サービスの提供や物流機能などの両社の共通利用を強化。各メーカーとの連携強化によって、市場の拡大に努める。
玩具やゲームなどのエンタテインメント総合商社である株式会社ハピネット(以下、ハピネット)は、12月11日に開催した取締役会、および公式サイトにて、株式会社星光堂(以下、星光堂)の音楽・映像商材の卸売部門を、会社分割によって自社の子会社に承継することで合意したと発表した。
今日の音楽・映像パッケージ市場は、音楽や映像のソフト配信等の影響を受けて低迷。パッケージの卸業界は継続的な受注減少という厳しい環境にある。その中でハピネットは、業界最大手である星光堂から音楽・映像商材の卸売事業を承継することで、市場に密着したサービスを提供、物流機能やシステム等の共通利用の充実をはかり、両社の強みを活かした全国ネットの流通網を強化するという。これからは各得意先とのより強固な関係の構築をはかり、メーカーとも連携しながら市場拡大に努めていくと発表した。
これまで星光堂は、業界最大手として音楽・映像パッケージ商材の普及に貢献してきたが、市場の急速な落ち込みにより4年連続の営業赤字となり、非常に厳しい状況だった。同社は、販売管理費の削減等により財務体質の改善等をはかったが、自主再建が困難な状況により、産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続(以下、事業再生ADR手続)の利用を申請した。
星光堂のすべての金融債権者に関しては、ハピネットの提案による事業承継及び星光堂の事業再生計画案に同意しているが、事業再生ADR手続の成立を本会社分割の前提条件としているとのこと。
ハピネットの業績見通しに関しては、平成30年3月期の業績(連結・個別)に与える影響は軽微だが、中長期的には収益の向上に寄与する見込みだとした。
株式会社星光堂企業概要
関連サイト
株式会社ハピネット公式サイト
ハピネットリリース「当社子会社の会社分割(吸収分割)による音楽・映像商材の卸売事業の承継に関するお知らせ」
株式会社星光堂公式サイト