『ワールドネバーランド エルネア王国の日々』は、水と緑と魔法に囲まれた美しい王国で、自由気ままな仮想生活を営むライフ・アドベンチャーゲーム。恋愛、結婚を経て、操作するキャラクターを子孫に引き継げるので、何世代にも渡って記憶を紡ぎながら、異なる人生を楽しむことができます。元は1997年にプレイステーションで始まったシリーズですが、エルネア王国を舞台にした最新作でついにスマートフォンに登場、となりました。筆者、実はこの『ワーネバ』シリーズは名前しか知らなかったのですが、噂に違わぬ自由度でした!
◆ようこそ、多数のNPCが暮らす麗しき王国へ!
エルネア王国には300人を超えるNPCが暮らしています。彼らはプレイヤーと同じように、独自のライフサイクルで日々を過ごしています。プレイヤーはあくまでも、その中のひとりってわけですね。
「釣り」や「採取」で食材を集めて“その日暮らし”を楽しむのもよし。定住して農場管理などの職に就き、地域と密着した暮らしを満喫するのもよし。「遺跡調査」や「魔獣討伐」に従事しながら武術を極め、エルネアの歴史に名を刻む勇者(竜騎士)を目指すのもいいでしょう。王族と恋に落ちればステキな宮廷暮らしが待っていますし、王子となった自分の子供にプレイアブルキャラクターを引き継げば、ゆくゆくは王様として君臨することもできちゃいます。
NPCの成長や変化を楽しめるのも本作の醍醐味。少年時代はパッとしなかった男の子が、たくましく成長して近衛騎士団長に抜擢されたり、プレイヤーの紹介で兄弟と友人が恋人になることもあります。単なるご近所さんが、次の世代では親類になっていることもあるわけで、王国の住人たちが世代を繋いでいけばいくほど、ゲームにも深みが増してくるわけです。
◆プレイヤーの目標設定しだいで遊びかたは無限! でもまずは国民になろう!
スタート直後のプレイヤーはただの旅人。旅人の滞在期限は1年間(ゲーム内の日数で30日間)と定められているので、まずは定住しましょう。国民になれば、その後は世代を引き継ぎながら、50年でも100年でも王国で暮らせるようになります。
基本的には酒場のクエストをこなしていけば、ゲーム内でできることをひと通り覚えられるし、定住にかかる費用も稼げます。ので、まずは酒場の依頼をひとつずつこなしていきましょう。
最初はけっこう孤独ですが、むやみに知人を増やすのはオススメしません。形だけの友人をたくさん作っても、名前も特徴も覚えられないし、呼び止められると無視できないので、挨拶がしんどかったりします(笑)。まずは「住人台帳」を見て、ピンポイントで友達を作っていくのが、序盤を快適にプレイするコツです!
さて、今回のレビューはこれで終わりです。プレイの選択肢が広すぎて、どのように楽しむかは本当にプレイヤー次第。架空の世界で生きる箱庭系シミュレーションゲームの名シリーズの最新作にふさわしく、さすがの自由度です。
ただひとつだけ注意点があります! ゲームを始めたら「アカウント設定」をして「サーバーにセーブデータを預ける」という作業を行なってください。ゲームデータはスマートフォン本体にも記録できますが、不具合などでアプリを再インストールする場合などは、ゲームデータも消えてしまいます。何世代も紡がれてきた大事な記録が消えてしまわないように、しっかりとサーバーにセーブデータを預けておきましょう!
あとは好きなだけ、エルネア王国の歴史に“プレイヤーの痕跡”を刻んでいってください!