鋼の戦士たちによる夢の共演というシリーズの醍醐味はそのままに、リアルタイムバトルの採用で、まったく新しい『スパロボ』の形を創り上げている。参戦作品は往年の名作から『コードギアス 反逆のルルーシュ』、『STAR DRIVER 輝きのタクト』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』などの近年の作品まで、人気作が目白押し。ロボット好きには見逃せない作品だ!
◆押し寄せる敵から母艦を守れ! ラインディフェンスの要素を取り入れたリアルタイムバトル!
シミュレーションRPGである従来の『スパロボ』シリーズとは異なり、『X-Ω』ではラインディフェンスゲームの要素を取り入れたバトルが行われる。画面左端からは次々に敵機が押し寄せ、右端の戦艦を攻撃してくる。味方のユニットを操り、これを防ぎ切れば勝利だ。
▲並み居る敵をばったばったと薙ぎ倒す! テンポよくゲームが進む。
ユニットには、素早い近接攻撃を得意とする「アタッカー」、堅牢な装甲を持つ「ディフェンダー」、遠距離から一方的に攻撃できる「シューター」の3属性があり、これらが3すくみの関係になっている。属性の相性を素早く判断して、つねに有利な相手と戦えるよう、臨機応変にユニットを動かすのだ。
▲敵は2機ともシューター。相性有利のエヴァ零号機に1機を防いでもらって、その隙に残りのメンバーでもう1機を総攻撃だ! とっさの判断が苦手な人には、オート機能もあるので安心。
また、ユニットはそれぞれ「必殺スキル」を持っている。発動するにはバトル中に敵からドロップする「コア」が必要だが、その破壊力は凄まじい。さらに複数のユニットで連続して必殺スキルを使えば「クロスコンボ」となり威力が上昇。ボス敵に対しては重要な切り札となる。
▲5機連続でクロスコンボを決めると必殺の「Ωクロス」が発動! 威力も段違いだ。計画的にチーム編成をしておかないとなかなか決まらないが、うまく決めた時の爽快感は抜群!
▲ところがぎっちょん! ボス敵も必殺スキルを使ってくる。発動前には予告が来るので、効果範囲外から素早く撤退だ。消耗した前衛などは、一撃でまとめて潰されかねない!
◆好きなユニットを自由に組み合わせてチーム編成!
バトルに出撃するチームは、最初に戦場に出る4機+控えメンバー2機+戦艦の計7機で編成する。レアリティの高いユニットはステータスが高いのだが、属性のバランスや必殺スキルの性能、移動速度なども重要だ。
必殺スキルの発動コストが低いユニットはΩクロスを達成する助けになるし、ステータスが低い代わりに修理のアビリティを持つものもいる。さまざまなユニットに活躍の場がある『スパロボ』の魅力は健在で、好きな作品の好きなロボットを使っていける。
▲もっとステータスの高いユニットはほかにいるけれど、それでも使いたいエヴァ零号機。「ATフィールド」のアビリティで壁役としては優秀。そしてなにより……筆者は零号機が好きなのだ! こうやって趣味に走れるのが『スパロボ』のよさ。
◆原作再現、クロスオーバーも充実のストーリー!
ストーリーは、ゲームオリジナルの主人公を中心に、各作品のキャラクターが関わり合いながら進んでいく。随所に仕込まれた原作再現のシーンはもちろん、複数の作品間でのクロスオーバーも大きな見どころ。本来なら出会うはずのなかったキャラクターたちの邂逅に胸が熱くなること間違いない。
▲『コードギアス 反逆のルルーシュ』の原作再現シーン。原作ファンの心がくすぐられる!
▲『機動戦士ガンダム00』と『コードギアス 反逆のルルーシュ』のクロスオーバー。この策士ふたりが手を組めばすごいことをしてくれそうだ……。
さらに、ガシャで新しいユニットを手に入れるなどの条件を満たすと、原作再現のミニイベント「ユニットクエスト」がプレイできるようになる。ここではメインストーリーでは語られない数々の名場面が堪能できる。
▲百式の入手でプレイ可能になるユニットクエスト。クリアすれば百式の新しいアビリティが解放されるのでぜひプレイしておきたい。
◆短時間でサクサク遊べる『スパロボ』! シミュレーションゲームが苦手なひとにもオススメ!
従来のシミュレーションゲームではなく、アクション要素の強いリアルタイムバトルとなったことで、サクサクと手軽に遊べるゲームに生まれ変わった本作。オート機能や早送り機能が搭載されているのもうれしい。参戦作品に好きなアニメがあるひとはもちろん、これまでの『スパロボ』を苦手としていたひとにこそオススメだ。ぜひ、鋼の戦士たちとともに熱き血潮を燃やしてほしい。