもあり、ワールドワイドなイベントになってきた」と言葉があったとおり、今年は国内が292社に対して、海外からは345社と、海外が出展社数で大きく上回っている。このことからもTGSは世界的に注目されているイベントということがわかる。
また、岡村氏はTGS2017のひとつのテーマにe-Sportsをあげ、「日本に普及していかないといけない」とコーナーを拡大・リニューアル。ゲーム体験はもちろん、観戦する楽しさ体験できるようにしたという。
TGS2017に協賛している株式会社日経BPの新実傑氏も登壇。先日ニュースとなったCESAのe-Sports業界の統一競技団体を立ち上げることについて、注目していきたいとのこと。この後、経済産業省商務情報政策局担当から前田泰宏氏、ジャパンコンテンツフェスティバル2017実行委員会委員長大谷信義氏が登壇した。
海外からの出展社数の増加に一役買っているのは、中小規模開発社によるゲームを会したインディーゲームコーナーだ。40か国・地域以上からの応募より選ばれた18か国・地域の64団体に加えて、国内の中小規模開発者を含む一般企業からの出店をあわせて、122の個人・団体が出展。会場では世界中から集まったオリジナルゲームが楽しめる。
昨年新設されたVRコーナーは「VR/ARコーナー」と改称され、5つの地域から45社が出展。出展タイトル数も昨年の110タイトルから117タイトルに増加し、開発者たちの関心を集めていることがわかる。
そして、岡村氏もあげていたe-Sportsコーナー。競技性の高いゲームで競いあうe-Sportsは、欧米や韓国・中国などではすでに一般化されているが、日本ではまだまだ認知度が低い。ただ、2015年前後から日本でもe-Sportsを冠した大きなイベントが開催されるようになり、TGS2017でも一般公開日(23~24日)に「e-SportsX」と題したイベントを開催。
会場では様々なゲームの対戦が行なわれ、そのハイレベルなプレイを間近でみられるだけでも価値はあるが、会場に張り詰めた緊張感や、選手の一挙手一投足に沸く場の雰囲気はライブならでは。TGS2017で行われるe-Sportsはネット配信もされているので、現地にいけない方は配信をみてもらいたい。