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【レビュー】ミステリーアドベンチャー『アイドル探偵VOCADOL』でアイドル達と一緒に難事件を解決!



『アイドル探偵VOCADOL』はアイドル達と難事件を解決していくミステリーアドベンチャーゲーム。しかもそのアイドルは、蒼姫ラピス、メルリ、CUL、kokone、Lily、MIZKI 杏音、鳥音といったVOCALOID(ボーカロイド)としておなじみのキャラクターたちだ。

 彼女たちは「鵜鳥芸能プロダクション」に所属する新人アイドルで、知名度を上げるべく奔走する日々を送っていた。しかしある日、ラピスはひょんなことから隣の探偵事務所に届いた依頼を請け負うことに。こうしてアイドル業のかたわら、彼女たちは探偵としても活動していくこととなる。

▲暇を持て余していたこともあり、探偵事務所に来たはずの依頼を受けることになったラピス。まずは探偵モノの定番、飼い猫探しだ。


 ゲーム内では、まず「依頼」を受けるところからスタート。アイドルを集めてステージを進め、手がかりを掴んで事件の解決を目指すというのが基本的な流れ。ステージは鵜鳥芸能プロダクションのある新宿近郊を始め、名古屋など実在の地名そのままで、背景も実際の写真が加工して使われている。現在は飼い猫探しから誘拐事件などのストーリーが5つ用意されており、8月実施予定のアップデートで6つ目が追加となる予定だ。

▲聞き込み、現場調査など地道に周囲を巡ってヒントを回収。少しずつ、確実に犯人へ迫っていく。


▲ひとつのストーリーをクリアすると、次のストーリーが解放される。挑戦するためには特定のアイドルが必要になるので、挑戦できない場合は編成をしっかり見直そう。


 アイドルにはそれぞれ「HP」「ST(スタミナ)」などのステータスが設定されており、このSTを消費しながらステージのマスを進んでいく。ひとつの事件に複数のステージ用意されており、ヒントを得られるオレンジのマスをひと通り回るとストーリーが進展。ステージによってはいくつも分岐があるので、すべて回収していこう。

 そしてステージを攻略中、主に赤いマスへ到達すると現れるのが、謎の組織「ディスコード」。とにかくVOCADOLの邪魔をしてくる存在で、出会うと戦闘パートに突入する。操作はオートで進んでいき、アイドルの攻撃ですべての敵のHPをゼロできれば勝利。逆にすべてのアイドルのHPがゼロになるとホーム画面に戻され、STがマイナスまで下がってしまう。HPやSTはユニットに入っていると時間経過で回復するので、ディスコードに負けないくらいアイドルを育成しよう。

▲ディスコードの目的は一切不明だが、行く先々でVOCADOLの前に立ち塞がる。足止めされないよう、しっかりとアイドルを強化!


▲分岐先では、きちんと情報を得ていないと無駄足に終わることもある。どこに何があったのか覚えておくと犯人追跡の手間を減らせる。


◆アイドルを育成し、事件の陰に潜む謎の組織を倒せ!

 アイドルはストーリーを進める、バトルで勝利する、有料のコインを回して手に入れる「スカウト」で入手可能。最大4人のアイドルでデッキを組み立て、戦闘パートで得られる経験値や余ったアイドルの合成で強化を行なっていく。さらに、さまざまなコインを使ってアクセサリーや装備品を作ることもできる。各アイドルによって装備できる種類が異なるので、お気に入りのアイドル向けはもちろん、戦力強化のためできる限りたくさんの装備を整えておくに越したことはない。

▲工房でさまざまな装備を作ったり、余分なユニットを使用してパラメーターを底上げしたり、ディスコードに負けないようアイドルを強化!


◆ボカロアイドルたちの個性豊かな一面を堪能

 謎の深まるミステリーやアイドルの育成はもちろんだが、かわいらしいVOCADOLたちの行動や会話を楽しめるのが本作の見どころ。たとえばラピスはちょっとボケた面もあるが、その洞察力はかなりのもの。一見繋がりのなさそうなヒントから、しっかりと事件を解決に導いてくれる。

 ほかにも元気のいい鳥音やCUL、独特のテンポで話す杏音、落ち着いた雰囲気のMIZKI、帰国子女のため英語交じりの日本語を話すLilyなどが、ドタバタとした雰囲気の中で事件解決に役立つような、立たないような会話を繰り広げる。ボケあり、ツッコミありの彼女たちの仲のいい様子を眺めるためにストーリーを進めたくなってしまった。彼女たちの魅力をより深く味わうために、ボカロファンはぜひプレイしてみてほしい。

▲かみ合っていないようでかみ合っている会話は、見ていて微笑ましい気分になる。メンバーのかわいい私服姿もチェック!


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