13歳以下でもプレイ可能なVR機器。オペレーションを必要最低限まで縮小することでコストダウン。1プレイ料金を数百円までの圧縮を目指す。
株式会社イオンファンタジー(以下、イオンファンタジー)とグリー株式会社(以下、グリー)は、アミューズメント施設専用子ども向けVRゲームを開発し、2018年に日本と中国のモーリーファンタジー300店舗(日本200店舗、中国100店舗)で展開することを発表した。
現在、一般的に普及している複眼タイプのヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)は、子どもの目の発達に影響を与える可能性があるとし、各メーカーは自主的な規定によって13歳未満の子どもの利用を制限している。
この課題を解決するべく、13歳未満でもプレイ可能なオリジナル単眼HMD「VRメット」を開発。ミラーを利用して目とモニターの距離を調整することで従来の単眼HMDより疲れにくく、複眼HMDに近い没入感も再現。ヘルメットのかぶり心地も子どもに合わせ、アミューズメント施設専用子ども向けVR筐体としては世界初の製品となった。本VR機器に関しては、現在特許も出願中だ。
また、これまでのアミューズメント施設でのVR体験には、プレイの準備などにプレイヤーを誘導するオペレーターが必要なことが多かったが、HMDやモニター、椅子が一体となった筐体を開発することで、オペレーター無しで遊べるよう調整中だという。プレイ料金に関しても、筐体に直接コインを投入してプレイする都度課金の導入で、オペレーションコストを削減し、1プレイ数百円で遊べるようにしたいとのことだ。
リリース予定は2018年。春に『VRぶっとび!バズーカ』と『VRどっかん!ブロック』、夏に『VRびっくり!スライダー』と、3機種を子ども向けVRゲームとして発売する。