人間、空高く羽ばたく鳥には憧れを抱いてしまうもの。しかし優雅に飛ぶ鳥も、高く飛んで目立つと猟師に撃たれてしまうのです。
本作はそんな鳥たちの悩みを描いた(!?)カードゲームです。ルールは簡単だけど、なかなか思うようにいかない、そんな歯がゆさを味わうにはうってつけです!
▲10枚の手札となる鳥カードをどのように出していくかで勝負が決まります。
◆数字の高いカードほど強い! だけど高い数字を残すと失点になる!?
基本的には手札からカードを出していくだけの簡単なゲームです。ただし、出せるカードに制限がありまして、これがすごく悩ましい。
スタートプレイヤーは1~3枚のカードを自由に出せます。ただし、複数枚のカードを出す時は必ず全部が同じ数字のカードでなければいけません。
対して、後手番となるほかのプレイヤーは、スタートプレイヤーが出したのと同じ枚数だけ、全部がすでに出されている数字以上のカードを出すか、手札の中で一番低い数字のカードを出すことになります。
▲スタートプレイヤーが9のカードを3枚出したので、他プレイヤーも3枚出さねばなりません。この場合、出せる数字は「9、9、10」か「2、3、3」かのいずれかです。
一番大きい数字を出したプレイヤー(同数値が複数いる場合は最後に大きい数字のカードを出したプレイヤー)が次のスタートプレイヤーとなり、これを全員が残り手札1枚になるまで繰り返します。そして最後の1枚を一斉公開! このカードが一番大きい数字のプレイヤーがその数字の分、失点となってしまいます!
▲この場合、10のカードを出したプレイヤーがマイナス10点!
▲誰かの失点が22点を越えた時点でゲーム終了! マイナスが一番少ないプレイヤーの勝利です。
「大きい数字を残さなければいいだけなんて簡単じゃん!?」と思うじゃないですか? これが実はなかなか難しいのですよ。
たとえば手札が残り4枚で、小さい数字2枚と大きい数字2枚なんてカード構成の場合。自分がスタートプレイヤーだったらほぼ勝てそうな感じですが、そうでない時に大きい数字を3枚出されてしまったら、小さい数字から出していくしかありません。
逆に、最初に配られたカードがぱっとしない時でも、うまく立ち回れば失点を食らわずに済むこともあります。運も絡みますが、うまくコツをつかめれば勝率も上がっていくでしょう。
◆個人の作ったスマートフォンゲームにも注目!
本作はBGMがなく、プレイ中に少し寂しい印象を受けてしまうのも事実。しかし頭を捻らす機会が多く、思わず没頭してしまうので、遊んでいるうちにそんなことも気にならなくなります。
また現状ではAIを相手にするひとり用のゲームとなっています。個人で作られているゲームではありますが、多人数で遊べるマルチ版なども期待したいところです!
▲最後の1枚を出す時はドキドキ! このカードで勝てるのか!?